新たな食品表示基準に対応した遺伝子組換えダイズ混入の判定に係る公定検査法
要約 遺伝子組換え(GM)食品に関する表示制度について、2023年4月より、GM不使用表示の基準が現行の5%以下の意図せざる混入から不検出へと厳格化される。本改正に対応するため、新しい表示基準を満たしているか否...
オイルパーム古木の慣例的農地還元は土壌環境に負の影響を及ぼす
要約 オイルパーム古木の慣例的農地還元による影響を確認するために、パーム古木繊維を混合した土壌で植物栽培を行った結果、生育不良や土壌に糸状菌Trichocladium属菌が有意に増殖する。パーム古木繊維の直接的...
全世界を対象とした穀物の収量予測情報の提供に向けて予測の速報性と精度を確認
要約 農研機構とAPEC気候センターが共同で行っている収量予測について、米国と欧州12ヶ国を対象に2019年産収量の予測精度を検証した結果、米国農務省などの予測に比べてやや精度が低いものの、既存の予測が公表さ...
水田転換畑でのプラウ耕体系とスナッパヘッダを用いた子実用トウモロコシの高速作業体系
要約 水田転換畑での子実用トウモロコシ栽培では、播種床造成をロータリ耕体系からプラウ耕体系に変えることで収量を維持しつつ高速作業が行え、倒伏による被害を軽減でき、収穫にトウモロコシキットを装着した国...
農業環境中の放射性セシウムの移行に関わるパラメータを整理しIAEA技術資料として公表
要約 原発事故等により環境中へ排出された放射性セシウムの土壌から作物への移行過程に関わるこれまでの実測データを統計解析するとともに、主要なパラメータを抽出・整理し国際機関を通じて公表することで、基準...
要約 qSOR1は根張りを制御するイネの新規遺伝子である。qSOR1は根を土壌表面に伸長させ、塩害水田で起こる土中の酸欠による被害の軽減に有効であり、塩害水田に適した品種の開発に利用できる。 キーワード 根系、...
高速汎用施肥播種機による子実用トウモロコシを導入した省力多収水田輪作システム
要約 高速汎用施肥播種機を使用する乾田直播水稲-極早生子実用トウモロコシ-ダイズの輪作に子実用トウモロコシの作付け前に家畜ふん堆肥を施用し、作付け後に緑肥を導入する省力多収水田輪作システムを開発した。...
要約 気候変動が世界の穀物生産に及ぼす影響とその適応に要する費用を試算すると、対工業化以前+2°Cでは、気候変動がない場合と比較して世界全体の生産額は年間800億ドル減少し、このうち610億ドル分は同額の費用...
子実用トウモロコシの子実含水率に与える気象と品種の影響と推定精度の評価
要約 黄熟期から完熟期までの期間におけるトウモロコシの子実含水率には気温、相対湿度、風速が強く影響し、子実含水率の推移には品種間差がある。気温、相対湿度、風速、品種の4つの要因を用いた推定式により、...
東北地域における子実用トウモロコシの生産と子実サイレージ調製に係る費用
要約 子実用トウモロコシ生産に係る作業時間は2.58時間/10aで、費用は約6.4万円/10a、約76円/現物1kg当である。フレコンラップ法によるトウモロコシ子実サイレージ調製に係る費用は、100ロール調製で18.1円/現物1...
室温-1°C、湿度30%の貯蔵庫で保存された作物50種の種子寿命の推定
要約 室温-1°C、湿度30%の種子貯蔵庫で保存された種子の、のべ40万回の発芽試験結果を統計的に解析することにより、主要な作物の種子寿命および生存曲線パラメータを推定できる。推定種子寿命は、作物間で、また...
要約 広い地域で作物の成長を予測する場合に適した手法である。本手法はバイオマス全体との比から作物の葉のバイオマス割合を推定する。本手法により、広い地域で推定する場合などに、その地域の品種などの情報が...
汎用循環式乾燥機によるトウモロコシ子実の乾燥および水分推定手法
要約 米麦大豆汎用の循環式乾燥機を用いたトウモロコシ子実乾燥は小麦設定など40~50℃の通風温度とすることで、穀温が40℃を上回ることなく乾減率1~2%/hで乾燥可能である。仕上水分の確認には、トウモロコシ仕様...
除染農地においてそばで営農再開するためのカリおよび窒素肥料の増施
要約 農地除染後も土壌中には放射性セシウムが残存しているが、カリ増施や牛ふん堆肥の施用によりそばへの移行を低減できる。また、表土の剥ぎ取りとマサ土の客土により肥沃度が低下している場合が認められること...
複数の気象機関の季節予測データを利用した新たな穀物収量予測手法
要約
要約 本検査法は、Loop-mediated isothermal amplification(LAMP)法に核酸クロマトグラフィー技術を適用することによって、従来の遺伝子検査に用いられてきた高額な分析装置を不要とする、簡易迅速且つ低コストな...
要約 コムギの種子茎頂組織にパーティクルガンを使ってCRISPR/Cas9遺伝子を導入すると、生殖系列細胞にゲノム編集が起こり、後代に遺伝する変異個体が得られる。この手法は、培養不要のため、幅広い作物品種に適...
地球温暖化による穀物生産被害は過去30年間で平均すると世界全体で年間424億ドル
要約 過去30年間(1981-2010年)の温暖化による主要穀物の世界の平均収量の低下は、トウモロコシ4.1%、コムギ1.8%、ダイズ4.5%と推計される。また、推計された生産被害額は合計で年間424億ドル(トウモロコシ223億ド...
ヘアリーベッチを用いたリビングマルチ栽培の飼料用大豆への雑草防除効果
要約 ヘアリーベッチのリビングマルチは、飼料用大豆の雑草防除手段として有効だが、防除効果は雑草の種類により異なり、オオイヌタデやシロザが優占する圃場では効果が大きく、ホソアオゲイトウやイネ科雑草が優...
関東の稲・麦・大豆の水田作経営がオペレータ1人で耕作できる面積の到達点
要約 現状の土地条件と技術体系を前提とした場合、関東の平坦水田地帯における稲・麦・大豆作経営がオペレータ1人で耕作できる上限面積は39haである。この面積を上昇させるには、特に大豆のは種、小麦の収穫、乾...