暖冬でも出穂期が過度に早進しにくい多収の精麦用六条大麦新品種「さわゆたか」
要約 「さわゆたか」は並性の皮性六条大麦で、秋播性と晩生型の日長反応性遺伝子を持つため、暖冬でも出穂期が過度に早進しにくい。凍霜害が発生しやすい地域でも安定して多収性を発揮する。 キーワード オオムギ...
スーダンでコムギ収量を維持するには現在主力の高温耐性品種比で年あたり2.7%の収量増加が必要
要約 世界で最も暑いコムギ栽培地域・スーダンでは、2050年に対工業化以前比+4.2°Cの温暖化との想定では、コムギ収量を現在と同じ水準に維持するために、現在主力の高温耐性品種の収量比で年あたり2.7%増加させる...
要約 コムギの粒数(種子数)は、収量に直結する要因である。量的遺伝子座解析の結果、コムギの粒数を制御する遺伝的制御因子が、オオムギの六条性遺伝子Vrs1の同祖遺伝子であることが判明した。この遺伝...
キタネグサレセンチュウを抑制し、夏播きで多収なstrigosaエンバク品種「リッキー」
要約 「リッキー」は、キタネグサレセンチュウの密度低減効果を持ち、出穂が既存品種より早く、北海道においては8月播種で安定して多収である。九州では、9月上旬播種で年内に出穂し、夏播き用極早生品種と同程度...
要約 ナスの全ゲノムを解読して得られた8.33億塩基のDNA配列は42,035個の遺伝子を含み、そのうち7,614個はナスに特徴的である。これらの配列や連鎖地図上の位置などの詳細情報をデータベースとして公開している。...
要約 生物研などが参加した国際コンソーシアムは、イネゲノムの40倍もあるコムギゲノムの塩基配列の概要を明らかにし、コムギの様々な特徴を決定する遺伝子を約12万個見出した。これにより、農業上有用な特性に関...
要約 オオムギの完全長cDNA塩基配列情報を利用して、オオムギゲノムに存在する26,159遺伝子の構造を決定した。本情報は、農業上有用な遺伝子の同定を可能にし、オオムギの品種改良に役立つ。 キーワード オオムギ...
イネの一穂籾数を増加させるQTLを導入したIR64の準同質遺伝子系統群
要約 イネ(Oryza sativa L.)品種IR64を遺伝的背景とし籾数を増加させるQTLをもつ準同質遺伝子系統群は、インド型品種の穂重型育種素材として活用できる。 キーワード イネ、準同質遺伝子系統、育種素...
エリアンサス属及びサトウキビ属の主要遺伝資源・系統の遺伝的多様性
要約 エリアンサス属及びサトウキビ属の遺伝的多様性をAFLP解析によって明らかにしたところ、エリアンサス属は日本型とインドネシア型に大別され、サトウキビ属は種によって分別される。遺伝資源・系統間の類縁関...
要約 多年生のセルロース系資源作物エリアンサスの新系統「JES3」は、立型であるため、既存の飼料用収穫機により高効率に収穫できる。晩生であるため九州本土以北では結実に至らない。石垣市において種子生産が可...
葉枯病の不稔粒が少ない中生多収性のはとむぎ新品種候補「九州3号」
要約 はとむぎ「九州3号」は熟期が中生で関東以南の栽培地域に適する。耐倒伏性が強く、着粒数が多くて多収である。葉枯病には強く、葉枯病に起因する不稔粒の発生が少ない。製茶加工適性はよい。 キーワード ハ...
要約 サイレージ用トウモロコシの一代雑種親自殖系統「Na71」(エヌエイナナジュウイチ)は中生の晩のデント種で、組合せ能力に優れる。 キーワード トウモロコシ、親自殖系統、組合せ能力、飼料作物育種 背景・...
要約 実エンドウ新品種「00-23」は、大莢で、従来の品種に比べて耐寒性が強く、準無霜地帯の春どり作型用品種として有望である。 キーワード エンドウ、育種、耐寒性、大莢、準無霜地帯 背景・ねらい 本県の実エ...
要約 切り花用スプレーバラ「マリアージュ」は、花色が鮮紫ピンクで花形は高芯咲き、花弁のタイプは半剣弁で縁部に波打ちがみられ、スプレータイプとしては中程度の花径である。切り花用品種として安定した収量が...
要約 国産ナス品種を素材として、葯培養により高知ナスF1系統「ナス高育交2号」を育成した。促成栽培において、「ナス高育交2号」は80~100gの果実を収穫でき、良好な果実品質と多収性を示す。 キーワード ナス...
大粒で収量が多く醸造適性の優れる二条大麦新品種「サチホゴールデン」
要約 二条大麦新品種「サチホゴールデン」は、早生で千粒重が大きく整粒歩合が高く多収である。オオムギ縞萎縮病ウイルス系統Ⅰ~Ⅲ型及びうどんこ病に抵抗性である。麦芽エキス及びジアスターゼ力が高く麦芽品質は...
要約 サトウキビ「Ni21」は台風時の茎の折損が少なくて、潮風害後の収穫期の糖度も高い。黒穂病にも抵抗性である。本系統を台風による低収、低糖度地域に普及することで、サトウキビ生産の安定向上が期待できる。...
要約 「宮崎N1号」は、強勢で果色の優れる紡錘形果実品種である。普通栽培と半促成栽培に適する。 キーワード ニガウリ、育種、F1品種、宮崎N1号 背景・ねらい 現在宮崎県内で普及している「佐土原3号...
台風被害が少ない、サトウキビ新品種候補系統「RK94-4035」
要約 サトウキビ「RK94-4035」は台風時の茎の折損が少なくて、潮風害後の収穫期の糖度も高い。黒穂病にも抵抗性である。本系統を台風による低収、低糖度地域に普及することで、サトウキビ生産の安定向上が期待で...
要約 大麦新品種「さやかぜ」は、オオムギ縞萎縮病Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ型に抵抗性を有する、渦性の六条皮麦である。短強稈で、耐倒伏性に優れ、多収の中生種である。麦茶用、精麦(押麦)用に適する。群馬県で奨励品種(認定...