要約 リンゴ台木「JM7」とリンゴ属野生種のミツバカイドウ「サナシ63」の連鎖地図はほぼ全ゲノムをカバーし、多数のSSRマーカーを含む。このためリンゴ台木重要形質解析の基盤として用いることができる。 キーワ...
要約 リンゴわい性台木の樹皮の凍結処理において、台木部の細胞障害率には品種間差異がみられる。細胞障害率は高い方からM.9、JM7、M.26となり、JM7の耐凍性はM.9台木より高く、M.26台木より低い。 キーワード リ...
要約 JM台木を利用した「ふじ」と「つがる」樹に対して、定植年から主幹の切り返しと発出枝の誘引を行って側枝を形成した低樹高栽培では、慣行栽培と同等の収量を維持しつつ、摘花・摘果、着色管理、収穫、整枝・...
ipt遺伝子導入キウイフルーツでは過剰なサイトカイニンにより形態が小型化する
要約 アグロバクテリウム由来のipt遺伝子を形質転換により導入したキウイフルーツでは、内生サイトカイニン(特にトランスゼアチン)の蓄積量が増大し、葉の大きさが小さくなる、節間が詰まる等の形態変化...
ブルームレスで果皮の光沢が優れる中間母本「きゅうり中間母本農6号」
要約 「きゅうり中間母本農6号」は、果実の表面の白粉(ブルーム)が発生しないため、果皮の光沢が優れる。光沢のあるキュウリ品種育成のための素材として利用できる。 キーワード キュウリ、光沢、ブルーム、無毛 ...
リンゴのわい性台木は根の師部が厚く、蒸散流量が抑制されている
要約 リンゴのわい性台木では、蒸散に伴う根からの水の吸収および幹内の水の流れ(蒸散流量、Sap flow)がわい化させる能力に応じて抑制されており、その蒸散流量の抑制は、根の師部の厚さと相関がある。 キーワー...
リンゴの根頭がんしゅ病抵抗性遺伝子に強く連鎖するDNAマーカー
要約 ミツバカイドウ「サナシ63」の第2連鎖群に位置する根頭がんしゅ病抵抗性遺伝子に強く連鎖するDNAマーカーを用いることで、リンゴ台木育種において根頭がんしゅ病抵抗性のマーカー選抜が可能である。 キーワ...
ベンジルアデニンの複数回散布によるリンゴ2年生わい性台木苗木の育成技術
要約 わい性台木を用いたリンゴ2年生苗木を育成する際、1年生苗木に切り戻し、芽かき処理を行った後、1本に整理した新梢の先端部にベンジルアデニンを繰り返して散布する。苗木の主幹上にフェザー(羽毛状枝)が...
リンゴ台木における根頭がんしゅ病の抵抗性検定法確立と育種素材評価
要約 根頭がんしゅ病菌液を付傷接種し、がんしゅ形成率を評価することで根頭がんしゅ病の抵抗性検定ができる。リンゴ台木の抵抗性を評価したところ、ミツバカイドウには抵抗性もしくは中位抵抗性を示す系統があ...
カキ系統「No.3」および「S22」を台木にすると「富有」がわい化する
要約 わい性台木候補である「No.3」および「S22」を台木にした「富有」の樹高は低くなり、樹冠容積および樹冠占有面積も小さくなる。穂木の主幹断面積は、総新梢長および樹冠容積と高い正の相関関係を示し、わ...
要約 カキ「富有」の中間台木として「Ac-1」および「Y」を用いると、果実収量や果実品質に影響することなく樹高または総新梢長が減少し、わい化効果が認められる。 キーワード カキ、わい化栽培、中間台木、果...
要約 リンゴ作規模1ha以上層では、マルバ普通栽培体系のもとで労働集約的な管理を実現している。1ha未満層では、基本技術の手抜き化がみられるが、有袋栽培を維持していることから、4月以降の貯蔵リンゴ生産の担...
要約 ACLSV普通系を保毒した穂木を接ぎ木して作製したJM1台苗木は、マルバカイドウ台に比べて明瞭な高接病の病徴を示す。本病を簡便に診断するには、生育2年目までの新梢の伸びと台木木部の病徴を指標とする。 キ...
JM7台木を利用したリンゴの不織布ポット養成苗による大苗移植栽培法
要約 市販の不織布ポットを利用したリンゴ2年生苗/JM7は、定植時にポットに切れ込みを入れることにより、花芽着生率が向上し、定植翌年から収穫可能となるため、結実年限の短縮化が図られる。 キーワード リン...
モモ赤肉症の発生程度(赤肉程度)を示す簡易指標の作成と発生樹の特徴
要約 赤肉症は本来着色しない果肉が赤く着色する果肉障害である。そこで、赤肉程度に応じて4区分した簡易な指標を作成した。その指標に基づいて調査すると、赤肉症果は収穫後半から増加し、収穫後にも発生する。...
要約 リンゴ新品種「秋田紅あかり」は10月下旬~11月上旬に収穫可能な大玉の晩生種である。鮮紅色の果皮に果点が浮かび上がる特徴的な外観を有し、糖度が比較的高く、冷蔵で翌2月下旬まで貯蔵可能であり、主要な...
要約 本道のりんご主要品種に対する「JM台木」等の品種特性を調査した。「ハックナイン」には「JM1」「JM5」「JM7」「JM8」「ランセップ」「M.9」が、「つがる」には「JM7」「JM8」が、「さんさ」には「JM2」「JM...
リンゴわい性台木を使用した若木における低樹高化のための側枝形成法
要約 わい性台使用リンゴ樹の定植年に地上1m 位置で切り返し、発出した側枝を車枝状に配置することで主幹延長枝の生育抑制を行う。翌年に延長枝を地上2m芽のない部分で切り返すことにより樹高3m 以下、結実...
要約 安定したとげなし性を示し、上物収量が多く、果皮のつやが良い長卵形のナス品種‘とげなし紺美’を育成した。本品種の利用によりナス栽培の快適化が可能となる。本品種は特にハウス促成栽培で品種特性を発揮す...
ヒリュウ台「丹生温州」の隔年交互結実栽培における若木でのML果生産
要約 ヒリュウ台「丹生温州」は、遊休年に除葉率40%の春季の刈り込みせん定を行うと、樹容積が5m3以上あれば摘果をせずにML果を50%以上生産できる。また、樹容積当たり収量が5kg/m3あれば、遊休年と生産年を平...