多日射条件時の茎数増加が促成栽培トマトの生育・収量に及ぼす影響
要約 トマト促成栽培において、多日射条件下における側枝追加伸長による収量の増加の要因は、面積あたりの花房数および着果数が増加することによって果実への分配率が高まることであり、光利用効率の向上や積算受...
生育・収量予測ツールによるトマト年間収量55t/10aの実現
要約 環境条件と品種特性から生育・収量を算出するツール(ソフトウェア)を用い、シミュレーションによって環境制御設定や栽培管理法を適正化することにより、糖度5°以上で、「鈴玉(りんぎょく)」では10a当た...
米粉100%パンが膨らむメカニズムの解明とパン製造法への応用
要約 米粉、水、イースト、砂糖、食塩、油脂だけで作製できる米粉100%パンは、澱粉粒が発酵ガスと水相との界面を安定化させることで生地が膨らむ。柔らかい生地がつぶれないよう、生地の組成および撹拌・発酵・焼...
豚舎汚水の処理水から硝酸性窒素を効果的に除去できる硫黄脱窒処理技術
要約 硫黄脱窒システムによる高次処理により、豚舎汚水浄化処理実施設からの硝酸性窒素約250mg/Lの排水を平均100mg/L以下の処理水に低減できる。約8ヶ月間の連続した農家施設検証で、平均気温14度の環境条件で硝...
要約 簡略化したpH(KCl)測定法は土壌酸性を簡易迅速安価に評価できる手法であり、バレイショのそうか病対策のための土壌酸性の指標として、生産者自身による測定や現場での即時診断に活用できる。 キーワード バ...
オリエンタル系ユリにおける温度と個体光合成および呼吸、乾物蓄積との関係
要約 オリエンタル系ユリの個体光合成の適温は、20~25°Cの範囲にある。夜温を15°Cとし、昼温を28°C、24°C、20°Cとする、あるいは昼...
要約 植物ゲノムの網羅的な比較解析を行い、高温特異的に働くプロモーターを合成した。このプロモーターは、気候変動による温暖化に対応した農作物や、付...
要約 ウンシュウミカンを5℃で貯蔵すると、外観は良好であるにもかかわらず、代謝変化が起きてアミノ酸の1つであるオルニチンが急増する。一方それより高い10℃付近の貯蔵温度では代謝変化が起こりにくく、アミノ酸...
サメ肉の鮮度保持手法および鮮度保持技術による臭気抑制技術の開発
要約 近海延縄漁船が気仙沼に水揚げするヨシキリザメ肉を臭気抑制して正肉加工原料化するための基盤的知見を得ることを目的として水揚げ魚の鮮度と臭気成分を調べた。航海後期漁獲魚は比較的高鮮度であり、アンモ...
ブドウ「シャインマスカット」のマスカット香を保ちやすい貯蔵温度
要約 ブドウ「シャインマスカット」のマスカット香およびその寄与成分は、10℃で貯蔵し続けた場合に最も保たれやすく、0℃で4週間程度貯蔵すると減少する。しかし0℃貯蔵後に香りが減少した後でも、再び10℃で保持す...
脂肪の結晶化度と結晶多形の非破壊同時可視化技術と豚脂肪の特異的検出
要約 顕微ラマン分光により脂肪の結晶化度と結晶多形を同時かつ非破壊的に可視化する技術である。食肉脂肪の「しまり」等の物性に関係する脂肪の結晶状態を、視覚的に定量評価できるとともに、豚脂肪の特異的非破...
稲発酵粗飼料(稲WCS)を用いたバイオエタノールと家畜飼料の同時生産
要約 稲発酵粗飼料(稲ホールクロップサイレージ:稲WCS)を作る過程を利用して、バイオエタノールを省力的かつ大量にロールベール内で生産する技術を開発しました。 背景・ねらい 資源循環型社会の構築のため、...
生育温度が低いと水耕栽培でのコマツナの硝酸イオン濃度は低下する
要約 気温が低い条件でコマツナを水耕栽培すると、硝酸還元酵素活性が高くなることから、可食部に含まれる硝酸イオン濃度は低下する。 キーワード コマツナ、硝酸イオン、硝酸還元酵素、生育温度、水耕栽培 背景...
要約 水耕栽培の水稲(あきたこまち)の幼苗の地上部だけを冷やすと、葉にまず硝酸が蓄積し、その減少に伴い亜硝酸が蓄積する。亜硝酸が蓄積した葉は光合成障害を起こし、その後脱色、枯死等の可視的障害を起こす。...
キアンコウの出荷前蓄養および活締め処理、 魚体温度管理による鮮度保持技術の開発
要約 キアンコウの鮮度保持技術について検証した。安静蓄養・活締め処理区は苦悶死区と比較して、K値や硬直指数の上昇を約24時間遅延する等の鮮度保持効果が確認された。一方、5℃保存区は0℃保存区と比較して、活...
EOD反応を活用したスプレーギク等の省エネルギー型効率的生産技術
要約 秋冬季のスプレーギクならびにトルコギキョウ施設生産において、日没の時間帯から数時間の温度、光環境に着目した変夜温管理あるいは遠赤色光照射処理により、切り花品質の確保と使用燃料の削減および栽培期...
要約 ユリの蕾期収穫切り花について、品種選択と蕾長入力によって、各温度条件下での開花日を予測するソフトウェアである。特定日の開花目標本数、一緒に管理する集団の数、部屋の温度を入力すれば、室内で目標に...
水稲幼苗の高地温依存の低気温障害の原因は光合成電子伝達の遮断にある
要約 地上部だけ低温(10℃)に曝した水稲(「あきたこまち」)幼苗の葉が枯れる原因は、除草剤DCMUの作用部位、すなわち葉緑体内の光化学系ⅡのQAとQBの間の光合成電子伝達の遮断にある。 キーワード イネ、気温・地温...
EOD反応を活用したスプレーギク等の省エネルギー型効率的生産技術
要約 秋冬季のスプレーギクならびにトルコギキョウ施設生産において、日没の時間帯から数時間の温度、光環境に着目した変夜温管理あるいは遠赤色光照射処理により、切り花品質の確保と使用燃料の削減および栽培期...
温暖地に適した糯で多収の水稲新品種候補系統「関東糯243号」
要約 水稲「関東糯243号」は温暖地東部での出穂期が中生の早に属する糯種である。玄米収量が高く、関東以西において、米菓等加工用および飼料用米としての利用が期待できる。 キーワード イネ、多収、加工用、飼...