国内の家畜に流行する非定型Salmonella Typhimuriumに遺伝的多様性が生じている
要約 国内の家畜において、特定の遺伝子型(9型)に属する非定型Salmonella Typhimuriumの分離が近年増加している。本菌では可動性遺伝因子の獲得・欠失によって変異を重ね、二つの系統グループが生じている。家畜...
イミダクロプリドで選抜したトビイロウンカにおける寿命の短命化および産卵数の減少
要約 同一のトビイロウンカ個体群からイミダクロプリドで選抜した系統では、アセトンで選抜した系統に比べて、イミダクロプリドに対する感受性が低下し、短命、少卵となる。トビイロウンカではイミダクロプリド抵...
乳房内注入する免疫調整因子の種類によって乳房炎症状の軽減機序は異なる
要約 黄色ブドウ球菌性乳房炎の乳房内に注入した組換え牛顆粒球マクロファージ・コロニー刺激因子及びインターロイキン8は、異なる機序で乳房炎症状を軽減させる。 キーワード 黄色ブドウ球菌性乳房炎、GM-CSF、I...
要約 公共牧場やその利用畜産農家等が省力的に取り組める、運搬時の労力および放牧初期ストレスを緩和する馴致技術ならびに適正なマダニ対策について、わかりやすく解説したマニュアルである。 キーワード 放牧牛...
要約 煮沸処理後に薬剤浸漬処理したチャ葉上での菌叢生育の有無によって、チャ輪斑病菌のQoI剤感受性を簡単に検定できる。 キーワード チャ、輪斑病、QoI剤、耐性菌 背景・ねらい チャ輪斑病菌Pestalotiopsis...
要約 白紋羽病に罹病した樹の周辺土壌の表面に50°C温水を点滴して病原菌を殺菌する温水治療技術マニュアルを実施することにより、ナシ、リンゴおよびブドウの罹病樹を効率的に治療できる。 キーワード 白紋羽...
放牧牛に対する排卵同期化処理と早期妊娠診断を組み合わせた繁殖プログラム
要約 排卵同期化処理と早期妊娠診断を組み合わせた繁殖プログラムを用いた放牧牛の繁殖管理は、集畜など放牧牛の繁殖管理に関わる労力を軽減させ、一定期間内に牛群の妊娠率を高く確保できる。 キーワード 放牧、...
薬剤および草地・放牧管理技術を組み合わせた効果的なマダニ対策技術
要約 放牧場における放牧条件やマダニ生息数調査を通じたマダニ対策の問題点の整理・解析から、より効果的なマダニ対策には、薬剤投与において放牧地を集約化するなど放牧頭数、放牧地面積を勘案することが重要で...
無病苗定植と圃場内および地域一斉防除によるグリーニング病の発生抑制
要約 カンキツグリーニング病常発地域において、無病苗の定植後に媒介虫ミカンキジラミの地域一斉防除と圃場内の慣行防除を継続すると、定植後5年経過してもシークワーシャーにおける同病の発生は低頻度にとどま...
要約 エビの育成に必要な生物学的な基礎的知見を背景として、システム工学の知見を融合させ飼育試験を行い、徹底したコスト意識で実験から実証段階までの一貫した生産開発をする(2008年9月より)。同プラントは...
東京湾周辺地域で保護された野鳥の病原性大腸菌保菌状況と分離株の性状
要約 東京湾周辺地域で保護された野鳥(62種447羽)の糞便から2f型志賀毒素産生大腸菌と腸管病原性大腸菌がそれぞれ4羽および39羽から分離され、さらに約半数の野鳥の腸内細菌叢大腸菌が何らかの抗菌薬剤に対し...
黄色ブドウ球菌のバルク乳由来株はヒト由来株と異なる遺伝学的背景を示す
要約 わが国における黄色ブドウ球菌のヒト由来株とバルク乳由来株はパルスフィールドゲル電気泳動ならびに各種表現型別により相互に関連性が非常に低く、また、ロイコシジンLukM/LukF’-PV遺伝子はバルク乳由来...
新導入暖地型牧草Brachiaria属の種子繁殖特性の品種・系統間差異
要約 新導入暖地型牧草Brachiaria属の採種は沖縄で可能である。また、Brachiaria属品種の稔実種子の発芽率は採種後6ヵ月で40%以上を示す。さらに、導入系統の中には採種量が高く有望な育種素材が認められる。 キ...
グラウンドカバープランツとしてのイブキジャコウソウによる農地法面の植生管理
要約 イブキジャコウソウは、4月下旬以降の萌芽した枝を挿し穂に用いて容易に繁殖が可能であり、定植当年の秋及び翌年秋の被覆度はそれぞれ約60%、80%と被覆能力が高い。 キーワード グラウンドカバープランツ...
イヌホタルイが発生した水田におけるアカスジカスミカメの防除適期
要約 イヌホタルイが発生した水田では,出穂始から穂揃期に薬剤散布を行うことでアカスジカスミカメによる斑点米被害を抑制できる。 キーワード イネ,アカスジカスミカメ,イヌホタルイ,防除適期,斑点米 背景...
東京湾周辺地域に生息する野鳥のサルモネラ保菌状況と分離株の性状
要約 東京湾周辺地域に生息する各種野鳥のサルモネラ保菌状況を調査した。52種、412羽の糞便検体からの分離率は5.6%(23羽)で全てSalmonella Typhimurium(ST)であった。また脚指240検体からの分離率は9.2%(...
SPF豚農場におけるMycoplasma hyopneumoniaeの清浄度回復技術
要約 Mhp侵入によりSPF認定が停止したSPF豚農場で豚舎内の消毒(ほぼ毎日)、全頭のワクチン接種、豚舎間の人の移動制限や飼養管理の見直しからなる対策を実行することで、肺廃棄率が改善することで再認定が可能...
母豚および子豚飼料への褐藻類海藻粉末添加による離乳期子豚の体重増加
要約 褐藻類海藻(アルギット)粉末を、分娩後8日~28日の母豚と8日齢から42日齢の子豚に給与すると、生後28日齢から42日齢の離乳期子豚の血液中好中球等貪食細胞化学発光能(CL能)は高くなる傾向があり、体重は...
要約 GFP遺伝子導入体細胞を作製し、体細胞の核移植によりGFP遺伝子導入体細胞クローンブタを作出した。GFP遺伝子導入ブタは殆どの組織でGFPシグナルを発現していることが確認された。また、順調に発育した2頭は...
ホウレンソウケナガコナダニの増殖をもたらす餌種と死滅に要する高温条件
要約 なたね油かす、糸状菌類および野菜類残さの多くが、ホウレンソウケナガコナダニの増殖原因となりうる。本種の卵は成虫よりも高温に強いが、卵と成虫はともに40℃で24時間、45℃で3時間、あるいは50℃で1時間...