要約 ダイズは、開花期後の吸収過程におけるカリウムと放射性セシウムの識別の低下、および成長にともなう土壌の交換性放射性セシウム/カリウム比の増加により、放射性セシウムをより吸収しやすくなる。 キーワー...
土壌中交換性放射性セシウム濃度等により玄米中放射性セシウム濃度を推定するモデル
要約 土壌中交換性放射性セシウム濃度および交換性カリ含量の2変数を用いる統計回帰モデルにより平均的な玄米中放射性セシウム濃度を推定する手法である。既出のモデルに比べ、基準値を含む高濃度領域を精度良く...
要約 アフリカにおける主要陸稲品種NERICA4の栽培試験データをメタ解析に供し、化学肥料の増収効果を環境要因に応じて定量的に評価する。結果は粘土含量が異なる土壌間で、降水量や窒素施用による異なる効果を示...
バンド間の位置ずれのない高品質なマルチスペクトルオルソモザイク空撮画像の作成手法
要約 ドローン観測の後処理に広く利用されるソフトウェアの推奨手法は、作成される画像の位置精度が悪く、分光画像間にも大きなずれを生じさせる問題を有していた。新たに開発した手法は、これらの問題を解決し、...
水田へのポット埋め込み試験による玄米放射性セシウム濃度上昇リスクの評価
要約 移植直後の水田に埋め込んだポット内で水稲を栽培し、成熟期の土壌中交換性カリ含量および玄米放射性セシウム濃度を分析することにより,カリ施用量が不十分な栽培管理を数年続けた場合の交換性カリ含量の減...
多収・良食味水稲品種「恋初めし」で精玄米重700kg/10a、整粒歩合70%を両立可能な西日本地域での施肥および作期の条件
要約 近畿以西の西日本地域において多収・良食味水稲品種「恋初めし」で精玄米重700kg/10a、整粒歩合70%を実現するには、適切な窒素施肥によって籾数31千粒/m2以上を確保するとともに、登熟期に高温および低日射...
要約 施肥前の水田作土土壌を使って水稲を14日間栽培して、水稲幼植物の放射性セシウム濃度を測定することにより、カリウムを施用せずに栽培した場合の玄米の放射性セシウム濃度を推定することができる。 キーワ...
同位体比分析により土壌中における137Csのエイジングの進行速度を評価できる
要約 作土中の交換態画分について天然の133Csに対する137Csの同位体比を経時的に解析することで、土壌環境変化の影響を受けずに、土壌中の137Csのエイジングによる固定化の進行速度を評価できる。 キーワード 137...
水田転換畑でのプラウ耕体系とスナッパヘッダを用いた子実用トウモロコシの高速作業体系
要約 水田転換畑での子実用トウモロコシ栽培では、播種床造成をロータリ耕体系からプラウ耕体系に変えることで収量を維持しつつ高速作業が行え、倒伏による被害を軽減でき、収穫にトウモロコシキットを装着した国...
要約 イネ稲こうじ病の発生リスクや耕種概要を総合的に判断した防除計画の作成から、土壌改良資材と薬剤散布適期連絡システムの利用方法、収穫後の病粒除去までの一連の技術体系を作成した。生産者や普及指導機関...
要約 有機質資材の施用効果データベースは、圃場に施用する有機物を4つの地力効果指標、5つの肥料代替指標、1つの参考指標を類型化して表示するWEBシステムである。本システムを活用することにより、利用者は利用...
高速汎用施肥播種機による子実用トウモロコシを導入した省力多収水田輪作システム
要約 高速汎用施肥播種機を使用する乾田直播水稲-極早生子実用トウモロコシ-ダイズの輪作に子実用トウモロコシの作付け前に家畜ふん堆肥を施用し、作付け後に緑肥を導入する省力多収水田輪作システムを開発した。...
水田転換畑においてチゼルプラウ耕で栽培したトウモロコシの根系の特徴
要約 水田転換畑においてチゼルプラウ耕で栽培したトウモロコシの根系はロータリ耕と比較して、土壌深さ5 cm以上の土壌貫入抵抗値が高いため第7葉期頃から浅根化するが、根長密度および根の生理的活性を示す出液...
良食味水稲品種「つきあかり」・「にじのきらめき」の多収栽培技術
要約 良食味水稲品種「つきあかり」・「にじのきらめき」の生育目標、栽培管理方法を提示することで、多収と整粒割合70%以上の優れた玄米外観品質を得ることが可能となる。また、両品種の食味や業務用炊飯米とし...
早晩性の異なる品種を組み合わせた極短穂茎葉型WCS用イネの長期収穫体系
要約 極短穂茎葉型WCS用イネの栽培において、早生品種「つきはやか」を晩生品種「つきすずか」と併用することにより、「つきすずか」単独と比較して、収量および飼料品質を維持しつつ長期間(9月上旬~10月下旬)の...
要約 評価グリッド法を用いたマルドリ方式利用生産者のマルドリ方式評価要因の見える化で明らかになった本技術の利点は、果実収量や品質の向上、労働負荷の軽減であり、一方課題点は不適切な設備設置や利用上のト...
北海道向け飼料用米多収水稲品種「きたげんき」の多収要因と多収達成条件
要約 「きたげんき」は、「ななつぼし」や「たちじょうぶ」よりシンク容量が大きく、「きたあおば」よりシンク充填率が高いことで多収となる。「きたげんき」において粗玄米収量1t/10aを達成するためには、シンク...
露地野菜栽培圃場における被覆硝酸肥料の施用による一酸化二窒素排出削減
要約 被覆硝酸肥料の施用によって、施肥直後の硝化による一酸化二窒素の生成が抑制され、慣行のアンモニウム肥料の施用よりも一酸化二窒素排出を削減できる。 キーワード 一酸化二窒素、硝化、脱窒、被覆硝酸肥料...
被覆尿素肥料からの窒素溶出量は夏作だけでなく冬作の低温期間も含めて推測できる
要約 主要な緩効性肥料であるポリオレフィン系の被覆尿素肥料の窒素溶出速度の温度変化は5~40°Cにおいてアレニウス式に従う。したがって、低温も含めた温度域でパラメータの値を求めることで、夏作の高温域の期...
要約 畝立て直播は、表面が硬い台形断面状の播種畝を成形しながら畝の天面に播種することで、圃場の漏水防止、降雨・滞水に伴う種子の酸欠やスクミリンゴガイの食害回避を図る技術である。高水分条件でも所要動力...