セイヨウナシ樹における樹冠視認度を利用した薬液到達性の評価法
要約 樹冠視認度は、セイヨウナシ樹の薬液到達性と正の相関があり、薬液到達性の簡易評価指標として有効である。また、樹冠視認度が低いほど、散布液量の違いが薬液到達性に及ぼす影響が大きくなる。 キーワード ...
病虫害複合抵抗性品種「みなみさやか」を利用した減化学農薬防除体系
要約 病虫害複合抵抗性品種である「みなみさやか」とBT水和剤、チャハマキ顆粒病ウイルス・リンゴコカクモンハマキ顆粒病ウイルスを組み合わせた防除体系では、化学農薬の年間使用回数は6回程度でよく、10aあたり...
良食味で「ラ・フランス」の10日前に収穫可能なセイヨウナシ新品種「メロウリッチ」
要約 セイヨウナシ「メロウリッチ」は「ラ・フランス」より10日程度早く収穫できる中生種である。糖度は16~17%と極めて高く、肉質は滑らかで香りは多く、食味濃厚である。追熟すると果皮色が黄緑色に変化し、「...
50℃の温水点滴処理はニホンナシとリンゴの白紋羽病防除に有効である
要約 白紋羽病罹病樹を中心とした半径1mあるいは2m四方の範囲に50℃の温水を地表面から点滴することにより、ニホンナシ、リンゴの根部に寄生した白紋羽病菌が消失あるいは減少し、治療効果が得られる。 キーワー...
要約 「Aldenham Purple」、「Midget」、「Snowdrift」に対して花弁落花直後又は休眠期に前年枝の数芽を残して、強く切り返すと、40 %程度以上の腋花芽着生率を確保できる。また、この剪定法においては、受粉専...
長い新梢の腋花芽を利用すると、クラブリンゴの開花期間を延長できる
要約 リンゴの受粉専用品種としてクラブリンゴを用いる場合、「Ormiston Roy」、「Makamik」、「Redbud」については、枝長が長い新梢を用いることにより、開花期間を1~3日程度延長することができる。 キーワー...
リンゴ園に発生するナミハダニの密度を「払い落とし-押し潰し法」により推定する
要約 リンゴ園から多数の葉を採集し、2本のブラシで葉を挟むように寄生するナミハダニを払い落とし、押し潰して得られた斑点を数えると、ナミハダニの発生初期の密度を把握できる。 キーワード ナミハダニ、リン...
要約 「ふじ」および「つがる」の単植園で結実を確保するためには、「ドルゴ」、「メイポール」、「スノードリフト」等の中から開花期の異なる2品種を選択し、ポット大苗等の苗木移植や樹冠頂部への高接ぎによ...
着色良好で外観と食味が優れるブドウ新品種「ブドウ山梨45号」
要約 ブドウ新品種「ブドウ山梨45号」は、食味が優れる「バラディ」と赤色系の「ルビー・オクヤマ」を交雑して育成した赤色系ブドウの新品種である。8月下旬に成熟し、着色良好で外観、食味ともに優れる。 キ...
要約 リンゴ園で採集したナミハダニをインゲンマメ葉に接種して、実用濃度の薬液に浸漬すると、殺ダニ剤に対する感受性の園地間および薬剤間の差異を検出できる。検定結果は、共同防除組合や園地ごとに適切な薬剤...
要約 オウトウ新品種「紅ゆたか」は、「高砂」とほぼ同時期に収穫可能な早生種である。結実が安定し、果実は6~9gと早生種では大きく、食味良好である。本品種は「佐藤錦」等と交雑和合性であるが、「高砂」、...
果汁が多くニホンナシのような食感を呈するリンゴ新品種「秋しずく」
要約 リンゴ新品種「秋しずく」は、10 月下旬に収穫可能な三倍体の晩生種である。果形は長円でやや大玉であり、外観は種子親の「王林」に酷似する。食味は甘酸適和で果汁が極めて多い。常温で約3週間、冷蔵(1±...
要約 東北地方北部におけるナシマルカイガラムシ歩行幼虫の発生時期は6月下旬~7月下旬、8月下旬~9月下旬の2回で、歩行幼虫の発生時期は一定の有効積算温度に達した時期と一致する。 キーワード ナシマルカ...
要約 リンゴ作規模1ha以上層では、マルバ普通栽培体系のもとで労働集約的な管理を実現している。1ha未満層では、基本技術の手抜き化がみられるが、有袋栽培を維持していることから、4月以降の貯蔵リンゴ生産の担...
要約 リンゴ苗木の根頭がんしゅ病は、苗木の養成時又は定植時に根部をアグロバクテリウム・ラジオバクター剤の20倍希釈液に1時間浸漬処理して植え付けることで予防できる。 キーワード アグロバクテリウム・ラジ...
早生で結実・食味の良好なオウトウ新品種「紅ゆたか」(系統番号:オウトウ山形C7号)
要約 オウトウ新品種「紅ゆたか」は、「ビック」に「C-21-7」を交雑して育成した早生系統である。「高砂」と同時期か数日早く収穫できる。結実良好で、果実は6~9gと早生種では大きく、食味良好である。本系統...
要約 「Malus baccata 79091」、「Makamik Crab」、「Sentinel Crab」、「M.×atrosanguinea 20004522」、「Redbud Crab」、「Snowdrift Crab」の6品種は、「ふじ」及び「つがる」と交雑親和性が高く、開花期が...
要約 リンゴ新品種「ゆめあかり」は、10 月中旬に収穫可能な中~やや大玉の中生種である。腰高の果形に鮮紅の果皮色を呈し、外観は優れる。多汁で緻密な肉質を有し、微酸系の食味である。室温で約2週間、冷蔵(...
農薬削減リンゴに対する消費者の支払意思額は農薬削減率に準じて増加する
要約 消費者に農薬削減リンゴと認証制度について情報提供し、それらの意味について十分に理 解した消費者は、農薬削減リンゴへの支払い意思額が農薬削減率に準じて増加する傾向にあり、また認証制度については公...
要約 「葉群密度判定値」は植栽面積あたり葉面積と相関が高く、リンゴ樹の枝葉の混み具合を簡単に比較でき、樹への薬剤到達性の程度を推定できる。 キーワード 栽培管理、リンゴ、葉群密度判定板、樹冠評価 背景...