化成肥料を堆肥で代替すると、飼料畑で発生する温室効果ガスを大幅に削減できる
要約 イタリアンライグラスとトウモロコシの二毛作において、施肥基準を基礎に堆肥、スラリー、メタン発酵消化液を施用した場合の乾物収量当たり温室効果ガス発生量は、堆肥施用の場合が最も少ない。堆肥を施用し...
要約 BNI活性を有するトウモロコシ根の表層の疎水性画分から、新規高活性BNI物質ゼアノンが見出されるとともに、HDMBOAとその類縁体、HMBOA及びHDMBOA-β-グルコシドが見出される。今回同定した4物質が、トウモロ...
要約 開発済の土壌の硝化抑制率30%のBNI強化コムギにより、2030年までに施肥窒素量を11.7%削減、窒素利用効率を12.5%向上可能と試算される。さらに、土壌の硝化抑制率が40%に向上し、最適栽培地域に導入された場...
水田転換畑でのプラウ耕体系とスナッパヘッダを用いた子実用トウモロコシの高速作業体系
要約 水田転換畑での子実用トウモロコシ栽培では、播種床造成をロータリ耕体系からプラウ耕体系に変えることで収量を維持しつつ高速作業が行え、倒伏による被害を軽減でき、収穫にトウモロコシキットを装着した国...
要約 気候変動が世界の穀物生産に及ぼす影響とその適応に要する費用を試算すると、対工業化以前+2°Cでは、気候変動がない場合と比較して世界全体の生産額は年間800億ドル減少し、このうち610億ドル分は同額の費用...
リン鉱石富化堆肥中の有効態リン含量に及ぼす根圏土壌添加の効果
要約 ソルガム残渣にブルキナファソ産リン鉱石を加えて堆肥化する際に、根圏土壌を添加すると堆肥中のリン酸塩可溶化微生物(特にリン酸可溶化糸状菌)とリン酸可溶化酵素(特にアルカリホスファターゼ)が、土壌...
自給粗飼料による肉用牛生産システム導入で環境影響を低減できる
要約 放牧を含む自給粗飼料による肉用牛生産で生じる環境への影響は、気候変動、酸性化、富栄養化およびエネルギー消費の各評価項目で、輸入濃厚飼料に依存する慣行生産システムでの値を概ね下回る。草地への化学...
除染農地においてそばで営農再開するためのカリおよび窒素肥料の増施
要約 農地除染後も土壌中には放射性セシウムが残存しているが、カリ増施や牛ふん堆肥の施用によりそばへの移行を低減できる。また、表土の剥ぎ取りとマサ土の客土により肥沃度が低下している場合が認められること...
水稲、麦、大豆、牧草などに対応し、高速点播が可能な高速高精度汎用播種機
要約 1台で水稲、麦、大豆、そば、トウモロコシ、牧草など様々な作物に対応可能な播種機である。水稲、麦、そばでは5~10km/hの高速播種が可能で、乾田直播では点播を実現する高精度な播種が可能である。 キーワ...
カリ固定土壌においてもカリ施用はそばへの放射性セシウム移行低減に有効
要約 カリ固定土壌では、施用されたカリがバーミキュライトの層間に固定されるため、土壌の交換性カリ含量が高まりにくい。しかし、層間に固定されたカリは植物可給性であるため、カリ固定土壌においてもカリ施用...
基肥時のカリ増施によりそばの放射性セシウム吸収・子実への分配は抑制される
要約 基肥時のカリ増施はそばの放射性セシウムの吸収を低減し、根から茎葉および茎葉からそば子実への放射性セシウムの分配を抑制する。そば子実の放射性セシウムの移行低減には基肥時のカリ増施が重要である。 ...
タイ東北部の砂質土壌における炭の添加は、チークの成長を向上させる
要約 タイ東北部の砂質土壌に炭を添加することにより、保水性が改良されるばかりでなくリンの吸収が促進され、チーク苗の根の成長が促進される。 ...
アフリカ産低品位リン鉱石は焼成処理で可溶化され高い肥効を示す
要約 未利用資源であるブルキナファソ産低品位リン鉱石に、炭酸ナトリウムを添加し、900~1000°Cで焼成することでクエン酸可溶性リン割合が大幅に向上...
飼料用トウモロコシの新たなカリ減肥指針「土壌養分活用型カリ施肥管理」
要約 飼料用トウモロコシ栽培において、カリ施肥が不要と判定される交換性カリの基準値を従来値よりも大幅に引き下げた36mg/100gとし、低カリ肥沃度条件におけるカリ施肥量を10kg/10aに抑える施肥管理により、目...
倒伏による玄そばへの放射性セシウムの混入と収穫後の調製による低減対策
要約 倒伏したそばから収穫された玄そばでは、土壌等の混入・付着が放射性セシウム(Cs)濃度を高める要因となる。土が付着した玄そばに対して風選だけでなく磨きを行うことで、放射性Cs濃度を低減できる。 キーワ...
ソルガム根での生物的硝化抑制物質の分泌は転写レベルで制御されている
要約 ソルガム根からの親水性(水溶性)硝化抑制物質の分泌は、根のまわりのアンモニウム(NH4+)の濃度が1.0 mMまでの範囲で濃度依存的に促進される。促進にはNH4+の...
小規模サトウキビ栽培をもとにしたエタノール生産のライフサイクルアセスメント
要約 種子島における小規模サトウキビ栽培をもとにしたエタノール生産を想定したところ、化石エネルギー消費量、温室効果ガス排出量は大規模栽培にもとづくブラジルの値を上回るものの、エネルギー効率は依然とし...
有機栽培転換期と慣行の土壌及び堆肥施用の有無の土壌酵素活性による判別
要約 レタス・ニンジンの有機栽培開始3年目に、6種類の土壌酵素活性を変数に有機/慣行と堆肥/無堆肥の判別関数を求め、同一圃場の異なる転換後年次に適用すると、1年目では、有機と慣行、堆肥と無堆肥を判別でき...
中国のトウモロコシ単収に与える投入財価格・量及び環境影響の要因分解
要約 中国のトウモロコシ単収変化に与える投入財価格・量及び環境条件の影響の大きさを、要因分解法と要素需要関数、作物応答モデルを用いて推計する。推計の結果、播種密度低下やカリウム肥料増加の、単収増加へ...
シロクローバのリビングマルチを用いた飼料作物の有機栽培輪作体系
要約 シロクローバのリビングマルチを用いることにより、無農薬・無化学肥料による飼料用トウモロコシと飼料用ムギ類の輪作体系が構築できる。トウモロコシおよびムギの播種前に有機肥料として堆肥を施用すれば収...