リンゴのわい性台木は根の師部が厚く、蒸散流量が抑制されている
要約 リンゴのわい性台木では、蒸散に伴う根からの水の吸収および幹内の水の流れ(蒸散流量、Sap flow)がわい化させる能力に応じて抑制されており、その蒸散流量の抑制は、根の師部の厚さと相関がある。 キーワー...
要約 スズメノナスビは、根から地上部へのカドミウムの移行量が少ないナスの台木種です。シンクロトロン放射光源マイクロビーム蛍光X線分析法を使って、この台木種の根の内皮近傍でカドミウムが高蓄積しているこ...
要約 トマト褐色根腐病発生履歴がない土壌では、糸状菌群集の類似性が高く、さらにChaetomium属とMortierella属が特徴的である。これらの菌をトマト褐色根腐病発生土壌に接種するとトマトの病徴は...
リンゴの根頭がんしゅ病抵抗性遺伝子に強く連鎖するDNAマーカー
要約 ミツバカイドウ「サナシ63」の第2連鎖群に位置する根頭がんしゅ病抵抗性遺伝子に強く連鎖するDNAマーカーを用いることで、リンゴ台木育種において根頭がんしゅ病抵抗性のマーカー選抜が可能である。 キーワ...
要約 鳥取県で微斑症状を示すメロンから分離されたウイルスは、ウリ科植物を中心に5科14種植物に感染し、直径約28nmの球形粒子で2分節のRNAをゲノムとして持つ新種ネポウイルス、「メロン微斑ウイルス(新称)」で...
要約 海外で報告のあるカンキツウイロイドV(CVd-V)が、国内のカンキツから初めて検出され、少なくとも2変異株が認められる。遺伝子診断調査により275樹のうち44樹で陽性と確認され、国内ですでに分布しているもの...
ブルームレスで果皮の光沢が優れる中間母本「きゅうり中間母本農6号」
要約 「きゅうり中間母本農6号」は、果実の表面の白粉(ブルーム)が発生しないため、果皮の光沢が優れる。光沢のあるキュウリ品種育成のための素材として利用できる。 キーワード キュウリ、光沢、ブルーム、無毛 ...
うどんこ病・つる割病・ワタアブラムシ抵抗性のメロンF1品種「アルシス」
要約 「アルシス」は、うどんこ病、つる割病およびワタアブラムシに対して抵抗性を有するアールス系メロンF1品種である。果実の品質および日持ち性ともに優れる。 キーワード メロン、うどんこ病抵抗...
透水性改善による熱水土壌消毒と耐病性台木を組み合わせたトマト青枯病の防除
要約 透水性が悪い黒ボク土からなる圃場では、籾殻の大量投入と深耕による透水性改善で熱水土壌消毒の効果が高められ、抵抗性台木との組み合わせにより、トマト青枯病の被害を低減できる。 キーワード 透水性改善...
スペルミジン合成酵素遺伝子導入セイヨウナシは重金属ストレスが軽減される
要約 スペルミジン合成酵素遺伝子を導入したセイヨウナシでは、重金属(カドミウム、鉛、亜鉛)ストレス下での成長抑制が改善される。また、スペルミジン含有量と抗酸化酵素活性とは正の相関があり、逆に膜の障害程...
要約 種間雑種のナス台木用品種とナスとの交雑後代から得たCMS-1は、安定した細胞質雄性不稔性(CMS)を有する。同じ交雑後代から得た可稔性のFR-1-1は、CMS-1の稔性を回復させる遺伝子を有し、その稔性回復遺伝子...
稲やナスのカドミウム集積は導管にカドミウムを輸送する能力に支配される
要約 稲の品種間およびナス属の作物種間で地上部のカドミウム濃度は大きく異なります。その集積の違いを決定する生理的要因を解析したところ、根に取り込まれたカドミウムを導管に輸送する能力の差異が決め手であ...
根接ぎとフルアジナムの併用処理はナシ白紋羽病発病樹の回復に有効である
要約 ナシ白紋羽病で衰弱した樹を回復させるための方法として、根接ぎ(寄せ接ぎ)とフルアジナム水和剤(商品名:フロンサイドSC)の併用処理が有効である。 キーワード ナシ、白紋羽病、根接ぎ 背景・ねらい
ジャガイモシストセンチュウに対する抵抗性トマト品種とその密度低減効果
要約 市販トマト品種24種に対するジャガイモシストセンチュウの寄生程度には有意な差が認められ、トマト台木品種「ドクターK」やミニトマト品種「キャロル10」「イエローキャロル」「シュガーランプ」等は強い抵...
ベンジルアデニンの複数回散布によるリンゴ2年生わい性台木苗木の育成技術
要約 わい性台木を用いたリンゴ2年生苗木を育成する際、1年生苗木に切り戻し、芽かき処理を行った後、1本に整理した新梢の先端部にベンジルアデニンを繰り返して散布する。苗木の主幹上にフェザー(羽毛状枝)が...
長い新梢の腋花芽を利用すると、クラブリンゴの開花期間を延長できる
要約 リンゴの受粉専用品種としてクラブリンゴを用いる場合、「Ormiston Roy」、「Makamik」、「Redbud」については、枝長が長い新梢を用いることにより、開花期間を1~3日程度延長することができる。 キーワー...
要約 アスパラガス半促成長期どり栽培では、褐斑病菌の分生子は3月上中旬頃より飛散するため、立茎時期における薬剤防除は本病に対し有効であり、20~30日間隔での薬剤防除と妻面など上部換気による施設内の低湿...
要約 カボチャのヘプタクロル類汚染対策として、ウリ科以外の作物への転換、低吸収性品種の利用、および活性炭資材の土壌混和等、キュウリのディルドリン対策で用いた技術が適用可能であることを明らかにしました...
要約 クロルピクリンくん蒸剤を用いた土壌消毒により本病の根部の病斑形成は軽減され、消毒した土壌内に根域を長期間留める栽培法でその効果は向上する。これらの対策を実施した場合、栽培期間中に根部病斑が進展...
カキ系統「No.3」および「S22」を台木にすると「富有」がわい化する
要約 わい性台木候補である「No.3」および「S22」を台木にした「富有」の樹高は低くなり、樹冠容積および樹冠占有面積も小さくなる。穂木の主幹断面積は、総新梢長および樹冠容積と高い正の相関関係を示し、わ...