完熟堆肥を連年施用した飼料畑下層における硝酸態窒素濃度の推移
要約 4年間、飼料畑に毎年完熟堆肥を原物重量で8t/10a施用し続け、硝酸態窒素の地下浸透状況を継続調査したところ、80cm深の土壌溶液は比較的低濃度で推移するが、硝酸態窒素は作土層下方まで浸透する。 キーワ...
センチピードグラスの出芽と生育は落葉・落枝の焼却場所で良好になる
要約 二次林伐採跡地に堆積した落葉・落枝の処理法として、放置、除去、焼却のいずれかを加えると、播種したセンチピードグラスの出芽および生育は、焼却処理で最も良好になる。 キーワード センチピードグラス、...
シバ優占草地における肉用繁殖牛の放牧密度・放牧期別TDN過不足量の指針
要約 シバ優占草地放牧時の補給や退牧を判断するために、放牧条件別に肉用繁殖雌牛の可消化養分総量(TDN)過不足量の指針を示す。TDN量は、高密度または放牧経過に伴い、また授乳期>妊娠末期>維持期、の...
要約 牛ふん炭化物の葉菜類に対するカリウムの施用効果は栽培時期によって変動があるものの、概して化学肥料の加里に匹敵するほど高く、化学肥料のカリウム代替物として有効である。その場合の炭化処理温度として...
飼料イネ(モーれつ種)サイレージの黒毛和種繁殖牛への給与技術
要約 超早期母子分離方式における分娩前後の黒毛和種繁殖牛への飼料イネ(モーれつ種)サイレージ給与にあたっては、濃厚飼料を活用することにより、血液性状、繁殖成績に影響なく利用することができる。 キーワ...
水稲−イタリアンライグラス連続不耕起栽培におけるもみ殻牛ふん堆肥の利用
要約 水稲-イタリアンライグラス連続不耕起栽培においてもみ殻牛ふん堆肥を連用(1t/10a、2回/年)すると、化成肥料を減肥しても収量は減少せず、不耕起土壌においても下層土の交換性塩基類および可給態リ...
交雑種去勢肥育牛におけるイタリアンライグラスサイレージの給与効果
要約 交雑種去勢肥育牛の肥育前期(生後7~14カ月齢)に、開花期に収穫調製したイタリアンライグラスサイレージを給与すると、日増体量、枝肉の色および締まりきめ等級が向上し、格付け等級3以上の出現率も増加す...
交雑種去勢肥育牛におけるβカロテン摂取量と血液中ビタミンA濃度推移
要約 交雑種去勢肥育牛の肥育前期(生後7~14カ月齢)にβカロテンを52mg/日摂取させれば、中期(15~20カ月齢)にβカロテンを含む飼料を給与しなくても、血液中ビタミンA濃度は30IU/dlを下回らない。 キーワード 肉...
携行型電牧を用いた省力的クリープフィーダーによる放牧子牛の発育改善
要約 安価で設置が容易な携行型電牧とマルチポールを利用したクリープフィーダーを用いることにより、放牧子牛は草質が低下する夏期においても、日増体量0.9kg以上の良好な値を示し、生時~離乳時(4か月齢)まで...
要約 稲発酵粗飼料の採食性は良好で、総繊維(OCW)の消化は劣るものの、尿素処理することにより消化性は改善される。また、モミの排せつ割合は肥育牛に比べ低く、消化試験の結果から、稲発酵粗飼料のみの給与...
携行型電牧を用いた省力的クリープフィーダーによる放牧子牛の発育改善
要約 安価で設置が容易な携行型電牧とマルチポールを利用したクリープフィーダーを用いることにより、放牧子牛は草質が低下する夏期においても、日増体量0.9kg以上の良好な値を示し、生時~離乳時(4か月齢)ま...
果樹剪定枝チップを利用した発酵床方式による肉用牛の省力管理技術
要約 果樹の剪定枝をチップ化し、発酵床方式により肉用牛を飼育したところ、床材としてはオガクズより優れ、家畜の快適性が維持できるとともに、日常的な除ふん作業が不要であることから、管理の省力化が可能であ...
葉緑素計SPAD−502を用いた稲発酵飼料用イネβ-カロチン含量の簡易推定法
要約 乳熟期から黄熟期における稲発酵粗飼料用イネの立毛時β-カロチン含量は、葉緑素計SPAD-502で止葉を測定することで簡易に推定できる。 キーワード 稲発酵粗飼料用イネ、β-カロチン含量、SPAD-502、簡易推定...
放牧条件下における耕作放棄地及び暖地型牧草地の草生産量と飼料価値
要約 耕作放棄地(植生・野草)では、肉用牛の放牧に伴って野草の乾物生産量は減少するので、牧養力が低下する。暖地型牧草地(センチピードグラス、バヒアグラス)は耕作放棄地の2~4倍の乾物生産量があり、飼...
交雑種去勢牛へのイタリアンライグラスストローの稲ワラ代替利用
要約 交雑種去勢牛8頭を用いて、安価なイタリアンライグラスストロー乾草が稲ワラの代替として利用できるか検討した。その結果、発育、飼料摂取量、肉質等に差はなく、稲ワラの代替として有効である。 キーワード...
イタリアンライグラス草地における輪換放牧を利用した黒毛和種雌子牛の育成
要約 イタリアンライグラス草地における輪換放牧を利用した黒毛和種雌子牛は、体重比0.9%の濃厚飼料給与の場合、TDN摂取量の約60%を粗飼料から摂取し、濃厚飼料の給与量が削減される可能性がある。また、全国...
優良シバ型草種の選定と吹付け法による法面等の簡易草地造成技術
要約 センチピードグラスやカーペットグラスは在来(育成)ノシバ等に比べ、広がりが速く早期造成が容易であり、かつ乾物消化率も高い。センチピードグラスは可消化収量が最も高い草種である。そして、法面等の条...
成畜の肥育は筋肉の不溶性コラーゲンを減少させて食肉を軟らかくする
要約 成畜(4歳以上のヤギ)を肥育することにより、肥育しない場合と比較して筋肉内の脂肪含量が増加し、不溶性コラーゲン含量が低下することにより、食肉の硬さが改善される。 キーワード 肥育、コラーゲン、加...
小型作業機体系によるロールベールサイレージの調製作業と発酵品質
要約 小型作業機体系を用いたイタリアンライグラス・エン麦混播草地におけるロールベールサイレージの調製作業時間は、10a当たり約6時間で、大型作業機の搬入困難な中山間地等では効率的な粗飼料収穫調製体系であ...
九州低標高地におけるシバ(Zoysia japonica)草地の牧養力
要約 九州低標高地の無施肥条件下のシバ草地においては、5月上旬から11月上旬まで1haあたり肉用繁殖牛では3頭、肉用育成牛では4頭の放牧が可能である。育成牛放牧時には濃厚飼料を体重比1%程度給与すると0.7kg/d...