「タカナリ」の脱粒性を改善した中生の多収性水稲新品種「オオナリ」
要約 「オオナリ」は多収性品種「タカナリ」の突然変異系統で、温暖地東部では熟期が"中生の早"に属する粳種である。原品種「タカナリ」に比べて脱粒性が改良されているため、収穫時の収量損失が少なく、粗玄米収...
いもち病に強く耐倒伏性に優れる水稲新品種候補系統「奥羽糯413号」
要約 「奥羽糯413号」は、東北地域中部では"中生"に属する糯種である。いもち病圃場抵抗性は、葉いもち、穂いもちともに"強"である。耐倒伏性は強く、精玄米重は「きぬのはだ」並である。搗き餅の食味は良好で、...
早生で倒伏に強い稲発酵粗飼料用水稲新品種候補系統「奥羽飼414号」
要約 「奥羽飼414号」は、東北地域中部では"かなり早生"に属する粳種である。「べこごのみ」より、倒伏に強く、黄熟期乾物重が5~7%大きい。普及見込み地の直播栽培では、食用品種の収穫前に黄熟期収穫が可能で、...
早生で多収の直播栽培向き良食味水稲新品種候補系統「奥羽416号」
要約 「奥羽416号」は、東北地域中部では"かなり早"熟期に属する粳種である。耐倒伏性が強く、多収で、いもち病に強く、良質・良食味である。直播栽培においても倒伏は少なく多収である。 キーワード イネ、多収...
要約 水稲「中国201号」は温暖地西部において中晩生熟期の粳系統で、高温登熟性に優れ、良食味・多収であり、縞葉枯病に抵抗性で穂いもちにも強い。温暖地西部における主食用品種としての作付けが期待される。 キ...
多収でいもち病と縞葉枯病に強い低アミロース米水稲新品種「ぴかまる」
要約 「ぴかまる」は、「ヒノヒカリ」熟期の中生の低アミロース米で、移植及び直播栽培で多収である。いもち病と縞葉枯病に強く、「ヒノヒカリ」より炊飯米の粘りが強く良食味である。主食用途に適する他、ブレン...
疫病・青枯病複合抵抗性台木用トウガラシ品種候補、安濃交1号および安濃交2号
要約 トウガラシ安濃交1号と安濃交2号は、疫病と青枯病に強度の抵抗性を有する。トウガラシ安濃交1号はトバモウイルス抵抗性遺伝子(L遺伝子)としてL4を持ち、安濃交2号は持たない。...
要約 「あきめき」は3つの根こぶ病抵抗性遺伝子を集積したハクサイF1品種で、根こぶ病菌の4つの病原型に抵抗性を有する。播種後約75日で収穫可能な中早生品種であり、草姿は立性で外葉は濃緑色、球内部は鮮やかな...
要約 「あきだわら」は温暖地東部での熟期が中晩生に属する粳種である。食味は「コシヒカリ」に近い良食味で、「コシヒカリ」よりも収量性が明らかに高く、品質も良い。 キーワード イネ、多収、品質、良食味、中...
「宮崎もち」の新規穂いもち抵抗性QTL qPbm11は単独で作用する
要約 日本型水稲品種「宮崎もち」には穂いもち抵抗性に関与する2つのQTL座、qPbm9およびqPbm11がある。qPbm11は、単独で宮崎もちと同程度の抵抗性を示す。穂いもち抵抗性遺伝子Pb...
イタリア料理リゾットに向き、栽培しやすい水稲新品種「和みリゾット」
要約 「和みリゾット」は寒冷地南部では早生で、耐倒伏性が"やや強"のイネ品種である。大粒系統でリゾットに向き、イタリア料理店などでの利用が期待されている。 キーワード イネ、リゾット、大粒、耐倒伏性、和...
要約 いもち病ほ場抵抗性遺伝子Pb1の作用機構を解明した。病害抵抗性に主要な役割を担う転写因子WRKY45にPb1タンパク質が結合するとWRKY45の分解が抑制され、その結果、強い抵抗性が誘導される。Pb1...
要約 ミャンマー由来の在来イネ品種Haoruのいもち病抵抗性には、3つの抵抗性遺伝子が関与する。このうち二つは、標準判別いもち病菌菌系に対する抵抗性反応が既知のものとは異なり新規のものであり、第12染色体の...
カンボジアのイネいもち病菌レースは地域によってその出現頻度が異なる
要約 カンボジアのイネいもち病菌菌系は判別品種への反応から3つグル―プに分けられ、グループの出現頻度は、メコン川流域とトンレサップ湖周辺、さらにアンコールワットで知られるシェムリアップ県と他の地域では...
要約 「亀の蔵」は多収で耐冷性が強く、精米のアミロース含有率が3%程度の品種である。低アミロース性を生かしたソフトタイプ米菓への利用が期待される。 キーワード イネ、低アミロース、加工用、米菓、亀の蔵、...
要約 水稲「北陸糯216号」は寒冷地南部では早生で、米菓加工適性が高い多収の糯系統である。加工用糯米としての利用が期待されている。 キーワード イネ、糯、米菓、多収、北陸糯216号 背景・ねらい 近年、加工用...
ピーマンモザイク病を予防する生物農薬「弱毒ウイルスL3-163株」
要約 ピーマン・トウガラシ類のモザイク病を予防する弱毒ウイルスL3-163株は、臭化メチル剤が全廃された後も収量を損なうことなくピーマン・トウガラシ類を安定生産できる生物農薬である。 キーワード 弱毒ウイル...
トマト台木品種LS-89の青枯病抵抗性関連遺伝子の網羅的探索
要約 トマト台木品種LS-89の茎部では青枯病菌の感染に伴い140以上の抵抗性関連遺伝子が発現する。高発現したグルカナーゼ、リグニン合成等の遺伝子は他の抵抗性品種でも同様に発現する。本解析データは台木品種の...
要約 ハクサイ根こぶ病抵抗性遺伝子Crr1aは、TIR-NB-LRRモチーフを有するタンパク質をコードし、根の中心柱および皮層周辺において発現する。Crr1aを導入することで、根こぶ病の病原型グループ...
Stvb遺伝子座によるイネ縞葉枯病抵抗性を判別する分子マーカー
要約 インド型イネModanに由来するイネ縞葉枯病抵抗性遺伝子Stvb-iの配列比較により開発されたDNAマーカーST71は、抵抗性遺伝資源の由来にかかわらずStvb遺伝子座(Stvb、Stvb-i