要約 葉しょう褐変病は出すくみ穂率5%以上の発病で被害を生じ、稲体ケイ酸含有率が止葉期6%、成熟期10%以上で被害は回避できる。褐変穂による減収はほとんどない。着色米の発生は玄米の老化による生理現象であり...
要約 水田及び畦畔に生息するクモ類は9科が確認され、個体数が多いのはサラグモ科、アシナガグモ科、フクログモ科、コモリグモ科である。また、水稲害虫の寄生性天敵は寄生蜂(7種)と寄生菌(6種)が見られる。 背景...
循環かんがいを利用した農薬施用によるウンカ・ヨコバイ類の省力防除
要約 循環かんがいを利用した農薬施用で、ウンカ・ヨコバイ類の省力防除が可能である。薬剤施用に要する時間は、10a当たり約6秒と従来の40~60分の1に短縮できる。また、農薬の飛散・被爆がほとんどないので、安...
要約 大麦あと6月上旬散播湛直栽培適応性品種として「玉系95号」を選定した。「玉系95号」は、穂数型であるため苗立ち数によらず穂数を確保しやすい、転び型倒伏に強い、大粒で登熟が優れる特性を持ち大麦あと散...
麦あと湛水散播水稲における「ころび型倒伏」軽減のための水管理法
要約 湛水散播で発生しやすい「ころび型倒伏」は、(1)播種後の落水出芽方式と(2)間断灌水、及び(3)中干しの早期開始による強い中干しを組み合わせた水管理法の実施で軽減でき、登熟向上による収量確保と作業性の...
要約 「あわみのり」の移植適期は5月下~6月中旬である.「あわみのり」は㎡当たり籾数レべルが高く収量性が高いことと耐倒伏性がやや弱いことから、基肥量は「日本晴」標準量の5~7割程度を目安とする。 背景・...
要約 レーザー制御によりレベラー整地した圃場では均平度が高く、乾田直播栽培を行う場合、耕起型、不耕起型いずれの播種機でも高い苗立ち率が得られる。さらに、早期入水により除草剤散布回数は3回に削減でき、...
要約 6月散播湛水直播水稲では、極早生品種を除き、紋枯病の発生が少なく、経済的被害許容水準よりも低いことから、薬剤防除は不要である。 背景・ねらい 近年、環境への影響や食糧の安全性に対する懸念から農薬...
要約 麦あと湛直水稲栽培でのイチモンジセセリ(イネツトムシ)第2世代幼虫の発生量は同時期の移植水稲に比較して多く、6月上旬(大麦あと)より6月下旬(小麦あと)では更に多い。実測孵化日は、湛直栽培などの...
要約 前年の雑草発生量が移植60日後の乾物重で10g/m2以下と少ない水稲単作圃場では、移植35日後と45日後の2回中耕除草を行うことで、除草剤を用いることなく雑草害による減収を10%以内に抑えることができる。中耕...
要約 湛水表面散播直播栽培において産業用無人ヘリコプターを利用して、播種、溝切り、初期除草剤散布、病害虫防除液剤散布、倒伏軽減剤散布を行う省力的な一貫体系を確立した。 背景・ねらい 水稲の省力・低コス...
冬期に水田を整地・鎮圧し、4月に水稲を不耕起乾田直播する技術
要約 田面の凹凸による播種精度の低下をなくすために、降雨量が少なく、農閑期である冬期間に耕起・整地・鎮圧を行い、4月中旬以降に不耕起乾田直播を行う。降雨後の地耐力の低下による作業遅延が生じず、苗立が...
いもち病真性抵抗性遺伝子Pi-taを持つ水稲「ササニシキ」の同質遺伝子系統「東北IL6号」
要約 「東北IL6号」は水稲「ササニシキ」にいもち病真性抵抗性遺伝子Pi-taを戻し交配により組み込んだ同質遺伝子系統である。多系品種「ササニシキBL」を構成する他の同質遺伝子系統と混合栽培することにより、い...
要約 大区画圃場において、自己拡散性に優れる水稲除草剤「イマゾスルフロン・カフェンストロール・ダイムロン粒剤」を畦畔から帯状に湛水周縁散布する方法は、除草効果・薬害面で問題なく、省力的な散布法として...
水稲除草剤有効成分の水中濃度分析のための処理層非破壊型で簡易な採水法
要約 水稲除草剤の有効成分の水中濃度分析を目的として、採水地点から畦畔へあらかじめチューブを設置し、小型ポンプで畦畔から水を吸引・採水する方法を開発した。 背景・ねらい 水田内における水稲除草剤有効成...
要約 ハイクリアランス台車前部に噴頭と噴頭揺動部、後部にホッパー、繰り返し部、エンジン付送風機を装着した噴頭回転式広幅散布機を播種作業、追肥作業、除草剤散布作業に使用すると大区画水田の省力的な水稲湛...
要約 イネいもち病多発地域と少発地域では風速に有意な差が認められ、少発地域では常時風が強く水滴保持時間が短いことが発生抑制要因になっている。侵入環境による発生予測手法(吉野モデル)は、両地域の発生量評...
要約 米の購買意識について、消費者にアンケートを実施した。AHPによって分析したところ、消費者は米を購入する場合に、「味」と「安全性」を重視する。また、水稲栽培において農薬使用量が現行より50%削減される...
要約 水稲病害虫防除法の機械化新技術を慣行と比較して、費用試算を行った。産業用無人ヘリコプタは作業可能面積172haで経費26千円/ha、水田管理トラクタ107ha・25千円/ha、水田ビークル64ha・28千円/ha。 背...
要約 水稲の減農薬・減化学肥料栽培において、再生紙マルチによる雑草抑制効果は、黒色再生紙マルチの方が無着色再生紙マルチより高い。また、黒色再生紙マルチでは無着色再生紙マルチより初期生育が良好であり、...