要約 水稲の不耕起直播栽培では不耕起と無代かきにより土壌の窒素無機化特性が大きく変化し、土壌窒素無機化推定量は移植栽培に比べて減少する。入水後の日平均地温と「無代かき培養法」の各単純型モデル特性値を...
マレイシアの直播水稲栽培における雑草イネ(padi angin)の生態と防除
要約 1989年以降マレイシアの直播水稲栽培で問題になっている雑草イネの発生実態と雑草害を整理し、その形態変異と生態的特性から、耕種的な防除方法を明らかにした。 背景・ねらい マレイシアの水田では1980年代...
利根川下流域の水田複合型営農集団における乾田直播栽培技術導入の規模拡大効果
要約 利根川下流域の複合型水田作営農集団における不耕起乾田直播栽培技術の経営的評価を行い、経営面積がおおむね40haまでは水稲や麦類、大豆、いちご等を組み合わせた複合経営が合理的であること、また、直播技...
キヌヒカリの湛水土壌中直播栽培における低温下の出芽・苗立安定法とその生育特性
要約 キヌヒカリの湛水土壌中直播における低温下の苗立安定法は、苗立率 80%を目標とした場合、0.1ppmSABA種子処理と播種後の落水処理を組み合わせることにより11~12℃から播種でき、安定多収栽培が得られる。 背...
用土客入を伴う黒泥土の基盤整備田における直播栽培様式が均平度の経年変化に及ぼす影響
要約 傾斜約 1/100の河岸段丘面を表土処理と用土客入により大区画化した水田では客土の厚さによって均平ムラが生じる。乾直圃場は基盤整備後4年目でもこの傾向が強くみられ、水稲の生育が不安定となる。一方、湛...
肥効調節型肥料の播種溝条施による冬季代かき直播水稲栽培の安定化
要約 冬季代かき田を利用した水稲の不耕起乾田直播栽培(以後、冬季代かき直播)に、肥効調節型肥料の播種溝条施による全量基肥施肥を適用すると、発芽障害がなく斉一な生育が確保され、作業の省力化に加えて、生...
水稲不耕起直播栽培における肥効調節型肥料の側条施肥による生産安定効果
要約 水稲の不耕起直播栽培において肥効調節型肥料の全量基肥側条施用は施肥窒素利用率が向上し、窒素吸収量が増加した。側条施肥は初期生育の促進による穂数及び籾数の確保、増収効果が高く、さらに下層の根量が...
要約 水稲直播栽培は移植栽培に比べ10a当たり投下労働時間が少なく省力的で、時期別には春季に低下し、秋季はピークが遅くなる。各直播体系と移植の種子予措から直播または移植までの春作業行程の体系別費用は、...
要約 良食味の水稲新品種「どんとこい」は、潤土表面散播、湛水表面散播で、出芽性・耐倒伏性・収量性が優れるので直播栽培適性が高い。 背景・ねらい 水稲の省力化・低コスト化を目標とした直播栽培では、出芽性...
要約 多口パイプ噴頭に送風機から風を送ることにより、空気の力で圃場内に水稲種子や粒状肥料、粒状農薬を一定した幅に散布することを目的とする水田管理用の定幅散布機を開発した。本機の散布精度は高く、催芽籾...
要約 播種のみならず粒状の肥料・農薬を汎用的に散布可能なトラクタ直装型定幅散布機を基幹作業機とする水稲の潤土表面散播作業を体系化した。定幅散布機のha当たりの催芽種籾・肥料・農薬の散布時間は,いずれも...
要約 水稲栽培における多労な育苗作業と代かき作業の省略による大幅な労働時間の短縮と機械費の節減を可能とする不耕起直播栽培技術を確立するため、浅耕機構を併用した水稲不耕起播種機を開発した。さらに、本機...
栽植様式及び播種密度が湛水直播水稲キヌヒカリの生育に及ぼす影響
要約 湛水直播したキヌヒカリの栽植様式において、散播は条播より分げつ発生が多い。播種密度別では、高密度になる程最高分げつ期が早くなり、出穂前の乾物生産割合が大きく、倒伏程度が大きくなる。条播は散播よ...
要約 代かきと同時に打込み点播することにより、湛水直播水稲の耐倒伏性が向上する。一定の広がりを与えて点播状に播種した水稲は、生育中・後期に株状の生育をし、かつ1株穂数が多く、根張りが強固となる。 背...
要約 トラクタ搭載式整地同時施肥播種機の施肥部を全層施肥型から接触施肥型に改良することにより、設定通りの施肥量、施肥位置が確保されるとともに、基肥の利用率向上が可能である。 背景・ねらい 折衷直播栽培...
要約 北パキスタンで収集したイネ在来品種の多様性を明らかにした。北パキスタンにおけるイネの栽培品種は標高によって粒型やアイソザイムのパターンに地理的傾斜があり、山岳地域の生態的特性を反映した変異を...
要約 農業研究センターにおいて、開発された「無代かき作溝直播作業機」をモデルに、山形県の環境に適応できるタイプに作業機を改良し、実用性を認めた。この作業機は、(施肥)・耕起・作溝・播種までの一連の作業...
要約 水稲湛水土壌中直播栽培の倒伏軽減技術確立のため、「品種」「基肥量」「播種量」「倒伏軽減剤」「中干し」及び「芽干し」の要因について検討した。その結果、倒伏に影響する要因としては、「品種」及び「中...
要約 遺伝資源の利用と栽培技術の改良により、催芽種子を直接嫌気的な湛水土壌中に播種する技術を創出し、苗立ちを安定化させると同時に倒伏と雑草害を軽減させる技術を熱帯において開発した。 背景・ねらい 熱帯...
要約 真空播種機利用による作業速度は0.38m/secが適当で、その時の圃場作業量は2.60a/hrであった。作業精度は株間18cm程度となり計画値の91%であった。真空播種により労働時間が大幅に短縮され、省力栽培が可能と...