要約 イネクロカメムシの防除にはネオニコチノイド系粒剤の育苗箱施用が有効である。 キーワード イネ、イネクロカメムシ、ネオニコチノイド系、育苗箱施用 背景・ねらい イネクロカメムシは旧来からの水稲害虫で...
耐冷性・耐病性に優れる良質良食味水稲新品種候補「岩手68号」の育成
要約 「岩手68号」は「あきたこまち」熟期よりやや遅い‘中生の中’の粳米系統である。耐冷性‘極強’、穂いもち圃場抵抗性‘強’で、強稈、多収、品質・食味は「あきたこまち」並に優れることから、岩手県の奨励品種に...
0.01M CaCl2上澄液法を基準とした水田土壌可給態ケイ酸の評価法
要約 風乾土1gに対し0.01M CaCl2 水溶液40mlを加え30℃,21日間培養の上澄液法は,稲体吸収量に近い量のケイ酸が溶出し,成熟期の茎葉ケイ酸含有率を評価する上で最も優れている。1時間振とうの溶出ケイ酸は上澄...
要約 水稲種籾を浸種前に50℃に加温した海洋深層水の酸性電解水に、次いでアルカリ性電解水に各1時間浸漬することで、主要な種子伝染性病害のいもち病、ばか苗病、苗立枯細菌病、もみ枯細菌病及び褐条病に対して防...
要約 アルファルファペレット、米ぬか、あるいは菜種油粕ペレットの各々20kg/aを普通期栽培の水稲移植3日後に湛水条件で散布すると雑草抑制効果が高く、これらを混合して用いることによりさらに効果が高まる。こ...
要約 暖地水田作経営において,打込式代かき同時土中点播直播を核とする新技術体系の導入は,最大年間約270万円所得が増大する。経営規模が20ha以下の場合,水稲移植をやめ,汎用型直播機による全作物の作付けを行う...
要約 水稲種子消毒の際に生じる農薬を含有する廃液の簡易な浄化処理法を検討した。浅い水槽を太陽光の当たる野外に設置し、酸化チタン光触媒担持した多孔質板を水槽内に置き、そこへ廃液を投入すれば処理可能であ...
水稲のいもち病とフタオビコヤガの防除要否判定のためのモニタリング法
要約 いもち病は幼形期 5 日後もしくは止葉始から 1 週間間隔で見歩き調査をし葉いもち病斑 がなければ出穂前の防除は不要である。フタオビコヤガは 6,7,8 月の各下旬に 10 株の被害株 率・葉率を調査し、被害株...
要約 ウニコナゾールP液剤を催芽前24時間浸漬処理した種子は、箱当たり乾籾播種量で240gの密播稚苗育苗ができる。移植は田植機の苗掻き取り調整により、慣行と同じ株当たり4~5本で行え、苗箱使用量は慣行育苗に...
要約 水稲とのブロックローテーションを前提としただいず不耕起栽培では圃場排水対策が特に重要で、額縁明渠に加え播種溝に交差した弾丸暗渠を施工する。このことにより茎疫病発生も軽減される。また、雑草対策は...
要約 長期持続型箱施用剤を広域に使用すると、山形県下ではイネドロオイムシ、コバネイナゴの発生密度は低下する。この場合、これらを対象とした防除を2~3年中断でき、長期持続型箱施用剤を基幹とする複数年防...
要約 水稲種子5~7粒を粘土で合着して球状に成形した複粒化種子を用いた水稲の直播栽培体系を確立した。造粒は専用の装置で行い、播種は汎用性のある傾斜ベルト式播種機を用いる。この体系は寒冷地でも良食味品種...
要約 気象の数値予報モデルと後退軌道解析モデルを用いて、3次元の大気場中で時間を遡ってウンカの移動を追跡し、長距離移動して日本に侵入するイネウンカ類の飛来源を高精度に推定できる。 キーワード イネウン...
要約 暖地水田作経営において,打込式代かき同時土中点播直播を核とする新技術体系の導入は,最大年間約270万円所得が増大する。経営規模が20ha以下の場合,水稲移植をやめ,汎用型直播機による全作物の作付けを...
要約 水稲種子5~7粒を粘土で合着して球状に成形した複粒化種子を用いた水稲の直播栽培体系を確立した。造粒は専用の装置で行い、播種は汎用性のある傾斜ベルト式播種機を用いる。この体系は寒冷地でも良食味品種...
DNAマーカーによる水稲品種「コシヒカリ富山BI」の品種識別
要約 いもち病抵抗性を備えた富山県育成の「コシヒカリ富山BL1号~6号」について、いもち病抵抗性遺伝子の近傍にあるDNAマーカーを利用することで正確かつ短時間で品種を識別することが可能である。 キーワード...
要約 「越南IL6号」は水稲「コシヒカリ」にいもち病真性抵抗性遺伝子Pitaを戻し交配により組み込んだ同質遺伝子系統である。この系統を混合栽培することにより、いもち病の発生を抑制することができる。 ...
要防除水準と各種病害虫防除技術の体系化によるコシヒカリ減農薬栽培
要約 新潟県のコシヒカリ栽培において、無病化種子あるいは種子温湯浸漬等の種子消毒剤代替技術と、いもち病抵抗性コシヒカリ同質遺伝子系統、さらに要防除水準に基づいた病害虫防除要否判断などを組み合わせるこ...
要約 箱施用殺虫剤による地域一斉防除を行うと、岩手県では水稲初期害虫であるイネドロオイムシ、イネミズゾウムシを2~4年間、要防除水準以下に抑制できる。また、この技術を導入するために、翌年の防除要否の判...
要約 水稲の機械稚苗移植において、株間を拡大するか、苗かき取り量を減じる疎植栽培により、育苗箱施用殺虫剤の10a当たり使用量が慣行の60%程度に削減されるが、主要害虫に対する防除効果は、慣行とほぼ同等で...