1.都市近郊での耕作放棄およびスプロールによる外部不経済発生の予測手法
要約 国土数値情報等の土地利用データとアンケート調査とを統合し、確率的選択モデルを用いて分析することにより、少ない設問数と限られたサンプル数から、耕作放棄発生およびスプロールの進行に伴う外部不経済...
水稲のいもち病とフタオビコヤガの防除要否判定のためのモニタリング法
要約 いもち病は幼形期 5 日後もしくは止葉始から 1 週間間隔で見歩き調査をし葉いもち病斑 がなければ出穂前の防除は不要である。フタオビコヤガは 6,7,8 月の各下旬に 10 株の被害株 率・葉率を調査し、被害株...
要約 アルファルファタコゾウムシ成虫は水田地帯周辺の樹林・山林内で越夏する。 キーワード レンゲ、アルファルファタコゾウムシ、越夏 背景・ねらい 本種は、1982年に侵入が確認されたレンゲの重要害虫である。...
要約 箱施用殺虫剤による地域一斉防除を行うと、岩手県では水稲初期害虫であるイネドロオイムシ、イネミズゾウムシを2~4年間、要防除水準以下に抑制できる。また、この技術を導入するために、翌年の防除要否の判...
要約 気象の数値予報モデルと後退軌道解析モデルを用いて、3次元の大気場中で時間を遡ってウンカの移動を追跡し、長距離移動して日本に侵入するイネウンカ類の飛来源を高精度に推定できる。 キーワード イネウン...
休耕田を活用した湿地ビオトープの生物多様性保全機能・水質浄化機能
要約 休耕田を活用して整備した湿地ビオトープでは、植物・水生生物の種数増加が見 られると同時に水質浄化機能を有する。これらを両立させるためには、春~秋の入水と、 開放水面の存在、植生と植物遺体の存在が...
クモ類の捕食が寒冷地水田内のツマグロヨコバイ密度に及ぼす影響
要約 水田内のクモ類は6月中旬頃から増加し、8月下旬には株当たり2~4頭程度に達する。優占種はキバラコモリグモである。クモ類の捕食によって水田内のツマグロヨコバイの発生は抑制される。 キーワード クモ類、...
畦畔除草時期とアカヒゲホソミドリカスミカメの水田への追い込みの検証
要約 アカヒゲホソミドリカスミカメ成虫の生息する畦畔・農道で草刈りすると水田に虫が追い込まれ、定着することがある。イネの出穂期14日前は定着しないが、出穂期,同21日後は定着する。以上を標識した虫で検証...
要約 稲発酵粗飼料向け品種「クサノホシ」は諸障害が少なく多収で、牛による採食性にも問題ないことから有望である。また、極早生で有望な「ホシアオバ」との組み合わせで収穫期間が拡大できるため、両品種を主体...
要約 アカスジカスミカメによる斑点米をネオニコチノイド系粒剤の1回散布によって防除する場合、本虫が水田内に侵入し始める出穂期から密度が最大となる出穂10日後までの間が散布適期である。また、その防除効果...
要約 簡易ネットハウスは、高温期に難しいとされるアブラナ科野菜の無農薬栽培や減農薬栽培の生産安定化に有効である。冬季はネットハウスの上から外張りフィルムを被覆し、マルチを併用することで葉根菜類の生産...
いもち病菌の感染によってイネ体内に誘導されるセジロウンカ抵抗性
要約 前もっていもち病菌の感染を受けた5~6葉期のイネにおけるセジロウンカの吸汁量と産卵数は、対照である非感染のイネに比べて有意に抑制される。本現象はいもち病菌の感染が引き金となってイネの体内にセジロ...
カタグロミドリカスミカメの放飼によるトビイロウンカの密度抑制効果
要約 ウンカ類の捕食性天敵カタグロミドリカスミカメをイネウンカ類の飛来侵入時期に1:1の害虫:天敵比率で1回放飼することで、放飼次世代のトビイロウンカ密度を抑制し、最終世代までのトビイロウンカ増殖率...
セジロウンカの吸汁によってイネ体内に誘導されるいもち病(葉いもち)抵抗性
要約 前もってセジロウンカの吸汁加害を受けた5~6葉期のイネにいもち病菌を接種した場合、7日後の病斑数が対照である無加害のイネに比べて有意に減少する。本現象(発病抑制効果)はセジロウンカの吸汁行動が...
土着寄生蜂の活動を活かした半促成トマトのマメハモグリバエ防除
要約 マメハモグリバエの土着寄生蜂は、奈良県平坦部田園地帯では5月下旬から7月及び9月上旬に活発に活動している。半促成トマトでは、早春に生物農薬を少量放飼し、5月下旬以降は土着寄生蜂の活動を活かす体系で...
要約 水田内に生息するスクミリンゴガイの越冬後の殻高成長量は、蓋に残された成長の境界を示す成長線を用いて推定できる。越年貝の成長速度は成貝サイズに達するまではほぼ一定であるが、以後はサイズに依存して...
要約 早生多収で、製粉適性に優れ、めんの食感は粘弾性に優れた低アミロース小麦「あやひかり」を準奨励品種に採用し、普及を図る。 背景・ねらい 本県では担い手不足、生産者の高齢化、麦価の低迷等により、麦類...
要約 トビイロウンカとセジロウンカの翅型発現性は自種ばかりでなく他種の密度の影響を受け、いずれの種もトビイロウンカよりセジロウンカの幼虫密度の上昇が長翅発現性をより高める。九州農業試験場・地域基盤研...
要約 水田内におけるスクミリンゴガイの雌成貝の成長速度と単位面積当たり産卵数は、餌量が少なく貝密度が高いほど減少する。雌雄ともに餌条件とは無関係に盛夏期以後は成長を停止するが、産卵は収穫期まで続く。...
要約 ペットボトルを用いてスクミリンゴガイのトラップを作製した。本トラップにより調査地を攪乱しないで省力的なスクミリンゴガイ個体群密度推定ができる。九州農業試験場・地域基盤研究部・害虫生態制御研究室...