乾燥した生育環境への適応性を評価するスギの遺伝子発現 マーカーの開発
要約 気候変動を背景として、スギの林木育種においても、今後想定される気象条件を踏まえて品種改良を 行うことが求められています。しかし、ストレスをもたらす環境条件をつくりだして系統を評価する のには多く...
要約 機能分子を結合するための「結合の手」(アジド基)が組み込まれたクリッカブルシルクの量産化を実現するため、実用品種との交雑育種を実施する。その結果、クリッカブルシルクの生産量が約3倍に向上するとと...
要約 シャキシャキ・パリパリといった擬音語で表現されるキュウリの食感"クリスプネス"には複数のQTLが関与する。そのうち、第3染色体上には、栽培年次や交配組み合わせが異なる3集団に共通してクリス...
国内の家畜に流行する非定型Salmonella Typhimuriumに遺伝的多様性が生じている
要約 国内の家畜において、特定の遺伝子型(9型)に属する非定型Salmonella Typhimuriumの分離が近年増加している。本菌では可動性遺伝因子の獲得・欠失によって変異を重ね、二つの系統グループが生じている。家畜...
要約 ネギ属遺伝資源を長期間安定的に保存できる技術である。ネギ属茎頂に処理液で脱水耐性を付与した後、風乾で脱水し-80°C冷凍庫で急速冷却すると、一年間保存後の再生率は液体窒素を用いた超低温保存品と大差...
要約 ラピッドビスコアナライザーの測定容器(RVA缶)を用いて炊飯から物性測定までを行う炊飯米物性評価法である。物性測定容器を用いて炊飯することで5 gと少量の精白米で一日に最大50点程度の炊飯米物性が評価可...
フォールアウト後に新植したクリ・温州ミカン・カキの放射性セシウムの移行係数
要約 放射性物質が降下した樹園地に定植したクリ、温州ミカンおよびカキの移行係数は10-4~10-3の範囲である。また、カキ果実の137Cs濃度に、定植時の表土管理方法(耕うん、表土剥土、表土戻し)は影響しない。 キ...
要約 太陽熱土壌消毒、防虫ネット、バンカー法、天敵製剤、栽培用器具等の温湯消毒、有機JAS規格に適合する殺虫・殺菌剤などを活用した施設有機栽培ミニトマトの総合的病害虫管理体系を実践することにより、10aあ...
北海道水稲の発育予測モデルにおける品種の早晩を適切に推定するパラメータ作成法
要約 北海道の水稲品種の発育予測モデルのパラメータ作成に際し、道内の広範な地域でデータが取得されている品種を基準品種とし、そのデータを用いて他品種のデータを推定・補完することにより、早晩の違いを適切...
要約 本プログラムは、農研機構メッシュ農業気象データを取得する機能をエクセルファイルに追加するものであり、これにより気象データを利用する独自のエクセルファイルを用いたアプリの開発が可能になる。 キー...
ニホングリ在来品種「奴」の易渋皮剥皮性は「ぽろたん」と同様に劣性主働遺伝子支配である
要約 ニホングリ在来品種「奴(やっこ)」は「ぽろたん」と同程度の易渋皮剥皮性を有しており、「ぽろたん」と同一遺伝子座の劣性主働遺伝子に支配される。その易剥皮性遺伝子は「ぽろたん」と異なるか、古い共通祖...
トマト、さやえんどう、スイートピーの初期生育に影響する土壌中クロピラリド濃度
要約 供試した作物の中でトマト(ミニトマト)はクロピラリドに対する感受性が最も高く、土壌中クロピラリド濃度が1 μg/kg乾土以上で初期生育に影響が現れる。また、土壌中クロピラリド濃度が高いほど早くかつ複...
要約 イネは細胞表面にあるタンパク質OsCERK1を介してバクテリア由来の分子LPSを認識する。これはシロイヌナズナとは大きく異なる認識システムである。OsCERK1はカビに特有の分子キチンのセンサーでもあり、イネ...
要約 クリの花から採集した蜂蜜は、アメリカ腐蛆病菌(Paenibacillus larvae)に対して高い抗菌活性を持つ。その抗菌性は、クリ蜜の純度が高いほど、またpHが高いほど高い傾向にある。 キーワード クリ蜜...
要約 リンゴ果実は成熟にともなって果肉組織の細胞間隙溶液量が増加し、果汁を多く感じるようになる。樹上の果実の細胞間隙溶液量を近赤外分光分析装置でモニターすることで、果汁が多く食味のよい果実を収穫する...
要約 リンゴ果実では、果肉組織の含水率が高く、かつ果肉が硬く、さらに果肉組織の細胞間隙に水分が多く含まれる場合に果汁を多く感じる。果肉の含水率、硬度、細胞間隙溶液量を測定することで、品種や果実による...
渋皮がむきにくいニホングリにおいても渋皮剥皮率に品種間差異が存在する
要約 「ぽろたん」および「ぽろすけ」以外の、渋皮がむきにくいニホングリ品種・系統間において、渋皮剥皮率に遺伝的な差異が存在する。この差異は連続的な変異を示すことから、複数遺伝子が関与すると考えられる...
要約 「ぽろすけ」は「ぽろたん」より1週間程度早く収穫される早生の易渋皮剥皮性品種である。「ぽろすけ」と「ぽろたん」は相互に受粉樹として利用できる...
要約 栽培管理や労務管理のために施設園芸で生産したトマトなどの収量、収穫作業時間を、収穫しながら自動で効率的に記録するシステムである。開発システ...
食感・形状の定量的評価法を用いた多様なキュウリの果実品質の特徴付け
要約 キュウリ果実の食感をクリスプネスインデックスやフラクタル次元解析、形状を楕円フーリエ法・主成分分析によって定量的に評価することで、世界の多...