摘要 給餌養殖漁場では過剰な有機物負荷による自家汚染が問題となっている。本研究は,養殖漁場における海水中の微生物群集による有機物の分解速度について,その量的な変化と制御要因を明らかにすることを目的と...
摘要 サクラマスの養殖生産の向上や効率化、放流効果の向上のための育成技術の改善を目的として、飼育環境中への流水刺激付与が成長及び遊泳能力に与える影響を調べた。実験開始時にほぼ満1歳および2歳となるサ...
家畜排せつ物等有機性資源の再利用による餌料用微細藻類の大量培養技術の開発(74)
摘要 本研究では家畜排せつ物等の余剰な有機性資源に含まれる窒素や燐,遊離脂肪酸を活用して,無機肥料にのみ依存する従来法と比べて増殖率と栄養価に優れる微細藻類の培養技術を開発することを目的とした。12年...
摘要 微細藻類と大型藻類が海水中から窒素・隣を吸収する能力を利用して,海産魚介類の種苗飼育水や飼育排水を浄化するため,配合飼料給餌期の飼育水及び飼育排水から窒素や燐を除去する「生物を利用した水質浄化...
バイオコントロール用細菌による種苗生残率向上機構の解明(72)
摘要 水産種苗の生産において初期減耗を抑制するとされるPM4細菌の機能解明を目的として、まず、日本栽培漁業協会玉野事業場においてガザミ種苗生産水槽内のPM4細菌の消長をユビキノン分子組成の変動から推...
摘要 五ヶ所湾の栄養塩分布,海水交換などを長期間にモニターし,赤潮の発生と海況との関係を解明し,赤潮発生予察に寄与することを目的とする。12年度は,ヘテロカプサは7月初旬に迫間浦を中心に出現したが,...
地先型増養殖場造成地における水質浄化機能の定量化に関する研究(70)
摘要 東豊浜地区地先型養殖場造成地での窒素,リンの動態を明らかにし,造成地内の窒素,リンの除去率を計算して水質浄化機能を定量化する。12年度は,海洋観測と採水を行うとともに,解析方法の検討を行った。ボ...
陸域起源環境負荷物質影響下における微生物生産の変動に関する研究(68)
摘要 陸域から流入する環境負荷物質に対する微生物群集の応答を明らかにすることを目的に,12年度は五ヶ所湾全体での環境負荷物質と細菌密度の変動状況の把握を行った。硝酸塩とケイ酸塩の湾内への供給過程として...
摘要 内湾の魚類養殖漁場では,海水交換に伴う水質(溶存酸素,栄養塩)変化が魚類養殖生産に大きな影響を及ぼしている。特に,中層貧酸素水塊の発生は,養殖魚に悪影響を及ぼしている。本研究では,中層貧酸素水...
安定同位体比を指標とした沿岸域生態系における生元素起源推定法の開発(66)
摘要 五ヶ所湾への流入河川上流部から湾外にかけて採集した懸濁物,沈降物,堆積物,海藻,マガキ,マクロベントスおよび魚類等の炭素・窒素安定同位体比を測定した。懸濁物の分析より, -26.1‰(δ13C),0.9‰(δ15N...
炭素・窒素の安定同位体比を指標とした藻場造成効果の算定手法の開発(65)
摘要 藻場の魚類と葉上動物の炭素・窒素安定同位体比(δ13C,δ15N)を測定した。葉上動物のδ13Cとδ15Nはそれぞれ-16.0~-8.7‰,6.5~14.2‰であり,既往の知見である海藻もしくは海藻上の付着藻類等のδ13C...
摘要 タイでウシエビの集約的養殖池における調査及びエビとミドリイガイとの混合養殖実験を行い水質変化や物質収支、流動環境制御の面から検討した。換水を行わない集約的養殖池では投与した餌料からエビへの転換...
摘要 環境と調和したサケ科魚類の増養殖の推進に資するため、成長・生残に関わる種固有の環境適応能および種間相互作用の解明を目的とした。サケ・マス類複数種が同一時空間で共存できるしくみを生息環境への適応...
摘要 妊娠に伴うウシ子宮内膜組織の改変機構およびその再構築に主導的役割を果たすマトリックスメタロプロテナーゼ(MMPs)の産生について検索した。妊娠子宮ではMMP-2およびMMP-9の産生が低下した...
摘要 本研究では海域の環境特性とギムノディニウム・ミキモトイの細胞数変動との関係を明らかにすることを目的とする。昨年度開発したギムノディニウム赤潮の発生予測モデルを用いて、五ヶ所湾追間浦におけるギム...
養殖漁場における食物網解析のための安定同位体比利用法の確立(77)
摘要 五ヶ所湾の魚類養殖場の地点および近傍に養殖施設のない対照地点において懸濁物、沈降粒子および底泥を夏季と冬季に採集し、炭素・窒素安定同位体比を測定した。養殖場における懸濁物のδ13C(-18.0~-17....
炭素・窒素の安定同位体比を指標とした藻場の周辺生態系への貢献度推定法の開発(79)
摘要 五ヶ所湾ガラモ場において継続的な潜水調査を行い、海藻類に関し、高い種多様性、暖海性種組成、水深に応じた帯状分布および種による季節的消長の相違を明らかにした。主要ホンダワラ類6種の極大現存量から...
摘要 内湾の魚類養殖漁場では、溶存酸素濃度や栄養塩濃度等の水質変化が魚類養殖に大きな影響を及ぼしている。本研究課題では、貧酸素水塊の分布および栄養塩環境の変動機構を解明し、さらに数値モデルを用いてそ...
摘要 養殖貝の適正養殖量の算定を試みるため、アコヤガイを例に生態・生理・海水交換および餌料環境の動態をモデル化する。10年度は、9年度作成した「アコヤガイのエネルギー収支モデル」について、モデルの適...
摘要 貝類養殖に被害を及ぼすヘテロカプサ赤潮が1994年以降五ヶ所湾でも頻繁に報告されるようになり、その対策を講じることが急務となってきた。赤潮出現は海域の環境特性によって影響を受けるので、赤潮発生...