摘要 奥日光男体山中腹に位置する個体密度の異なる2つの天然生ウラジロモミ個体群を対象に、豊作年における交配様式を明らかにするとともに、これに影響を及ぼす機構について検討した。結果は以下のとおり。1....
摘要 森林の撹乱サイトや若齢造林地に優占する雑草木類は、更新を阻害する一方で裸地を一時的に被覆し、林地を保護する役割も担う。キイチゴ類は、ササ、ススキ類などとともにこうした雑草木類を代表する低木で、...
摘要 高木性樹種の遺伝資源の現地保全や母樹保残による天然更新施業を考える上で、どんな条件下で繁殖が成功するのかを明らかにすることは重要な問題である。風媒植物の繁殖成功度は、個体周辺の空中花粉の濃度と...
スギ・ヒノキ林における花粉生産の年次変動と気象要因との関係解明(42)
摘要 スギ人工林における雄花生産量の年次変動を明らかにし、この年次変動と気象条件との関係の解明を目的とする。筑波山地域のスギ人工林7林分について雄花トラップを用いて雄花生産量を測定した。1993年は...
摘要 先駆種であるMusa acuminata(野生バナナ)やSterculia macrofila、Bauhinia virdencenseと竹4種についてその個体群動態と二次林における優占先駆種...
摘要 コナラ個体群の繁殖特性を、開花から種子形成、落下から発芽に至る過程について解明した。■植栽木により個体レベルの開花期間を調べ、雄花の花粉放出期間と雌花の花粉受容期間を明らかにした。■幼堅果の胚形...
スギ・ヒノキ林における花粉生産の年次変動と気象要因との関係解明(44)
摘要 風媒花樹木の花粉生産量についての研究は、樹木の種子生産や天然更新、また森林の遺伝的構造の研究に際して重要であり、最近ではスギ花粉症の面から花粉動態についての情報が求められている。スギ・ヒノキの...
摘要 ヤナギ科植物の有性繁殖様式および様々な環境での成長特性を明らかにすることを目的としている。今年度は自然集団と人工個体群で、カワヤナギの雌雄の個体数の割合(性比)の変化を明らかにすること、生物環...
摘要 実生の定着過程でのブナとイヌブナの生活史特性の違いを明らかにし、定常個体群構造をマトリクスモデルにより予測した。小川保護林で、種子トラップと実生方形区の組を1.2haに263個、規則的に設置し...
摘要 同所的に存在するカエデ属3種について、閉鎖林冠下、林冠ギャップ内および根返りをともなう林冠ギャップ内での実生の生残を比較した結果、閉鎖林冠下での当年生実生の生残率は、イタヤカエデが34.6%、...
摘要 ステンレス製バッグに入れ林床に置いた種子の生残および散布種子数と発生実生数の経年変化のデータから、オオモミジの種子は、散布後翌々春まで休眠状態を維持し、いわば「1年遅れ」の発芽を行なっているこ...
摘要 奥日光男体山山腹に設定したウラジロモミの優占する試験地(プロット1)において、豊作年(1990年)での他殖率の推定を行った。推定に用いた遺伝マーカーは、Lap-1、Got-1等11のアイソザイ...
摘要 林床のセンサスの結果、イタヤカエデ種子の発芽期までの生残率は40%以下であった。しかし、ステンレス製バッグに入れ林床に置いた種子の、発芽直前の時期までの生残率は平均90%以上と非常に高く、この...
摘要 昨年度、奥日光男体山山麓に設定した試験地のウラジロモミ82個体から球果を採集し、個体別に種子の充実率を調査した。充実率と近隣の繁殖個体との距離との関係から、交配範囲(比較的高頻度で花粉の受渡し...
摘要 GREENE&JOHNSON(1989)の散布曲線式を、カエデ属を含めた風散布樹種の散布データにあてはめたが、良い回帰を得るのは困難であった。風向分布の変動、地形の影響、樹冠の存在、母樹がポイ...
摘要 コナラ植栽木3個体を材料に、受粉時から成熟堅果形成に至る胚の発育過程を調べた。受精は受粉の約5週間後の6月上旬に起こると推定された。その後しばらくは受精卵に変化はみられず胚乳が発達するが、6月...
摘要 イヌブナの株の構造と発達過程を明らかにすること、分枝モデルと、疑似植物群落での光環境の解析手法の有用性を検証することを目的とした。イヌブナの最大株面積は約8平方メートルだが、生きている幹の胸高...
スギ花紛の生産・飛散の実態解析と定量化手法に関する研究(46)
摘要 スギ人工林における雄花の生産量を測定し,スギ人工林の花粉生産量の予測手法開発の可能性を探り,花粉飛散の実験を行った。茨城県筑波山山麓の7林分平均の雄花の生産量は平方メーターあたり1990年には...
摘要 野外集団では、ヤナギ科植物の種組成とサイズ、性比を、生物環境調節施設内では温度の成長への影響と成長における性差を調べることを目的とした。調査区A(20-30年生)、B(10-15年生)、C(5...
スギ・ヒノキ林における花粉生産の年次変動と気象要因との関係解明
摘要 樹木の種子生産や天然更新,遺伝様式等の研究に際しての重要な基礎資料である花粉生産量とその年次変動を解明する。{研究項目・年次計画}スギ・ヒノキ林を対象にこの年次変動の定量的なデータを得る(平成...