飼料用セイヨウアブラナと飼料イネを併用した繁殖牛の冬季放牧技術
要約 飼料用セイヨウアブラナは冬季でも枯れることなく、また蛋白質成分が高いため、繊維源の飼料イネとの併用により、補助飼料なしで維持期の繁殖牛を冬季間に放牧飼養することができる。この冬季放牧に要する繁...
コナガのジアミド系殺虫剤の抵抗性遺伝子の起源と抵抗性リスクレベル
要約 アブラナ科作物の害虫であるコナガのジアミド系殺虫剤の日本国内でみられる抵抗性遺伝子の一部起源は海外にある。日本国内の抵抗性リスクについては、非越冬地域でリスクレベル2(使用非推奨)、越冬地域でリ...
野外の粘着トラップに捕殺されたコナガ成虫は8日以内までPCRに利用できる
要約 野外に設置する粘着トラップから回収するコナガ成虫を、薬剤抵抗性遺伝子診断等のPCRに利用する場合、放置期間が長いほど紫外線によるDNAの劣化が進むが、放置期間が8日以内であればPCR成功率はほぼ9割を超...
土着寄生蜂コナガサムライコマユバチの簡易捕獲法および遺伝子診断法
要約 コナガの有力な土着天敵コナガサムライコマユバチは、コナガ幼虫をコマツナ株に寄生させた「コマツナトラップ」で簡易に捕獲できる。トラップから回収した被寄生コナガ幼虫から得られたハチは、特異的PCRプ...
AM菌非宿主作物の後作・間作への緑肥導入による次作物の収量の改善
要約 アーバスキュラー菌根菌(AM菌)と共生しない作物を栽培すると、次作物のAM菌感染、収量が低下する。非宿主であるキャベツ収穫後の緑肥(AM菌宿主)の導入、キャベツ栽培時の緑肥の間作により、次作物のAM菌感染...
要約 これまでアブラナ科野菜の害虫であるミドリサルゾウムシと混同されてきたワサビの害虫について分類学的研究を行った結果、未知の種であることが判明したため、新種ワサビルリイロサルゾウムシCeutorhync...
コナガの天敵である寄生蜂コナガサムライコマユバチが寄主探索で利用する植物揮発性成分
要約 コナガの幼虫に寄生するコナガサムライコマユバチの雌は、コナガ幼虫が食害している最中のコマツナをその他のコマツナから識別することができます。食害を受けた時にだけ植物から多く放出される揮発性成分を...
コナガ食害株への殺虫剤散布は天敵寄生蜂の寄主探索行動に影響を及ぼす
要約 土着寄生蜂であるコナガサムライコマユバチは、コナガの食害を受けたコマツナが放出する匂い物質等を利用しコナガ食害株に飛翔定位する。一方、コナガ食害株に殺虫剤が散布されると、コナガ食害株への定位行...
気温上昇による春の早まりを大きく上回るコナガ誘殺の早期化が起きている
要約 盛岡市のほぼ同一箇所で1986年から2007年までの期間に蓄積されたコナガの性フェロモントラップ誘殺データから抽出した「連続3日あるいは5日以上誘殺期間初日」等の指標値には、気温上昇による春の早まりを...
要約 昆虫病原糸状菌Paecilomyces fumosoroseus(SPf-1株)、Beauveria bassiana(MG-1株)、Nomuraea rileyi(SlNr-3株)の3種を各菌108分生子/ml濃度で混用し、7日間隔で散布すると、露地キャベツの主要チョ...
アブラナ科野菜害虫類に対する昆虫病原糸状菌3種混合散布の防除効果
要約 宿主範囲の異なる昆虫病原糸状原菌Paecilomyces fumosoroseus,Beauveria bassiana, Nomuraea rileyiを混合して散布すると,アブラナ科野菜圃場内に発生する複数の害虫類を同時に防除できる。 キーワード ...
要約 ハーブ類に16種新病害の発生を認めた。被害の大きいスペアミントうどんこ病の防除には炭酸水素ナトリウム水溶剤と炭酸水素カリウム水溶剤の散布が有効である。 キーワード ハーブ類、新病害、薬剤防除、スペ...
性フェロモン剤と防虫ネットの組み合わせによるハウス栽培軟弱野菜の鱗翅
要約 ハウス栽培の軟弱野菜において性フェロモン剤の処理と防虫ネットの開口部展張を組み合わせることで、コナガやハスモンヨトウなど鱗翅目害虫を効率的に防除することができる。 キーワード 性フェロモン剤、防...
給餌条件でコナガの増殖抑制に必要なコナガサムライコマユバチの放飼比率
要約 蜜源を設置したコマツナ栽培ハウスでは、株あたり0.05頭のコナガ幼虫に対して、少なくとも1:6.4の放飼比率でコナガサムライコマユバチの雌成虫を放飼すれば、増殖を抑制できる。 キーワード アブラナ科葉菜...
要約 コマツナ無農薬ハウス栽培体系の導入は、無農薬栽培コマツナの食害葉率を低下させ、収量を向上させる。その結果、所得は導入前の2.2倍の10a・1作当たり約29万円に、1時間当たり所得は約1,500円に増加し、...
中山間水田における害虫総合防除等による高品位野菜生産システム
要約 防虫ネット、天敵、太陽熱処理、簡易天窓設置と送風、有機質資材の合理的施用等により、中山間水田でのアブラナ科野菜等の露地および雨よけハウス栽培において、化学合成殺虫剤80%以上削減、化学肥料50%以上...
つま面の防虫ネット設置によるキスジノミハムシの施設内侵入防止
要約 施設アブラナ科軟弱野菜栽培の問題害虫であるキスジノミハムシに対し、出入り口からの侵入が多いことを明らかにし、0.8mmの防虫ネットを、サイドと併用してつま面(出入り口を含む)に設置することで、施設...
要約 エンバク搾汁液をチンゲンサイの葉に散布するとキスジノミハムシ成虫の摂食を阻害する。 キーワード エンバク、キスジノミハムシ、アブラナ科野菜、チンゲンサイ、摂食阻害 背景・ねらい キスジノミハムシは...
中山間地圃場周辺のリザーバー植物上におけるコナガの土着天敵の活動時期
要約 中山間地におけるコナガの主要な土着天敵は、コナガサムライコマユバチであり、圃場周辺に自生するイヌガラシなどのリザーバー植物上で、4月から11月まで活動する。 キーワード 土着寄生蜂、リザーバー植物...
無農薬栽培コマツナの害虫に対する防草用シートと天敵バンカー法の効果
要約 コマツナ周年無農薬栽培での主要害虫キスジノミハムシとダイコンサルハムシの防除には、発生源となるアブラナ科雑草をなくす防草用シートの敷設が有効であり、アブラムシ類に対しては天敵ダイコンアブラバチ...