オイルパーム古木の慣例的農地還元は土壌環境に負の影響を及ぼす
要約 オイルパーム古木の慣例的農地還元による影響を確認するために、パーム古木繊維を混合した土壌で植物栽培を行った結果、生育不良や土壌に糸状菌Trichocladium属菌が有意に増殖する。パーム古木繊維の直接的...
要約 西洋料理の高級食材であるトリュフは、近年、日本にも分布することが明らかになりました。そこで、国産トリュフの安定的な生産に向けて人工栽培技術の開発を開始しました。まず、食用として有望な国産トリュ...
土壌改良資材と薬剤散布適期連絡システムを基本としたイネ稲こうじ病の総合防除技術
背景・ねらい イネ稲こうじ病は近年全国的に多発生しています。本病の病粒が販売種子に混入するとクレームにより返品され、本菌の胞子や色素が玄米に付着すると農産物検査で規格外となります。また、病粒が混入し...
減化学肥料栽培に活用できる有機質資材の窒素肥効Web計算ツール
要約 Web上で、有機質資材の種別、施用量、施用日、収穫予定日を入力し、日本土壌インベントリーと連動した地図上の地点を選択すると、栽培期間中における資材由来の無機態窒素量の予測値が提示されるツールであ...
同位体比分析により土壌中における137Csのエイジングの進行速度を評価できる
要約 作土中の交換態画分について天然の133Csに対する137Csの同位体比を経時的に解析することで、土壌環境変化の影響を受けずに、土壌中の137Csのエイジングによる固定化の進行速度を評価できる。 キーワード 137...
要約 都道府県、土壌グループ、土壌層位ごとに飽和透水係数、孔隙分布特性に応じた土壌水分量とこれらから計算される有効水分容量を整備した土壌物理特性値マップである。本マップは「日本土壌インベントリー」上...
安定生産のために地温情報を組み入れた畝立後太陽熱土壌消毒「陽熱プラス」
要約 現場の地温の実測、あるいはアメダスデータを利用した日最高地温推定値から、消毒効果や土壌窒素無機化量等を評価する。畦立後太陽熱土壌消毒に適した肥料を組み合わせることで、実エンドウ施設栽培やトマト...
要約 マイコウイルスは糸状菌に感染するウイルスである。土壌中において白紋羽病菌には多様なマイコウイルスの自然感染現象が見られる。本現象はいまだ知見が限られているマイコウイルスの多様性・生態解明に寄与...
台木用ピーマン品種を用いた接木栽培で可食部カドミウム濃度が低減する
要約 ピーマン類を高カドミウム土壌(2.1 mg/kg)で栽培すると、可食部カドミウム濃度には品種間差があり、国際基準値(0.05 mg/kg)を超える場合があるが、台木用ピーマン品種「台助」に接木すると、可食部カドミウ...
要約 [ポイント]
昇温処理でのダイズの群落コンダクタンスの低下は気温よりも飽差の影響が大きい
要約 温暖化を想定した3°C程度の昇温処理では、湿度を制御しない場合、気温の上昇に付随して生じる飽差の上昇の影響により、ダイズの群落コンダクタンスが低下する。 キーワード 温暖化、飽差、群落コンダク...
ブルキナファソ産リン鉱石は水田への直接施用において高い肥効を示す
要約 ブルキナファソ産リン鉱石は水田への直接施用により、イネ収量を向上する。またリン酸あたり同量施用では化学肥料とほぼ同程度の収量を期待できる。 キーワード リン鉱石、直接施用、稲、アフリカ 背景・ね...
ITSプライマーを用いたPCR法により土壌繊毛虫を簡便・高感度に検出できる
要約 土壌の環境DNAを鋳型として、繊毛虫のInternal Transcribed Spacer (ITS)領域を標的としたプライマーを用いたPCR法は、土壌中の繊毛虫を簡便・高感度に検出することができ、検鏡法よりも優れている。 キーワ...
アーバスキュラー菌根菌宿主跡のダイズ栽培ではリン酸施肥を3割削減できる
要約 北海道でダイズを栽培する場合、アーバスキュラー菌根菌の宿主植物栽培跡地ではリン酸施肥を現行基準から3割削減可能である。この技術はダイズ収量水準が標準レベルの場合に適用できる。 キーワード アーバ...
新規硝化抑制剤としての脂肪酸および脂肪酸メチルエステルの同定
要約 各種脂質のうち脂肪酸のリノール酸、α-リノレン酸、γ-リノレン酸、および脂肪酸エステルであるリノール酸メチルはある種の土壌微生物の働きによるアンモニアから硝酸が生成される過程、すなわち...
要約 大豆植物体において土壌環境下で起こる湿害や乾燥ストレス等を生物フォトンの放射量の相違によって識別でき、根の湿害を地上部で植物体の非破壊系で検出するために生物フォトン照射を利用できる。 キーワー...
土壌群別の作物生産、肥培管理と作土中の可給態養分量をまとめたデータベース
要約 土壌の種類別に作付された作目とその肥培管理実態に加え、土壌中の可給態の肥料成分の量を実態調査から求め、データベースにとりまとめました。このデータベースは土壌情報の一つとして環境影響評価のための...
土壌環境下、放線菌の抗生物質生産遺伝子群の発現がキチンによって誘導される
要約 土壌中で生育する放線菌からRNAを抽出しマイクロアレイ解析により網羅的な遺伝子発現解析を行った結果、土壌環境下で放線菌が有する複数の抗生物質生産遺伝子群の発現がカビの細胞壁等を形作るキチンによっ...
根粒菌・菌根菌の共生において共通共生遺伝子CCaMKは中核的機能を果たす
要約 根粒菌・菌根菌の共生に関与する分子メカニズムを明らかにするために、共通共生遺伝子CCaMKの機能を検証した。CCaMKとカルモジュリンの結合は根粒菌の共生にのみ必要であり、また菌根菌感染に重要...
要約 イネ遺伝資源36品種等の中でもブラジル原産の陸稲品種IAC25は高い生物的硝化抑制活性をもつ。IAC25は硝化抑制活性の弱い日本晴よりも土壌中で硝酸態窒素の蓄積を抑制する。 キーワード イネ、根分泌液、硝酸...