北陸地域のダイズ作におけるコンバイン収穫時の雑草による汚粒の発生
要約 ダイズのコンバイン収穫において、イネ科雑草が混入した場合に比べて、タデ科雑草が混入した場合は、汚粒の発生が増加し、タデ科雑草の混入比の増加に伴って、汚れ指数は比例的に大きくなる。 キーワード ダ...
ダイズ出芽期の冠水はミトコンドリア膜の特定のタンパク質発現を顕著に抑制する
要約 ダイズの出芽期の冠水は、根と胚軸のミトコンドリアの機能に影響を及ぼし、クエン酸回路および電子伝達系の複合体Ⅰには障害を与えないが、複合体Ⅲ、Ⅳ、Ⅴを阻害してATP産生を抑制する。 キーワード ダイズ、...
要約 ダイズでは湛水条件下において通気組織が発達し、その組織を通じて空気中の酸素が根系へ供給される。供給された酸素は根系の呼吸に利用される。また、根系で生じた二酸化炭素は通気組織を介して空気中に排出...
ロータリシーダを簡単に小明渠浅耕播種機に改造できる作溝・畦成形ユニット
要約 市販のロータリを簡単に小明渠浅耕播種機に改造できるユニットである。市販されている2機種に対応できる。受注生産で市販化され、以前に提案したモデルに比べて播種機構成がコンパクトになり種子・肥料の補...
赤外カラー空中写真と基盤整備前の地形図を用いた浅礫層分布域の推定手法
要約 水田転換畑を対象にダイズ成熟始期の赤外カラー空中写真から生育不良区域を抽出する。生育不良区域と基盤整備前の地形図で畑の区域を重ね合わせることで、ダイズ生育阻害要因の一つとなっている作土直下に出...
要約 ダイズ播種後の湛水で起こる出芽不良には、Pythium属菌やPhytophthora属菌の卵菌類の感染が関与している。ダイズは48時間の湛水条件下でも卵菌類の接種がなければ出芽するが、接種すると湛水...
要約 水田冬期湛水の環境保全コストとしては、環境保全型稲作の除草コストが最も大きい。必要除草量に応じた除草コスト投入は収量安定要件となり、生産米の高価格販売と合わせ、水田冬期湛水の持続性に重要な要因...
要約 寒地水田転換畑のダイズ不耕起栽培においては、発芽法による雑草の埋土種子密度3000個/㎡を目安になるべく埋土種子密度が低い圃場を選んで作付けすれば、除草作業の負担増大を抑えられる。 キーワード 雑草...
苦土石灰と化成肥料のうね内部分施用によるダイズカドミウム濃度の効率的低減
要約 うね中央部の播種位置付近の幅20cm・深さ20cmの範囲に苦土石灰と化成肥料を同時に帯状に施用すると、従来の全面施用と比べてダイズ子実のカドミウム濃度を同等程度またはそれ以下に低減することが可能であり...
復元田では土壌酸化鉄還元との競合によりメタン発生量が低減する
要約 水田を畑利用した後に復田すると、土壌有機物を起源とする電子供与体の供給が少ない。そのためFe(Ⅲ)還元とメタン生成の電子をめぐる競合関係が栽培期間を通して持続し、メタン発生量が少なくなる。田畑輪換...
ナタネを核とした水田由来バイオマスエネルギー生産・利用シミュレーションモデル
要約 ナタネのエネルギー利用を核とした農耕エネルギーの自給計画を設計するに当たり、エネルギー自給率の目標設定値達成に必要となるナタネ栽培面積の経時的変化を推計して、計画の事前評価を支援することを可能...
地下水位制御システム(FOEAS)を利用した大豆の梅雨明け後播種栽培
要約 FOEASによる土壌水分制御は大豆の梅雨期と梅雨明け後播種の両方で出芽率を向上させる。梅雨明け後播種では、播種数日前に水位を一時的に高めると69~87%の出芽率が期待でき、7月下旬播種した場合では300g/㎡...
大豆作における集落営農法人の広域的連携による地域支援システム
要約 地域を基礎に全集落営農法人が参加して形成される広域的な連携組織は、大豆作での大型機械の共同利用を通じてコスト削減と収支改善を可能とし、法人同士の相互支援的な対応や地元実需者との連携の下で、法人...
ヘアリーベッチ栽培と湛水処理による夏作畑雑草の埋土種子量低減と発生抑制
要約 大豆作圃場において、冬期から春期の不作付け期間にヘアリーベッチを栽培し、その後1ヵ月の湛水処理を行うことで、大豆播種後のイヌビエの発生を抑制し、オオイヌタデの埋土種子量を低減させる。 キーワード...
要約 大豆の出芽時の冠水は根と胚軸の生育を顕著に阻害し、冠水により早期に根の細胞膜および細胞壁のタンパク質群が変動し、特に細胞壁のリグニン合成やリグニン化等に関与するタンパク質群が減少している。 キ...
要約 転作畑利用頻度の高い水田において、土壌の可給態窒素量の低下が認められ、ダイズ作で懸念されている土壌肥沃度の低下を裏付ける。牛ふん堆肥2t/10a前後の施用、緑肥ヘアリーベッチの活用は、土壌の可給態窒...
ダイズ「エンレイ」の梅雨期の湿害による減収程度は葉色により予測できる
要約 ダイズは湿害を受けると葉色と光合成速度が低下して、栄養生長量が不足するために減収する。梅雨期において畝間に湛水してから10日前後のSPAD値と子実重との間には正の相関関係が認められ、この時期のSPAD値...
重窒素自然存在比を用いたグライ低地土における根粒窒素固定量の測定法
要約 測定のつど、根粒非着生の試料と固定窒素のみで生育した試料を比較に用いることで、グライ低地土で栽培されたダイズ「エンレイ」においても、根粒窒素固定量の期間積算値を重窒素自然存在比により測定できる...
要約 大規模水田作経営においては代かきおよび収穫作業時間に占める圃場間移動時間の割合が11~15%に達しているが、これには孤立圃場数割合が32~66%と多いことに加え、特に代かきでは水利施設の不十分さから計画...
要約 代かきや大豆収穫などの農作業ナレッジは、定型的知識、感覚運動系技能、知的管理系技能に分類できる。このうち圃場内機械作業のナレッジは、作業時の視野映像やナレッジ表を提示し農業者の発話を促すことに...