閉鎖循環システムを用いて立地条件に依存しない新しいサツキマス養殖用種苗の飼育方法を確立
要約 アマゴの降海型であるサツキマスを、陸上の閉鎖循環飼育水槽を用いることで、少量の淡水で産業レベルと同等の飼育密度で卵から平均体重126gの種苗に育てることに成功した。この種苗を用いた海水飼育を陸...
要約 多くの動物種で多様な化膿性日和見感染症を引き起こすTrueperella pyogenesについて、新規同定用PCR法を開発し、既報のPCR法では正確に同定できなかった株も含め異なる動物種由来のT. pyogenesを迅速かつ正...
ブタリンパ球細胞表面抗原(白血球表面マーカー)は採血2日後まで測定可能
要約 家畜の健康状態を数値化する指標として有効なブタリンパ球の細胞表面抗原マーカーは採血2日後まで採血日の測定と同様の値が得られる。冷蔵保存血液移送後にフローサイトメーター測定する方法が可能となる。 ...
乳用種育成牛への破砕玄米発酵TMR(乾物比25%)給与の実用性
要約 乳用種育成牛に対して破砕玄米(乾物比25%)を給与しても、飼料摂食量やルーメン内容液性状、血液性状に顕著な影響は無く、圧ぺんトウモロコシの代替として利用可能である。 キーワード 乳用種育成牛、破砕玄...
我が国肥育豚の栄養素排せつ量原単位の改定および養豚用飼料中CP含量の推移
要約 我が国肥育豚の窒素・リン・カリウム排せつ量原単位を最新のデータに基づき推定したところ、従来の値と比較して窒素およびリンは高く、カリウムは低い。飼料成分の年次推移から、飼料中の粗蛋白質(CP)含量は...
極短穂茎葉型イネWCSの飼料特性を活かして黒毛和種胚回収での正常胚率を向上させる
要約 非繊維性炭水化物(NFC)が高く、粗蛋白質(CP)が低い極短穂茎葉型イネWCSの飼料特性を利用して、給与飼料中のNFCとDIP(分解性蛋白質)の比率(NFC/DIP値)を5.8に設計した飼養管理により、残存卵胞数と変性胚数が...
枝肉格付A5の黒毛和種肥育牛は枝肉格付A3より筋肉内脂肪細胞が肥大化している
要約 黒毛和種去勢肥育牛において、枝肉格付A5の筋肉内脂肪細胞のサイズは、枝肉格付A3の筋肉内脂肪細胞より有意に大きく、筋肉内脂肪細胞が肥大化している。 キーワード 黒毛和種、枝肉格付、脂肪交雑、筋肉内脂...
乳用雌牛の初回授精受胎率は放牧とその他の飼養形態とで遺伝的能力の優劣が変わる
要約 乳用雌牛の分娩後初回授精受胎率は、放牧主体で発現する遺伝的能力の優劣がタイストールおよびフリーストールと異なる。飼養形態ごとの遺伝的能力評価により、放牧飼養牛群の繁殖能力改良に適した種雄牛の評...
要約 過去約15年間に国内で発生した家畜の中毒疾病事例を収集し、家畜種、原因、症状、検査内容などで検索できるデータベースである。本データベースは全国の家畜保健衛生所の病性鑑定担当者の診断支援に活用でき...
要約 ・ニホンウナギの仔魚期間の長さが遺伝することを実験的に明らかにしました。
・このことは選抜育種により仔魚期間を短縮した品種作出が可能であることを示し...
ヨーロッパからベトナムへ越境性伝播した豚インフルエンザウイルス
要約 2016年12月にベトナム南部で発見された豚インフルエンザウイルス(IAV-S)は、ヨーロッパで流行している鳥型H1N2亜型IAV-Sに由来する。国際的な豚の移動に伴って移動するウイルスは、新しい遺伝型のウイルスの...
要約 飼養管理技術の進歩、家畜栄養学に関する研究の進展、環境問題、飼料を取り巻く情勢等が変化していることから、日本飼養標準・乳牛を改訂し、2017年版として公表する。 キーワード 日本飼養標準、乳牛、養分...
要約 粗飼料多給下の黒毛和種子牛において、7.5ヵ月齢で離乳するとストレスレベルが低く、栄養の切り替えもスムーズなことから、3ヵ月齢離乳と比べ発育成績は向上する。 キーワード 黒毛和種子牛、粗飼料多給、発...
黒毛和種繁殖牛に対する「たちすずか」WCSの飼料特性を活かした飼料設計
要約 「たちすずか」WCSは非繊維性炭水化物(NFC)が高く、粗蛋白質(CP)が低い飼料である。要求量に対するCP不足を補った上で、飼料全体のNFCと分解性蛋白質(DIP)の比率(NFC/DIP)を5.0~6.0程度にすると、分娩後に...
要約 クヌギ林放牧による原木椎茸と肉牛生産で構成される林畜複合経営は、経営資源の家族労働力と繁殖牛、里山の汎用利用が行われ、単一経営と比べて各部門の作業労働や経費が低減されるため収益性が高く、生産物...
ラオス在来テナガエビMacrobrachium yuiの浮遊幼生飼育技術の開発
要約 ラオス在来テナガエビMacrobrachium yuiの浮遊幼生は、孵化後から着底するまでは塩分3.5 pptの人工海水で飼育し、その後1週間を1.7 pptで馴致飼育した後に淡水飼育を開始することが好適条件である...
摂餌開始期における飢餓状態がスケトウダラ仔魚の生残と成長に及ぼす影響
要約 摂餌開始期のスケトウダラ仔魚に及ぼす飢餓の影響を飼育下で調べた。2~8℃で、初回摂餌は1~3日齢、point-of-no-return(PNR)は10~15日齢であった(図1、2)。孵化後の飢餓が短いほど成長と生残は良好であ...
ニホンウナギのふ化仔魚を10万尾単位で研究機関へ輸送・供給することが可能になった。
要約 ニホンウナギの組換え成熟ホルモンを人工的に大量生産し、親魚の成熟率を高めることができるよう になった。また、最終催熟処理において成熟段階の異なる複数の親魚をその後の水温制御により同日に産卵 させ...
インフルエンザウイルスゲノム自動解析ソフトウェア「FluGAS」の開発
要約 次世代シーケンサーで得られたインフルエンザウイルス塩基配列情報を迅速に解析することを目的に開発した本ソフトウェアは、解読したウイルス塩基配列を元に型別及び亜型同定や、遺伝子分節ごとの配列情報フ...
要約 公共牧場やその利用畜産農家等が省力的に取り組める、運搬時の労力および放牧初期ストレスを緩和する馴致技術ならびに適正なマダニ対策について、わかりやすく解説したマニュアルである。 キーワード 放牧牛...