ハウス栽培の中晩生カンキツ「せとか」に発生する生理障害「果実軟化症」
要約 ハウス栽培の中晩生カンキツ「せとか」は、収穫期に軟化した果実が約3%発生する。その果汁は低糖高酸のため商品価値は低い。発生様式は、果盤部(ヘタ)の篩部に蓄積した多糖類の一種が、果実への光合成産物の...
要約 よく噛むと食品を味わえ、健康にも良い。様々な食感をもつゲル状食品において、一口に入れる量を半分に減らすごとに咀嚼回数や摂食時間が0.7倍になるという関係が広く成り立つ。筋電位は、少量ずつ食べると...
要約 稲わらおよびソルガム稈部は、米糠由来の市販品と同一構造のセラミドを高濃度含むため、セラミド素材の原料として代替利用できる。 キーワード セラミド、稲わら、ソルガム、バイオエタノール 背景・ねらい ...
要約 ホタテガイ、イカ等の水産加工残渣等から、高付加価値素材であるセラミド及びその誘導体を加工現場において簡便に抽出・濃縮する技術、すなわち粗製セラミド含有脂質抽出技術を開発した。粗製セラミド含有脂...
要約 非澱粉性多糖類は、澱粉ゲルおよび澱粉懸濁液に添加すると澱粉の消化を抑制する。その効果は非澱粉性多糖類の種類間で違いが認められるが、物理特性との直接的な関連性は認められない。 キーワード 澱粉消化...
要約 植物ウイルスを検出するユニバーサルプライマーを利用し、球根花き6品目で延べ11ウイルスを遺伝子診断できる。このうち、フリージアのFreesia mosaic virusおよびラナンキュラスのRanunculus mild mosac vi...
固形状食品を大きく変形させた時の物性がヒトの咀嚼(そしゃく)挙動を変化させる
要約 食品の物性値とヒトの計測により得た咀嚼パラメータとの関係を体系化した。破壊特性に関わらず、極めて大きく圧縮変形させた時の力学特性が咀嚼初期の、付着性が咀嚼中期から後期の咀嚼挙動に最も影響する...
要約 りんごジュース製造工程でセルラーゼを反応させることにより、未処理果汁の1.2倍以上の糖度(Brix示度)と2倍以上のポリフェノールを含み、廃棄物の発生は従来法の半分以下に軽減できる。 キーワード リン...
要約 蚕品種「セリシンホープ」より得られる未変性セリシンを原料とし、セリシンのみからなり、弾力性と成形性を有するハイドロゲルを作製した。セリシンハイドロゲルは、組織再生や創傷治癒への応用が期待できる...
要約 タカノツメ、コンニャク、クワイ、ピ-マン、サトイモ、ショウガ、シュンギク、ミント、バジルは、飼育ニホンザルに対する嗜好性が極めて低く、野生ニホンザルに対しても被害を受けにくい農作物として選定で...
要約 コンニャク乾腐病菌(Fusarium oxysporum)は発病株における葉柄内部の上位まで存在し、その地上部残渣が土壌中に残ると土壌伝染の原因となる。地上部残渣を圃場から丁寧に除去する管理を継続することで乾腐病...
要約 愛媛県農業試験場が県内の中山間地から収集し、選抜・保存してきた「愛媛在来系」は、県内4カ所の中山間地での現地適応性評価の結果から、優良と認められ、「愛媛在来系」を利用した地域特産こんにゃくへの...
球状生子率が高く精粉収量が多いこんにゃく新品種候補系統「群系70号」
要約 群系70号は球状生子率が高いため生子植付け機が使用でき、球茎収量が多く精粉歩留が高いため精粉収量は「あかぎおおだま」より15%程度多い。また、葉枯病、根腐病にも「あかぎおおだま」並に強く、低コスト...
コンニャク葉枯病の発病を抑制する葉面付着水中の銅濃度境界値と銅濃度簡易測定
要約 コンニャク葉枯病の発病を抑制する銅量は、調製した葉面付着水における銅濃度で測定・比較でき、その発病抑制境界値は1μg/mlである。また、葉面付着水中の銅濃度を簡易に測定する方法として、市販の水質検査...
要約 コンニャクのアルカリ (水酸化カルシウム)を有機酸で中和・除去(脱アルカリ)することでコンニャクの品質を改善することが出来る。この脱アルカリコンニャクは種々の調味付けが可能で加熱殺菌する事によ...
要約 消費の伸びが期待できる調味こんにゃくは、陳列中に軟化症状を呈することがある。軟化防止には85℃30分の加熱処理を2回(隔日)するか、85℃30分加熱処理後10℃以下で保存するのが有効で、1ヶ月以上軟化を防止...
緑肥と小麦被覆栽培によるこんにゃく輪作の土壌消毒代替効果と経済性
要約 ギニアグラスを栽培・鋤込し、翌年土壌消毒剤を使用しないでシラネコムギを被覆作物としてこんにゃくを栽培する2年輪作で、土壌消毒剤を使用した栽培と同等以上の収量が得られ、借地によりこの輪作を行う場...
要約 こんにゃく精粉を糖液により限定膨潤させると、つぶつぶ感のあるこんにゃく食品ができる。また、精粉のりを酵素剤処理して調製したこんにゃくの物性は、精粉量を減らして柔らかくしたこんにゃくとは明らかに...
こんにゃく精粉長期貯蔵のためのアルミ蒸着フィルム袋を利用した簡易な品質保持法
要約 こんにゃく精粉はポリ袋詰め後6ヶ月経過した時点で、粘度は20%程度低下する。貯蔵にアルミ蒸着フィルム袋を用いることにより、3年以上の長期保存においても現行のポリ袋に比べ粘度低下を抑えることができる...
コンニャク根腐病菌のメタラキシル耐性検定法の確立と耐性菌の出現
要約 コンニャク根腐病の主要防除薬剤であるメタラキシル剤の防除効果が低下する事例が発生し、その原因として耐性菌の出現が確認された。また、感受性の検定方法として、V-8ジュース寒天培地に接種菌株を置床す...