野生イネ遺伝子の活用によって雑草の生育を抑制する新たな草型のイネ
要約 野生イネ遺伝子を活用して新たに作出したイネは、玄米品質や収量を変えることなく、雑草の生育を抑制する新たな草型(開張型)を有する。本成果は、水稲栽培における除草剤使用量の削減に貢献し、生産者にも環...
アフリカイネおよびアジアイネの遺伝子を判別するSNPマーカーセットの開発
要約 アフリカイネ(Oryza glaberrima)とアジアイネ(O. sativa)の遺伝子を判別する一塩基多型(SNPs)は、従来のSSRマーカーと比較して多型を示すマーカーが多く、大規模集団からの個体選抜も効率...
要約 北海道のイネ品種群は、育成年次に応じて遺伝的に6グループに分化している。これらは、各グループの育成時に、本州あるいはアメリカに由来する品種を交配母本として活用したことに起因すると考えられる。 キ...
「宮崎もち」の新規穂いもち抵抗性QTL qPbm11は単独で作用する
要約 日本型水稲品種「宮崎もち」には穂いもち抵抗性に関与する2つのQTL座、qPbm9およびqPbm11がある。qPbm11は、単独で宮崎もちと同程度の抵抗性を示す。穂いもち抵抗性遺伝子Pb...
要約 粒形の形質情報を簡便かつ迅速に抽出することが可能なソフトウエア(SmartGrain)を開発した。従来手法に対する計測精度および作業効率の向上を確認し、粒形の僅かな差異を制御する遺伝子の単離に...
Stvb遺伝子座によるイネ縞葉枯病抵抗性を判別する分子マーカー
要約 インド型イネModanに由来するイネ縞葉枯病抵抗性遺伝子Stvb-iの配列比較により開発されたDNAマーカーST71は、抵抗性遺伝資源の由来にかかわらずStvb遺伝子座(Stvb、Stvb-i
要約 供試系統をセルトレイであらかじめ養成し、オオムギ雲形病発生圃場に直接設置することにより圃場抵抗性を評価できる。本検定法は多雪年の雪害が回避できるとともに、簡易であるため現地発生圃場等多地点での...
老化性および簡易アミロース含量測定による高品位米選抜のための食味検定法
要約 北海道米の良食味品種の食味は向上したが、米飯テクスチャーが適正で、アミロースやタンパク質含有率の年次変動の少ないことが求められる。米飯の老化性とアミロース含量の簡易・省力測定法を用いた米の食味...
要約 オゾン耐性に関わる品種間差異を検定し、Kasalathがオゾン耐性品種であることを明らかにした。感受性の日本晴とKasalathとの分離集団を用いたQTL解析から、葉の褐変化とバイオマス低下に関与する5つのQTLを...
要約 従来の水稲超大粒型系統「SLG12」よりも1粒重が20%大きい超大粒型系統「SLG80」を育成した。この系統は「SLG12」に比較し、粒長は同程度であるが、粒幅は0.5mm厚く、1粒重は73mgであった。 背景・ねらい 水...
要約 遺伝資源の利用と栽培技術の改良により、催芽種子を直接嫌気的な湛水土壌中に播種する技術を創出し、苗立ちを安定化させると同時に倒伏と雑草害を軽減させる技術を熱帯において開発した。 背景・ねらい 熱帯...
要約 中国雲南省の標高 1,500~2,100m地帯に適応する耐冷性、いもち病抵抗性、収量性に優れた4つの水稲品種を育成した。 背景・ねらい 中国雲南省は栽培稲の起源地とみられ、耐冷性、いもち病抵抗性の強い在来品...
要約 「中母59」は障害型冷害に対する極強の耐冷性系統であり、東北地方北部では中生に属する中稈・中間型の粳種で、高度耐冷性品種育成において母本として用いることによって耐冷性水準の向上が図られる。 背景...
要約 水稲の国内遺伝資源の耐冷性集積の手法により、従来の極強を超す高度耐冷性系統の育成が可能である。集積した高度耐冷性は交配母本として実用品種の育種に利用できる。これら高度耐冷性の集積により耐冷性は...