要約 果実の成熟過程は品質・日持ち性に強く影響するため、その制御法が求められている。トマトの成熟制御を司る転写因子RINに対し、ゲノム編集法による変異創出で成熟パターンに変化を生ずることを利用して、成...
要約 トマトのrin変異体は成熟研究の基本材料である。rin変異はコードタンパク質を転写活性化因子から抑制因子へ変換したこと、正常型遺伝子非存在下でも成熟が始まることを明らかにし、これら...
葉先トリミング処理がトマト群落の受光態勢及び乾物生産に及ぼす影響
要約 トマトの葉先トリミング処理を行うと小葉数は減るが個葉形状はほぼ同じであるため、処理の有無で小葉数が異なる個体群落を比較できる。処理により群落の吸光係数はオランダ品種「グルメ」では減少、「桃太郎...
トマトの高品質多収育種のためのゲノム情報に基づく高精度形質予測
要約 ゲノム全体に配置したDNAマーカー情報に基づく形質予測モデルおよび交雑後代のゲノム構成コンピューターシミュレーションによって、トマトの果実糖度と果実収量を同時に向上させる育種過程を高精度に予測で...
トマトとウイルスの生き残り戦略の攻防をタンパク質の立体構造から解明
要約 トマトのウイルス抵抗性タンパク質(Tm-1)がウイルスのタンパク質(ToMV-Hel)と結合してウイルス増殖を抑える仕組みを、X線結晶構造解析から解明した。トマトとウイルスが、互いのタンパク質のアミノ酸を...
要約 ナスの全ゲノムを解読して得られた8.33億塩基のDNA配列は42,035個の遺伝子を含み、そのうち7,614個はナスに特徴的である。これらの配列や連鎖地図上の位置などの詳細情報をデータベースとして公開している。...
ピーマン主要産地における加害線虫種はサツマイモネコブセンチュウが主体である
要約 ピーマンの主要産地である宮崎県、鹿児島県、高知県、茨城県の線虫発生圃場50圃場において優占する有害線虫種はサツマイモネコブセンチュウである。また、調査した31圃場中6圃場では抵抗性打破系統線虫の割...
要約 乾燥または吸水後のトマト種子への重イオンビーム照射を種々の吸収線量条件で行い、変異を誘発した約11,500系統を作出し、約4,300系統のM3種子ストックが共同利用可能である。M2世代...
天然テルペノイドであるスクラレオールはサツマイモネコブセンチュウ感染を抑制する
要約 ジャスモン酸を処理したトマトの根からネコブセンチュウ侵入抑制効果を持つ単一有効物質を抽出できる。有効物質は既知天然テルペノイドのスクラレオールであり、植物ホルモンのエチレンシグナル伝達系を介し...
機能成分高含有農作物・加工食品に対する消費者の認知状況および摂取意向
要約 健康志向の高い消費者の94.6%が機能成分高含有農作物・加工食品の摂取を希望しており、栄養成分や機能成分の高さに魅力を感じている。一方、安全性等に対する不安もあり、有効成分の安全性評価結果並びに成...
トマトのジャガイモシストセンチュウ抵抗性遺伝子を判定するDNAマーカー
要約 国内のジャガイモシストセンチュウ抵抗性トマト品種は抵抗性遺伝子Hero Aを持ち、新規作成PCR-RFLP DNAマーカーによって明確に判定できる。 キーワード ジャガイモシストセンチュウ、トマト、抵抗性...
要約 身近な植物であるトマトは、交雑・自殖ともに容易である上、果実の色や形に明確な遺伝変異が存在するため、食育や遺伝・品種改良の学習教材に適している。この特性を生かして、学校活動の中でトマトのオリジ...
要約 ナスの様々な組織から作製した21種類のcDNAライブラリーから解読した60,000個を超えるクローンの塩基配列情報は16,245種の独立な遺伝子配列に整理され、ナス属(Solanum)植物の新たな網羅的発現遺伝子...
可視・近赤外分光法を用いるトマトリコペン含有量の簡易非破壊計測
要約 可視・近赤外分光法を用いる非破壊計測により、トマトのリコペン含有量が簡易に計測できる。 キーワード トマト、リコペン、可視・近赤外分光法、非破壊計測 背景・ねらい リコペン(全てトランス型)は桃色系...
Tm-shiftタイピング法に基づく一塩基多型マーカー設計の標準工程
要約 一塩基多型(SNPs)の安価かつ省力的なマーカー化手法の1つであるTm-shift タイピング法において、反応条件の検討手順の最適化と専用のプライマー設計プログラムの開発によって確立した標準工程に従うと、80%...
要約 トマト新品種「ちばさんさん」は、果実の重量が30g前後でオレンジ色の中玉トマトである。一般的な大玉トマトに比べて、β-カロテン及びビタミンCが多く、食味も良好である。また、TMV(Tm-2型)、萎凋病(レー...
トマト果皮色変異系統の果実において特異的に発現抑制される遺伝子
要約 トマトの約41,000の遺伝子のうち、フラボノイド合成系の多重遺伝子族に対応するクローンおよびMYBタイプ転写因子に相同性を示すクローンの一部については、果皮色変異系統pinkにおいて特異的に発現が抑え...
要約 トマト新品種「甘しずく」は、特別な栽培法を用いることなく、通常の栽培法で糖度が高い果実の生産が可能な促成栽培用F1品種である。 キーワード トマト、育種、果実形質、高糖度 背景・ねらい 近年、根域制...
公開データベース配列情報を利用したトマトSSRマーカーの開発
要約 栽培トマトのゲノムおよびcDNA配列情報に基づいて開発した400以上のSSR(単純反復配列)マーカーは、トマト品種・系統間で平均約30%の多型頻度を示し、SSRの繰り返し単位の反復数に応じて多型検出頻度が高...
要約 「とまと中間母本農11号」は非心止まり性で短節間性を有する。果実は大きく、完熟果色は桃色であり、短節間性を有するトマト品種の育成に利用できる。 キーワード トマト、短節間性、非心止まり性、育種素...