少数の祖先品種から交雑を繰り返すことで多様なカンキツ品種が発生した
要約 国内外の多様なカンキツ在来品種の遺伝解析から67品種で親品種と交雑組合せが示され、在来品種の多くはキシュウミカンやユズ、ダイダイ、コウジ、タ...
ウンシュウミカンの雄性不稔性は花粉数の減少を要因として後代に遺伝する
要約 ウンシュウミカンの雄性不稔性は花粉充実度が低下することではなく、1葯あたりの花粉数が減少することにより引き起こされる。花粉数を減少させる遺伝...
要約 鹿児島県麓川沿いには約2.8 kmにわたりススキとオギの三倍体種間雑種が自生している。本集団は4つの遺伝子型で構成され、2つの遺伝子型が大半を占める。遺伝子型毎にまとまった地理的分布を示し、遺伝子型に...
要約 稲良食味系統「空育162号」の有するアミロース含有率を1ポイント程度低下させるQTL(qAC2)は、第2染色体上の74.9kbの領域内にある。qAC2はデンプン粒結合型デンプン合成酵素遺伝子Wx
要約 小麦「せときらら」は、製パン性に優れ、多収である。日本めん用小麦品種「ふくほのか」に製パン性が向上する高分子量グルテニン遺伝子Glu-D1d、低分子量グルテニン遺伝子Glu-B3h、硬質性...
トマトの高品質多収育種のためのゲノム情報に基づく高精度形質予測
要約 ゲノム全体に配置したDNAマーカー情報に基づく形質予測モデルおよび交雑後代のゲノム構成コンピューターシミュレーションによって、トマトの果実糖度と果実収量を同時に向上させる育種過程を高精度に予測で...
要約 ヤマノイモ (Dioscorea) 属作物の一種であるD. cayenensisのゲノムDNAより探索した単純反復配列 (SSR) 領域を増幅する90個のマーカーを作成した。これらのマーカーはアフリカで栽培されて...
要約 ブラジルのダイズ品種FT-Abyaraから単離された耐塩性遺伝子(Ncl)は、植物体地上部のNa+、K+、Cl−の濃度を同時に抑制する。DNAマーカー選抜や形質転換の育...
要約 全国の主要なサクラ集植機関が保有する主要な伝統的栽培品種を、DNA 解析等により正確に識別分類することにより、全国的なサクラ遺伝資源の管理体制をつくることができました。 背景・ねらい 全国の主要なサ...
短稈遺伝子sd1のアリルにより、イネ玄米のタンパク質含量がコントロールできる
要約 玄米のタンパク質含量のQTLが第1染色体に有り、インディカ型劣性で高タンパク質含量を示す。この原因遺伝子は短稈遺伝子sd1であり、低脚烏尖およびCalrose 76由来のsd1では高タンパク質含...
ブドウ果皮のアントシアニン組成を制御する主要な遺伝子座の同定
要約 ブドウ果皮アントシアニン組成に関連する主要な遺伝子座は、第二染色体のMYB遺伝子座と第一染色体のAOMT遺伝子座である。二つの遺伝子座の遺伝子型がアントシアニン代謝に関わる遺伝子の発現制御を介してア...
要約 SSRマーカーFxaACA02I08Cは、イチゴ品種「サマーベリー」、「エバーベリー」、「Hecker」の四季成り性遺伝子座と連鎖し、四季成り性個体の選抜に利用可能である。 キーワード 栽培イチゴ、四季成り性、DNAマ...
要約 「さちのか」に由来するイチゴうどんこ病(レース0)抵抗性は、単一の主働遺伝子に支配され、開発したDNAマーカーIB535110を用いて抵抗性個体を効率よく高精度に選抜できる。 キーワード イチゴ、うどんこ病抵...
SSRマーカーに基づく主要ナシ母本の近縁度および近交度の推定
要約 SSRマーカーに基づく近縁度および近交度の最適な推定法を選定して、ナシ育種母本を評価すると、在来品種間で潜在的な類縁関係が存在することと、交雑育種開始初期より近親交配が生じていることが示唆される...
要約 ニホンナシの収穫期マーカーPPACS2とBGA35は、実生集団において実用的な効果を示すことから育種実生の早期選抜に利用できる。これらのマーカーの間に交互作用が認められないため、効果を集積することが可能...
要約 ナス系統LS1934が有する半枯病抵抗性は第2染色体末端の遺伝子座FM1によって支配されている。同遺伝子座は2つのSSRマーカーによって選抜可能である。 キーワード ナス、半枯病抵抗性、土壌伝染性病害、育種選...
キュウリ黄化えそ病抵抗性を支配するQTLの同定および選抜マーカー
要約 キュウリ系統27028930が有する黄化えそ病抵抗性には3個のQTLが関与する。うち第3染色体に検出されたQTL近傍のDNAマーカーを用いることで、黄化えそ病抵抗性「きゅうり中間母本農7号」と罹病性品種との交雑後...
要約 次世代型DNAシーケンサーを用いて取得したネギの5.5万の独立遺伝子配列には、2,000以上のSSRが含まれるとともに、系統間の配列比較からDNA多型を検出することにより効率的にDNAマーカーを作成できる。 キー...
要約 「悠白」と「サラホワイト」は加工品の臭いや黄変の原因となる4-メチルチオ-3-ブテニルグルコシノレートを含まないF1品種である。「悠白」は漬物原料用に、「サラホワイト」は大根おろし等の生食...
要約 イントロンもしくは単純反復配列周辺に設計したプライマー10組により増幅されるススキとオギそれぞれに種特異的なDNA 断片は、両種間の雑種を同定するためのDNAマーカーとして利用できる。 キーワード スス...