カンキツの果実、加工品におけるSNPジェノタイピング解析による品種識別技術
要約 8種類のSNPマーカーをTaqMan-MGBプローブを用いてジェノタイピングすることにより、主要なカンキツ48品種を相互に識別でき、高品質なDNAを抽出することが難しい果実や加工品の品種識別に利用できる キーワー...
気候変動による温州ミカンの着花性および「不知火」のこはん症発生の変化と対策技術
要約 気候変動による秋冬季の高温は温州ミカンの直花割合を高めることで隔年結果の要因となり、夏秋季の土壌乾燥は「不知火」のこはん症を誘発する。対策として、温暖化により増加する直花は既存の花芽調節技術が...
フォールアウト後に新植したクリ・温州ミカン・カキの放射性セシウムの移行係数
要約 放射性物質が降下した樹園地に定植したクリ、温州ミカンおよびカキの移行係数は10-4~10-3の範囲である。また、カキ果実の137Cs濃度に、定植時の表土管理方法(耕うん、表土剥土、表土戻し)は影響しない。 キ...
ウンシュウミカンのアスコルビン酸含有量の品種群における差異及びその糖度との関係
要約 ウンシュウミカンのアスコルビン酸含有量は、出荷時期別に比較すると早生品種群で最も高い値を示す。また、糖度とアスコルビン酸含有量はいずれの品種群でも有意な相関関係が認められることから、高糖度であ...
要約 ウンシュウミカンの全配列長は3億5965万塩基であり、約40%が反復配列で構成される。解読された塩基配列の機能予測から29,204個の遺伝子が予測され、カロテノイドやジベレリン生合成に関わる遺伝子が新たに見...
リナロールを高含有化した遺伝子導入オレンジはカンキツかいよう病菌の生育を抑制する
要約 カンキツかいよう病に罹病性の'ハムリン'オレンジにリナロール合成酵素遺伝子を導入した遺伝子組換え体の葉では、カキツかいよう病菌を接種しても生育が著しく抑制される。 キーワード 香気成分、抵抗性、遺...
国内主要産地のウンシュウミカン中β-クリプトキサンチン含有量と糖度との関係
要約 国内主要産地におけるウンシュウミカン中のβ-クリプトキサンチン含有量は、極早生品種よりも収穫時期が遅い早生や中生・晩生品種で有意に高く、糖度とβ-クリプトキサンチン含有量には多くの産地・...
ウンシュウミカンの親がキシュウミカンとクネンボであることをDNAマーカーで推定
要約 206種類のSNPマーカーを用いたカンキツ67品種系統のDNA鑑定により、ウンシュウミカンの種子親がキシュウミカン、花粉親がクネンボと推定される。
ウンシュウミカンの雄性不稔性は花粉数の減少を要因として後代に遺伝する
要約 ウンシュウミカンの雄性不稔性は花粉充実度が低下することではなく、1葯あたりの花粉数が減少することにより引き起こされる。花粉数を減少させる遺伝...
少数の祖先品種から交雑を繰り返すことで多様なカンキツ品種が発生した
要約 国内外の多様なカンキツ在来品種の遺伝解析から67品種で親品種と交雑組合せが示され、在来品種の多くはキシュウミカンやユズ、ダイダイ、コウジ、タ...
ウンシュウミカンの2種類のGA20酸化酵素遺伝子は異なる発現特性を示す
要約 ジベレリン代謝に関わるGA20酸化酵素遺伝子はウンシュウミカンでは2種類(CuGA20ox1、CuGA20ox2)存在し、それぞれの発現する時期、部位は大きく異なっていたことから、これらは成長や結実...
β-クリプトキサンチンの血中濃度が高いと生活習慣病の発症リスクが低下する
要約 ウンシュウミカンに特に多く含まれるカロテノイドであるβ-クリプトキサンチンの血中濃度が高い人は、低い人に比べて2型糖尿病や脂質代謝異常症等の発症率が有意に低い。ウンシュウミカン摂取による生活...
簡易土壌水分計の水位低下量はカンキツが受けている乾燥ストレスの指標となる
要約 簡易土壌水分計は、塩ビ管内の水位低下量で土壌の乾燥程度を判定する測器である。簡易土壌水分計の1日あたり水位低下量は、カンキツが受けている乾燥ストレスの指標となり、水位低下量を積算した値と糖度と...
要約 ウンシュウミカンを5℃で貯蔵すると、外観は良好であるにもかかわらず、代謝変化が起きてアミノ酸の1つであるオルニチンが急増する。一方それより高い10℃付近の貯蔵温度では代謝変化が起こりにくく、アミノ酸...
β-クリプトキサンチンはマウスの非アルコール性脂肪肝炎の炎症を抑制する
要約 β-クリプトキサンチンはマウスに高コレステロール・高脂肪食で誘導される非アルコール性脂肪肝炎を改善する。遺伝子発現解析の結果などから、特に炎症を抑制する。 キーワード β-クリプトキサンチン、...
植物生長調節剤散布による早生及び中生ウンシュウミカンの浮皮軽減技術
要約 早生及び中生ウンシュウミカンに対して8月中旬~9月上旬に1~3.3ppmのジベレリンと25~50ppmのプロヒドロジャスモンの混合散布を行うと浮皮を軽減できる。また、浮皮をより強く軽減し収穫時期を1~2週間計画...
リナロールの抗菌活性とウンシュウミカンでのリナロールを合成する遺伝子の発現
要約 カンキツ類の果皮に含有されるリナロールは、カンキツかいよう病や緑かび病菌に対して抗菌活性を示す。ウンシュウミカンの果実や葉では、これらの菌の接種や傷害処理によって、リナロール合成酵素遺伝子の発...
要約 カンキツで開発された9種類のCAPSマーカーを用いることにより、主要なカンキツ品種を含む33品種・系統の識別が可能である。 キーワード CAPSマーカー、カンキツ、品種識別、DNA、遺伝子型 背景・ねらい わが...
高糖度カンキツ果実生産に必要な乾燥による水分ストレス付与の時期
要約 早生ウンシュウミカン、「はれひめ」および早期収穫の「不知火」は、果実に果汁が蓄積し始める時期から約2ヶ月間、乾燥による適度な水分ストレスを樹体に付与することにより、効果的に高糖度の果実を生産で...
放射能で汚染されたウンシュウミカンとブルーベリーにおける放射性セシウム分布
要約 原発事故の放射能で汚染されたウンシュウミカンでは、9ヶ月後、事故後に発生した新葉に放射性セシウムは著しく多く分布する。ブルーベリーでは1年枝以外の枝と根幹に放射性セシウムは多く分布する。これらの...