イネによるヒ素とケイ素の蓄積は第I節位を分岐点に止葉と穂で異なる
要約 イネ地上部のヒ素とケイ素の蓄積は、出穂2週後頃までに急激に生じる類似のパターンを示す。一方、止葉、穂、第I節位への分配、蓄積パターンは両元素で異なり、ヒ素は第I節位に留まることで穂への輸送が制限...
新規カドミウム浄化専用イネ品種による水田のファイトレメディエーション
要約 新規カドミウム浄化専用品種「ファイレメCD2号」を用いたカドミウム汚染水田のファイトレメディエーション(植物浄化)技術は、従来品種を用いた同技術より効率的な植物浄化が可能である。 キーワード ファイ...
飼料用米を活用した鶏肉の低コスト生産および鶏卵の高付加価値化
要約 養鶏における飼料用米の利用により、肉用鶏の低コスト生産が可能となり、特色ある鶏卵を生産することで高付加価値化が可能となる。生産される鶏卵に対する消費者の購入意識も高く、販売価格の増加による生産...
要約 養豚における飼料用米と酒粕の利用により、肥育豚の低コスト生産が可能となり、特色ある豚肉を生産することで高付加価値化が可能となる。また、トコトリエノールを多く含む飼料用米「オオナリ」の給与で、脂...
要約 水田環境でアンモニア態窒素濃度が上昇すると、イネの根による窒素吸収能力は低下する。アンモニア態窒素吸収能力を調整する遺伝子OsACTPK1を同定した。 OsACTPK1の機能が失われたact...
高糖分WCS用稲を微細断し高密度輸送・サイロ調製する収穫体系
要約 高糖分WCS用稲「たちすずか」などを長稈対応微細断収穫機(ワゴンタイプ)で収穫し、ダンプトラックで飼料基地や牧場まで高密度輸送し、バンカーサイロなどで調製する体系により、片道輸送時間20分~30分の近...
WCS用稲をトラックでバラ積み輸送し飼料基地で調製する低コスト作業体系
要約 WCS用稲生産圃場と飼料基地が片道約20分以内であれば、ワゴンタイプ収穫機とトラックによるバラ積み輸送、飼料基地でのロールベール調製を組み合わせる体系の方が、慣行の専用収穫機体系より低コストで稲WCS...
要約 畑地においてメタン発酵消化液を環境保全的に液肥利用するために、アンモニア揮散、地下への窒素溶脱特性等の一連の情報を整理する。消化液は施用方法によるアンモニア揮散特性を考慮して施肥設計することに...
要約 [ポイント]
コメ由来エタノール生産における多収品種導入と稲わら持ち出しの環境影響評価
要約 多収品種導入と稲わら持ち出しの組合せによって、エタノール原料米生産のエネルギー収支は13%改善される。稲わら持ち出しは、水田土壌由来のメタン発生量を大幅に削減するため、エタノール原料米生産の温室...
バイオマス活用のライフサイクルでの経済性・エネルギー収支の評価法
要約 市町村等のバイオマス活用推進計画と計画前の現状をシナリオとして表し、バイオマス活用の各段階における経済性(コストと収入)、エネルギー収支(エネルギーの消費と生産)をライフサイクルを通して算出して比...
要約 欧州環境庁のガイドブックに準じ、水田への尿素施肥と黒ボク土畑への化学肥料施肥を加えたアンモニア発生係数を求めました。化学肥料の施肥によるわが国の大気へのアンモニア発生量は1.4万~2.3万トン窒素(...
要約 ダイズでは湛水条件下において通気組織が発達し、その組織を通じて空気中の酸素が根系へ供給される。供給された酸素は根系の呼吸に利用される。また、根系で生じた二酸化炭素は通気組織を介して空気中に排出...
要約 水田で生産される国産飼料を利用して温暖化影響の少ない子牛生産を行うためには、牧草の放牧利用が最も効果的である。イネWCSの利用にともなう環境負荷軽減には、収穫ロスの削減、梱包サイズの拡大、小域の...
積雪地帯における融雪期のCO2収支は融雪水による移流によって変化する
要約 北陸地方などの多雪地帯では、融雪期に融雪水によって積雪層内のCO2が溶解・移流されて流出しており、その強度は積雪層底部の気相中CO2濃度と融雪速度とによって推定できる。 キーワ...
要約 市販の脱着ボデートラック搭載用に開発したロールベール運搬用コンテナを用いることにより、ベールグラブやバックホー等のハンドリング機器を用いずに、自走式ベールラッパのみでロールベールに成形された飼...
京都議定書第一約束期間の開始を前に、農耕地から発生する亜酸化窒素の新しい排出係数を算出
要約 農耕地から発生する亜酸化窒素(N2O)について、実測データを用いて国独自の排出係数を算定しました。この排出係数の改訂案は、日本国温室効果ガスインベントリ報告書に採用されたことから、わが国の温室効...
要約 休耕田や耕作放棄地で小規模放牧を行うことにより、化石燃料由来の補助エネルギーの投入量を抑え、エネルギー利用効率の高い草地生産が行える。 キーワード エネルギー収支、計算シート、放牧、ウシ、エネ...
要約 飼料イネ栽培における成型牛糞堆肥の窒素利用率は施用年で10%程度で、残効のため堆肥約2kg/m2の3年連用によって化学肥料無施用でも化学肥料施用時と遜色ない収量が得られる。堆肥施用によって、跡地土壌では...
要約 飼料イネ栽培において、家畜排せつ物処理施設等から排出される牛糞尿由来の曝気液を、2回の追肥あるいは穂肥に用いると慣行栽培と同等の収量が得られる。 キーワード 飼料イネ、はまさり、家畜糞尿、液肥、...