ミトコンドリア遺伝子の部分配列による土着天敵ヤマトクサカゲロウと外来近縁種との識別法
要約 土着天敵ヤマトクサカゲロウと海外から輸入されている近縁種とをミトコンドリア遺伝子の部分配列を利用して、容易に識別する手法を開発しました。 背景・ねらい
化学農薬の使用を軽減し、環境に優しい...
チビトビコバチはクワシロカイガラムシの密度抑制要因として重要である
要約 減農薬茶園におけるクワシロカイガラムシと土着天敵のチビトビコバチの密度は、相互に影響しながら変動し、これら寄主-寄生者密度の相互関係は概ね左回りの軌道を示す。チビトビコバチの保護利用は、クワシ...
アザミウマ類の土着天敵ヒメハナカメムシ類採集のための天敵採集装置の開発
要約 風圧を利用したヒメハナカメムシ類の採集装置を開発する。この装置を用いることで、匍匐性の景観植物に生息するヒメハナカメムシ類を効率的に採集できる。 キーワード 土着天敵、ヒメハナカメムシ、アザミウ...
露地野菜害虫の捕食性天敵オオハサミムシに悪影響の小さい殺虫剤
要約 コナガ、ヨトウムシ類等の露地野菜害虫の天敵であるオオハサミムシ2齢幼虫に対して、ネオニコチノイド系殺虫剤1種類、昆虫成長制御剤2種類、その他の合成殺虫剤2種類、微生物農薬10種類は悪影響が小さ...
土着天敵を保護した防除体系におけるクワシロカイガラムシの密度抑制
要約 タマバエ類に影響が小さい農薬を用いて害虫の防除を行うと、クワシロカイガラムシの主要天敵類の発生量が多く、クワシロカイガラムシの密度は低く推移する。 キーワード チャ、クワシロカイガラムシ、天敵、...
ピリプロキシフェン剤のクワシロカイガラムシに対する防除効果と天敵類への影響
要約 幼若ホルモン系IGR剤ピリプロキシフェンを早春期に散布することにより、クワシロカイガラムシ第2世代までを長期間密度抑制できる。本剤は、天敵寄生蜂チビトビコバチに対する影響はないが、捕食性天敵ハ...
ミヤコカブリダニを利用したカーネーションの夏季ナミハダニ防除
要約 冬切りカーネーション栽培において、薬剤抵抗性の発達で防除困難なナミハダニに対し、 ミヤコカブリダニを放飼することにより夏季のナミハダニを低密度に抑えることができる。 キーワード カーネーション、...
要約 天敵に悪影響の少ない殺虫剤とフジコナカイガラムシの土着天敵を活用したカキのIPM体系は、慣行防除体系に比べて殺虫剤の年間散布回数が少なく薬剤費も安い上にフジコナカイガラムシに対して高い防除効果が...
要約 カンキツのミカンハダニを捕食する土着天敵の種構成は地域ごとに異なり、捕食性昆虫類(キアシクロヒメテントウ、ケシハネカクシ類)が主体の産地とカブリダニ類が主体の産地がある。これらの天敵の保護活用...
土着天敵とナギナタガヤ草生栽培によるミカンハダニの減農薬防除体系
要約 ナギナタガヤによるウンシュウミカン園の草生栽培はミカンハダニの土着天敵ミヤコカブリダニを保護し、本天敵に影響の小さい農薬を使用することで、ダニ剤と除草剤を削減でき、慣行防除に対し農薬数が26%、...
静岡県における施設トマトのハモグリバエ類のエンドウ由来土着寄生蜂による防除
要約 トマトとエンドウのハモグリバエ類の土着寄生蜂は共通する種が多く、エンドウを刈り取り施設内に投入してトマトのハモグリバエ類を防除できる。土着寄生蜂に影響の少ない農薬と組み合わせることにより、トマ...
要約 広食性土着天敵であるオオメカメムシの幼虫齢期は頭幅長を指標にして推定することができる。野外採集個体の発育段階別構成比の推移調査結果から、本種は成虫越冬で、千葉県ならびに茨城県では主に年1化し、...
給餌条件でコナガの増殖抑制に必要なコナガサムライコマユバチの放飼比率
要約 蜜源を設置したコマツナ栽培ハウスでは、株あたり0.05頭のコナガ幼虫に対して、少なくとも1:6.4の放飼比率でコナガサムライコマユバチの雌成虫を放飼すれば、増殖を抑制できる。 キーワード アブラナ科葉菜...
要約 栃木県のナシ園では、ミヤコカブリダニが優占種である可能性が高い。ミヤコカブリダニ雌成虫に対する薬剤感受性はピメトロジン水和剤、ビフェナゼート水和剤が低く、テブフェンピラド水和剤が高い。 キーワ...
要約 キク科のチトニアは、代替餌にナミハダニを利用することでチャのカンザワハダニの土着天敵であるケナガカブリダニを効率的に増殖でき、バンカー植物に適している。 キーワード チャ、カンザワハダニ、土着天...
交信攪乱剤を組み込んだ減農薬防除によるクワシロカイガラムシの密度抑制
要約 ハマキガ類の交信攪乱剤・トートリルア剤を組み込んだ減農薬防除体系下では、茶園に生息する土着天敵の活動が活発化し、クワシロカイガラムシの密度は抑制される。 キーワード チャ、クワシロカイガラムシ、...
静岡県におけるチャ寄生クワシロカイガラムシの薬剤感受性の低下
要約 静岡県内にはDMTP乳剤に対する薬剤感受性が低下した個体群が認められる。ブプロフェジン水和剤に対する薬剤感受性は総じて低いが、フェンピロキシメート・ブプロフェジン混合剤に対する薬剤感受性は高く、感...
要約 フシダニ類の捕食者として知られるフツウカブリダニは、殺虫剤無散布のリンゴ樹上で優占し、ナミハダニはほとんど捕食しないが、リンゴハダニを捕食して発育増殖する。 キーワード フツウカブリダニ、リンゴ...
要約 コナガ、ヨトウムシ等露地野菜害虫の天敵であるウヅキコモリグモ若齢幼体に対して、ネオニコチノイド系殺虫剤1種類、その他の合成殺虫剤2種類、BT剤3種類は悪影響が少ない殺虫剤であり、露地野菜のI...
露地ショウガにおける黄色蛍光灯を用いたアワノメイガの総合的防除
要約 露地ショウガにおいて、黄色蛍光灯を栽培初期から収穫期まで終夜点灯し、アワノメイガの被害の多くなる8月以降には、本種の卵寄生蜂類に影響の少ない選択性殺虫剤を併用することで、化学農薬の散布回数を大...