要約 日本国内の野生シカの薬剤耐性大腸菌保有率は2.1%である。国内においては野生シカが薬剤耐性菌を家畜や環境へ拡散させる可能性は低い。 キーワード 薬剤耐性、大腸菌、野生動物、ニホンジカ 背景・ねらい 薬...
要約 シカの牧草食害防止に適した電気柵の種別、設置・管理労力を実地検証した。耐久性と経済性において高張力鋼線柵が優れ、高さは140cm以上を確保することで飛び越えを防止し、45cm高の張出し線で接触させ柵の...
要約 マツタケは、アカマツなどマツ科の針葉樹と菌根を形成し、根から栄養分をもらって生育しますが、中南米に分布する広葉樹セドロ(センダン科)とも菌根を作り、マツタケ菌糸が土壌中に広がり、セドロも良好に...
要約 白紋羽病菌に内在するマイコウイルスの粒子を純化し、プロトプラストを介して他の植物病原糸状菌に人工接種すると、本来の宿主以外の糸状菌へも感染できる。本法により、ヴァイロコントロール因子としてのマ...
クリ害虫の微生物防除資材としてBeauveria bassiana HF338株は有望である
要約 クリシギゾウムシ幼虫に対する高い病原力を指標として選抜した昆虫病原糸状菌Beauveria bassiana HF338株は、クリシギゾウムシ成虫およびクリミガ幼虫に対しても強い病原力を有し生物防除資材として有望...
要約 マツタケの個体識別法を開発し、マツタケが遺伝的に多様な生物種であることを証明しました。マツタケの個体識別ができることにより、未だ出来ていない人工栽培法の開発に適した菌株の選抜や栽培化試験の事後...
要約 1980年以降の人口動態と森林の分布について、既存の数値地理情報を用い、森林率別人口、森林までの距離別人口の点から分析を行い、多くの人は森林の近くに住んでいることがわかった。 背景・ねらい 日本の林...
要約 グラウンドカバープランツ37種を導入して越冬性、被覆の早さなど生育特性を 調査し、畦畔用として「ポテンティラ」、「クリーピングタイム」が有望。現地畦畔にミ ントを植栽したところ、2年目では畦畔全体...
要約 生物間相互作用ネットワークのモニタリング調査に基づいて、シカ個体数やササ現存量の管理が森林生態系の動態に及ぼす効果を予測できるシミュレーション・モデルを構築し、シカとササの密度を同時に調整する...
要約 鹿舎と牛舎においてはシナハマダラカが最も多く捕獲され,アカイエカ,ヤマトヤブカが続いた。これらの蚊はシカとウシ両方から吸血した。シナハマダラカにアカバネウイルスを接種したところ,ウイルスは20...
新潟県におけるクリタマバチの導入天敵の実態とこれを利用する園地管理技術
要約 クリタマバチの導入天敵「チュウゴクオナガコバチ」は新潟県下全域に分布・定着が確認された。チュウゴクオナガコバチの増殖をうながすため、剪定枝は5月5日ころまで園地内においてから処分し、5月20日こ...
要約 ももの鱗翅目害虫4種に対する性フェロモン剤(もも用複合交信撹乱剤)の実用性が確認された。本剤の利用により殺虫剤の散布回数は、慣行の6~8回から4回程度に削減でき、散布時期は4月中旬、5月上中旬、6月...
二次寄生蜂との羽化時期の違いを利用したチュウゴクオナガコバチの繁殖方法
要約 九州では、チュウゴクオナガコバチは3月下旬~4月中旬に、本種の二次寄生蜂(随意的高次寄生者)は4月下旬~6月上旬に羽化する。羽化時期の違いを利用してチュウゴクオナガコバチの繁殖を助けるためには、ゴ...
要約 伐採跡地へ草食家畜を放牧することにより先駆樹種等の木本類が衰退する。糞中種子によるシバ草地構成種の侵入後6年でシバが最も優占する。樹葉中タンニンに対する畜種の採食反応の違いにより、山羊を放牧す...
雌だけを産する大量増殖に適したマメハモグリバエ幼虫寄生蜂の発見
要約 マメハモグリバエの幼虫寄生蜂ハモグリミドリヒメコバチNeochrysocharis formosaでは交尾雌が雌卵と雄卵を、未交尾雌は雄卵のみを産下するが、野外個体群から未交尾でも雌卵のみを産下できる産雌性単為生殖...
要約 本病汚染土壌にフスマまたは米糠を1t/10a混和し、100~150㎜の潅水と土壌表面被覆・ハウス密閉により、ほ場容水量以上の水分と平均30℃以上の地温を維持する。これにより土壌の酸化還元電位が低下し、20日間...
要約 ニホンシカの採血時に用いられる鎮静剤(キシラジン)が赤血球,好中球,リンパ球などの血球数や一部の生化学的指標に大きな影響を及ぼすことが明らかとなった。 背景・ねらい 近年,日本でも養鹿事業が試み...