安定して強い根こぶ病抵抗性を有するナバナ品種「CR早生-B1」
要約 「CR早生-B1」はハクサイ由来の抵抗性遺伝子座の導入により育成された安定して強い根こぶ病抵抗性を有するナバナ品種である。既存の在来品種と同等の収量性および食味を持つ。 キーワード ナバナ、アブラナ...
自家和合性で果実が大きくヤニ果の発生の少ないウメ新品種「麗和」と「和郷」
要約 「麗和」と「和郷」は自家和合性のウメ新品種である。30g以上の果実が収穫できて、果実の生理障害であるヤニ果の発生が少ない。自家不和合性品種の結実不良が問題となっている地域で結実を安定させる品種と...
根こぶ病に強い暖地および温暖地向けナタネ品種「CRななしきぶ」
要約 「CRななしきぶ」は暖地および温暖地向けの無エルシン酸品種であり、栽培特性は「ななしきぶ」とほぼ同じである。ハクサイから導入した根こぶ病抵抗性を備えており、根こぶ病発生圃場において強い抵抗性を発...
要約 ウメ「南高」に発生する葉縁えそ病(早期落葉や不完全花の発生を伴う)発症樹からは、アンペロウイルス属の2種のウイルスが高頻度で検出され、病原と推定される。発症樹においては、着果数の減少や果実の小型...
2つのDAM遺伝子はニホンナシの自発休眠現象に深く関わっている
要約 ニホンナシ「幸水」の2つのDormancy associated MADS-box(DAM)遺伝子(PpMADS13-1およびPpMADS13-2)の発現は、自発休眠の誘導とともに高くなり、覚醒とともに低下することから、冬季の...
梅酒および梅ジュース加工に適したウメ新品種「翠香」(すいこう)
要約 ウメ新品種「翠香」は、「月世界」に「梅郷」を交雑して育成した品種である。梅酒等飲料用加工に適しており、梅酒・梅ジュース製品は他の主要栽培品種にはない芳香があり、品質は良好である。 キーワード ウ...
リンゴ「ふじ」の果梗および種子中元素組成に基づく日本産と外国産の判別
要約 果梗および種子中の元素組成を用いる多変量解析から、日本産と外国産のリンゴ「ふじ」を高い的中率で判別することが期待できる。同様に国内の主要産地の判別も可能である。 キーワード 産地判別、元素組成、...
ウメ新品種「紅の舞」における結実確保のための人工受粉法と収穫基準
要約 ウメ新品種「紅の舞」の人工受粉に用いる受粉用品種は、交雑和合性から「織姫」「梅郷」「玉織姫」が適し、人工受粉法では毛ばたき受粉の効果が高い。収穫適期はカラーチャート値3で、満開90日後と95日後を...
ウメ「十郎」のマンガン欠乏症に対するマンガン資材の葉面散布効果
要約 ウメ「十郎」で火山灰土壌を中心に5月中旬から葉脈間が黄白化するマンガン欠乏症では、症状発生前の5月上旬から約10日間隔で3回の0.3%硫酸マンガン溶液の葉面散布により、葉の退色や黄白化症状が改善さ...
要約 牛ふん堆肥の局所施用により、土壌の気相率が高くなり、ウメの細根量が増加する。同じ箇所に肥料を局所施肥すると施肥量の2割減肥が可能であり、窒素流亡量が減少する。地下水位の高い水田転換畑で掘削によ...
赤肉で大果のスモモとウメの種間雑種新品種「露茜(つゆあかね)」(系統番号:ウメ筑波10号)
要約 ウメ新品種「露茜(つゆあかね)」(系統番号:ウメ筑波10号)*は、ニホンスモモ「笠原巴旦杏」にウメ「養青梅」交雑して育成した。果実は60~70gと大きく、果皮はほぼ全面に赤く着色し、果肉も鮮紅色に...
要約 ウメ「十郎」にみられる葉の黄白化症状を示すマンガン欠乏症は、葉中マンガン濃度が25 mg kg-1以下、土壌中の交換態マンガン濃度が40 mg kg-1以下、土壌pHが6.0以上の時発生が懸念される。 キーワード ウ...
要約 果樹・果実や加工品のDNA鑑定、親子鑑定、DNAマーカーデータベースや品種判別を支援するプログラムの利用により、主要果樹の品種が判別できる。 キーワード DNA鑑定、品種判別、果実、加工品 背景・ねらい...
264種類のSSRマーカーについてサクラ属標準地図上での座乗領域を同定
要約 アーモンド「テキサス」とモモ「アーリーゴールド」のF2集団6個体を用いて、合計264種類のSSRマーカーが、サクラ属標準地図上の67領域に位置付けられる。本標準地図上にマッピング済みの185種類のSSRマー...
要約 ウメ「紅サシ」は、11、12月に温度を高くすると落蕾や不完全花が増加する。また、早期加温栽培すると開花・展葉の遅延、果肉細胞の減少などの現象がみられる。これらのことから気候温暖化による冬季の気温上...
要約 市場流通の過程でナス果実に発生したガクの離脱(へたはずれ果)には、エチレンガスと保管温度の影響が大きい。エチレン濃度が高いと15℃以上で、濃度が低くても17℃以上で発生する。いずれの濃度でも25℃以上...
要約 ウメの核の輪郭を2方向からデジタル画像処理により抽出し、楕円フーリエ記述子により定量化して得られた主成分得点と、核の縦径、横径、側径を計測してそれぞれの積および比を算出して得られた数値には大...
要約 ウメ干し種子の仁中微量元素濃度組成の多変量解析から、日本産と中国産には顕著な特徴が認められる。ストロンチウム濃度による簡易基準、あるいは9元素による判定で、輸入原料のほとんどを占める中国産を...
ウメ「南高」の果実の仁中微量元素組成による国内生産地域の推定
要約 ウメ「南高」果実の仁中微量元素組成の多変量解析から、国内の栽培地域のうち九州、近畿中国四国、関東東海の3地域を判別する基準を見出した。産地判別の結果は土壌の微量元素濃度の違いが反映されている...
要約 樹高を3m程度に抑えたウメ「南高」の一文字、X字低樹高仕立て法は主産地の平均収量1,600kg/10aを樹齢6年で超えることができ早期多収であり、収穫作業能率も慣行仕立て樹より高く、せん定にも一部脚立を利用...