飼料用・米粉用など多用途に利用できる多収水稲新品種「ミズホチカラ」
要約 「ミズホチカラ」は出穂期が「ニシホマレ」並の中生種で、耐倒伏性が強く粗玄米収量が一般主食用米より約20%多収である。玄米品質・米飯の食味は不良であり主食用には適さないが、飼料米や米粉原料などの加...
栽培特性の優れる暖地向き香り糯新品種候補系統「南海糯163号」
要約 「南海糯163号」は、香り糯在来種より短稈で耐倒伏性が強く、栽培しやすい糯種の香り米である。玄米の香りは「ちほのかおり」より強く、香りの強い搗き餅ができる。粳米に5~10%程度混米することにより、香...
東北地域向けの赤穂観賞用水稲新品種候補系統「奥羽観378号」
要約 水稲「奥羽観378号」は、東北地域に適する早生の赤穂系統である。穂に赤褐色の長い芒を有し穎花も赤色を呈するため、穂揃い期には穂全体が赤色に見える。極短稈で倒伏に強く、栽培しやすい。観賞用として、...
東北地域向けの紫穂観賞用水稲新品種候補系統「奥羽観379号」
要約 水稲「奥羽観379号」は、東北地域に適する晩生の紫穂系統である。穂に紫褐色の長い芒を有し穎花も紫色を呈するため、穂揃い期には穂全体が紫色に見える。短稈で倒伏に強く、栽培しやすい。観賞用として、切...
要約 短葉性を示すネギの新品種「砺波No.5」及び「砺波No.9」を育成した。両品種はいずれも葉身が短く、葉鞘の太さを確保しやすく、辛みが少なくて葉鞘・葉身ともにやわらかく良食味である。 キーワード ネギ、新...
要約
要約 分げつ盛期から最高分げつ期の深水栽培は、有効茎歩合の増加と、シンクに対する出穂前の蓄積炭水化物の増加などによる登熟期のソース能力の向上によって、慣行と同等の収量を確保しつつ、白未熟粒割合を減少...
要約 水田農業におけるゼロエミッション(廃棄・排出物ゼロ)を目指して、もみ殻ガス化残渣を有効利用するために水稲用農薬の系外流出防止技術を開発しました。この技術を組み込むことで、CO2削減などに寄与する米...
要約 「越南208号」は草丈は低いが、中後半の生育が旺盛である。植付株数19株/m2、基肥窒素0.6~0.7kg/a、穂肥窒素0.2kg/aの2回施用の栽培により、良食味で63kg/aの収量が期待される。 キーワード 水稲、奨励品種...
高温登熟下におけるコシヒカリの乳白・背基白粒発生と葉色、NSCの関係
要約 乳白粒の発生は出穂後20日頃の1籾あたりNSC含量が多いほど少なく、NSC含量は、出穂後10日頃と20日頃で葉色を比較した場合に葉色が濃くなるほど多く、葉色の低下が大きいほど少ない。また背基白粒の発生は出...
高温登熟条件下におけるコシヒカリ品質向上のための後期栄養維持施肥法
要約 リニア型被覆尿素を基肥の速効性肥料と配合して施用すると、出穂期以降も持続的に窒素が供給されるため、出穂期から成熟期にかけての葉色値の低下を抑制できる。高温登熟条件下では、慣行施肥に比べて白未熟...
要約 有機質肥料の側条施肥では、化学肥料(速効性)に比べ水稲への施肥効率が向上する。有機質肥料の側条施肥技術による化学肥料5割削減栽培のコシヒカリにおいて、慣行栽培と同等の精玄米収量・品質を確保でき...
堆肥を施用した細粒灰色低地土水田における温室効果ガスの発生とメタンの削減
要約 牛ふん籾殻堆肥を施用した細粒灰色低地土水田では、発生する温室効果ガスの98%(呼吸によるCO2放出量を除く)がメタンであり、無代かき栽培によりメタンの発生量を18~39%削減できる。 キーワー...
航空機リモートセンシングによる水稲玄米中タンパク質含有率の推定
要約 広域圃場でのキヌヒカリ、ヒノヒカリの水稲玄米中タンパク質含有率は、水稲の穂揃い期から 出穂後25日目頃までに航空機で撮影されたハイパースペクトル画像から、620nmと593nmのバンドのNDVI画像を 作ること...
要約 水稲の在来種「シシクワズ」は、芒が長く、野生イノシシの防除技術の研究素材として利用できる 可能性が高い。 キーワード 野生イノシシ、シシクワズ、水稲、芒 背景・ねらい 本県の中山間地域ではイノシシ...
FOEASの地下水位制御は大豆の根粒窒素固定、光合成を高めて増収させる
要約 新規地下灌漑システム(FOEAS)による地下水位制御により、大豆の出芽苗立ち、光合成が向上するとともに、根粒窒素固定量は大幅に高まる。その結果、地力窒素が乏しい圃場においても増収が期待できる。 キー...
要約 北海道米の製品販売量に対する用途別の仕向け割合は、政府米を除くと業務用48%、家庭用39%、加工原材料用14%と推計される。業務用を中心とした「きらら397」「ななつぼし」などの大量ロットに基づく大口...
要約 飼料イネ栽培における成型牛糞堆肥の窒素利用率は施用年で10%程度で、残効のため堆肥約2kg/m2の3年連用によって化学肥料無施用でも化学肥料施用時と遜色ない収量が得られる。堆肥施用によって、跡地土壌では...
耐倒伏性が強く、品質が高い水稲早生粳品種「ゆきん子舞」の育成
要約 「ゆきん子舞」は、新潟県では早生の中間型に属する粳種である。耐倒伏性が強く、品質も高いことから、地力窒素の発現が大きい転作跡の圃場において安定した栽培が可能である。 キーワード イネ、ゆきん子舞...
要約 早期水稲「さきひかり」に適した施肥法は、基肥窒素施用量が0.7kg/a、穂肥窒素施用量が0.3kg/aで施用時期は出穂前20~25日である。刈取適期は、成熟期前4日~成熟期後2日(登熟期の積算気温:摂氏940度~111...