臨床型乳房炎乳より分離されたウベリスレンサ球菌の分子疫学解析でみる伝播様式
要約 牛の臨床型乳房炎から分離されるウベリスレンサ球菌には多様なシークエンスタイプが存在するが、農場内で分離される菌株が同一シークエンスタイプを示すことから、本菌は農場内で搾乳環境等を介し、伝播する...
腟温度測定による分娩開始時期の予測は牛の品種や産歴に関わらず有効と考えられる
要約 牛の品種や産歴によって分娩難易には差があるものの、腟温度測定による分娩予測は約1日前に可能と考えられる。腟温変化パターンも品種、産歴を問わず似ているが、腟温変化率は未経産牛の方が経産牛と比べて...
要約 カビを用いて熟成させるナチュラルチーズの風味形成に重要な役割を果たす酵素(リパーゼ及びプロテアーゼ)の、熟成中のチーズカード中での酵素活性を評価することは、チーズ熟成に適した麹菌株を効率的に選抜...
乳用種育成牛への破砕玄米発酵TMR(乾物比25%)給与の実用性
要約 乳用種育成牛に対して破砕玄米(乾物比25%)を給与しても、飼料摂食量やルーメン内容液性状、血液性状に顕著な影響は無く、圧ぺんトウモロコシの代替として利用可能である。 キーワード 乳用種育成牛、破砕玄...
栽培限界地帯でも安定して登熟する超極早生サイレージ用トウモロコシ品種「ハヤミノルド」
要約 「ハヤミノルド」は、早晩性が "超極早生"で、寒地のトウモロコシ栽培限界地帯においても十分に雌穂の登熟が進む。すす紋病抵抗性、ごま葉枯病抵抗性、耐倒伏性に優れる。また、赤かび病抵抗性も...
モザンビークにおける乳牛飼養の存立条件を反映した耕畜複合経営計画モデル
要約 モザンビークの小規模農家による乳牛飼養の存立条件を解明し、耕畜連携を通じて効率的に食料と飼料の確保、リスク分散、所得向上等を達成するための複合経営計画モデルを作成する。同モデルは、乳牛飼養の定...
9型ウシパピローマウイルス様粒子の作製とマウスにおける免疫誘導効果
要約 牛乳頭腫症の原因の1つである9型ウシパピローマウイルスと似た構造を持つウイルス様粒子を生産する。このウイルス様粒子を免疫されたマウスでは血清中にIgG抗体が誘導される。 キーワード ワクチン、ウイル...
いもち病抵抗性で年内安定収穫が可能なイタリアンライグラス極早生品種「Kyushu 1」
要約 イタリアンライグラス「Kyushu 1」は極早生で、いもち病抵抗性が既存の抵抗性品種「さちあおば」より強い。暖地で9月播種した場合の年内草と春1番草の合計乾物収量が「さちあおば」より多い。年内草は高栄養...
稲WCSとイタリアンライグラスを組み合わせた水田飼料作拡大による酪農経営の収益性
要約 畑飼料作拡大の難しい水田地帯における酪農経営では、耕種経営との連携による稲WCS収穫・利用及び、その裏作イタリアンライグラス生産により、経産牛1頭当たり8万円/頭以上の年間所得向上効果が期待できる。...
イアコーンサイレージ生産利用のための畑作経営と酪農経営の連携条件
要約 目標計画法によるシミュレーションの結果、経産牛飼養頭数100頭で経営面積42.5haの酪農経営と経営面積70haの畑作経営が連携した場合、イアコーンサイレージ(ECS)の価格が10a当たり5万500円、原物1kg当たり29...
要約 木材チップ由来のクラフトパルプ飼料をトウモロコシの一部と置き換えることにより、泌乳牛の反芻胃pHの日内変動における低下を抑制する。可消化養分総量(TDN)水準を維持したまま飼料中デンプン含量を下げら...
フリーバーン牛舎から排出されるふん尿を湿式メタン発酵に適用するための処理システム
要約 畜舎から排出される敷料を含んだ乳牛ふん尿を、一度液体に溶かしてから固液分離し、固形分を堆肥化、液分を湿式メタン発酵で処理するシステムである。分離後の液分をふん尿を溶かすための液体として循環利用...
要約 牛乳頭腫症の原因である牛パピローマウイルスと似た構造を持つウイルス様粒子をカイコの蛹で大量に生産させる。このウイルス様粒子はマウスに対して免疫を誘導できる。 キーワード 牛乳頭腫症、牛パピローマ...
黄色ブドウ球菌性乳房炎における乳汁中の乳腺上皮細胞数と黄色ブドウ球菌数には正の相関がある
要約 黄色ブドウ球菌性乳房炎に罹患した牛の乳汁中黄色ブドウ球菌数と体細胞数には相関がないが、黄色ブドウ球菌数と乳汁中に脱落した乳腺上皮細胞数とには正の相関がある。乳汁中の乳腺上皮細胞は、乳腺組織損傷...
電流検出型DNAチップを用いた乳房炎原因微生物の検出法の開発
要約 牛乳房炎原因微生物のゲノムDNAを特異的に検出する高感度電流型DNAチップを用いた乳汁中乳房炎原因微生物の検出法を新たに開発した。本法は、従来の微生物培養法に比べて迅速かつ高感度であり、より精度の高...
WCS用稲「たちすずか」の高品質サイレージ調製には黄熟期以降の収穫が良い
要約 「たちすずか」を乳熟期にサイレージ調製すると、材料草の乾物率・単少糖類含量が低いため、乳酸菌を添加しても不良発酵するが、黄熟期以降は材料草の乾物率・単少糖類含量が高まるため良好に発酵し、窒素多...
要約 イアコーン(トウモロコシ雌穂)サイレージの生産利用技術についてわかりやすく解説したマニュアルである。第1版の内容に、耕畜連携による生産利用体系事例や肉用牛の給与メニュー例を追加し、畜産、畑作いず...
原発事故避難地域での営農再開に向けた牛舎・パドック清掃の手引き
要約 避難指示解除後に畜産再開予定の畜産農家を対象に、牛舎とパドックに関する放射性物質対策を、調査研究をもとにまとめた手引きである。清掃時における注意点や手順、手引作成のもとになった調査事例データか...
トウモロコシ子実主体サイレージ(HMSCおよびCCM)の生産利用技術
要約 普通コンバインで収穫したトウモロコシ子実や芯入り子実を粉砕密封すると良質なハイモイスチャーシェルドコーン(HMSC)やコーンコブミックス(CCM)が調製できる。TDN含量はそれぞれ93、87%で、イアコーンサイ...
要約 乾乳前期40日のエネルギー水準を要求量の80%に制限すると、分娩直後の血漿中グルコースおよびケトン体の濃度変動と泌乳期のルーメンエンドトキシン産...