クリ幼木では晩秋から冬季の窒素施肥によって翌春に芽が枯死する危険性がある
要約 晩秋から冬季の窒素施肥によってクリ幼木では芽の枯死が発生する。多くの施肥基準では晩秋から冬季に基肥を施用する施肥体系になっているが、凍害発生が懸念される場合は晩秋から冬季の窒素施肥を避けるべき...
2016年春のニホンナシ花芽の発芽不良は凍害と休眠進行不順の両方に起因する
要約 2016年春に暖地の産地を中心に発生が甚大であったニホンナシ花芽の発芽不良は、耐凍性が低いまま冬を迎えた花芽が、凍害発生温度を下回る低温に遭遇して生じた凍害と、低温不足によって花芽が生育途中で座止...
要約 冬季に窒素肥料を施用するとニホンナシの開花率が低下する。多くの施肥基準では冬季に基肥を施用する施肥体系になっており、施肥基準を見直す必要が...
ニホンナシ発芽不良障害の発生は窒素施用時期の変更により軽減できる
要約 暖地のニホンナシにおいて、秋冬期が高温となる年に発生する発芽不良障害は、窒素施用が耐凍性の獲得を阻害し、凍害が発生することが主因である。窒素施用時期を慣行の秋冬期から翌年春に変更することにより...
自発休眠覚醒後の開花に必要なニホンナシの低温遭遇時間は時期により異なる
要約 70%以上の腋花芽萌芽率を得るために必要な「幸水」の低温遭遇時間は、10月、11月、12月、1月から低温を与えた場合、いずれの時期も900時間である。一方、70%以上の腋花芽開花率を得るにはそれぞれ2100、1500...
冬季のニホンナシ枝道管液糖含量は休眠覚醒と低温反応の両方の影響を受ける
要約 「幸水」では、休眠枝中の道管液糖含量は休眠覚醒と低温の両方の影響を受け、休眠覚醒期には枝組織の可溶性糖が道管液に積み出される一方、低温反応では、太根や幹などの炭水化物が道管を通じて枝組織に輸送...
ニホンナシ「幸水」の一年枝および花芽における冬季の糖代謝の特徴
要約 冬季の「幸水」の糖代謝には、(1)枝のデンプンが糖に分解される時期(11月下旬~12月中旬頃)、(2)枝から導管液に糖が輸送される時期(12月下旬頃)、(3)花芽の糖取り込みと利用が増加する時期(1月中下旬頃)、の...
要約 リンゴわい性台木の樹皮の凍結処理において、台木部の細胞障害率には品種間差異がみられる。細胞障害率は高い方からM.9、JM7、M.26となり、JM7の耐凍性はM.9台木より高く、M.26台木より低い。 キーワード リ...
発芽期に冠水処理を行った大豆の根端のタンパク質発現量と代謝産物量の変動
要約 発芽期に冠水処理を行った大豆の根端では嫌気呼吸やGABA蓄積経路だけでなく、尿素回路やTCA回路からオキサロ酢酸経由でPEPに代謝される経路等の代謝活動も活発化する。 キーワード 大豆、発芽、湿害、冠水処...
要約 ニホンナシ「幸水」、「なつしずく」および「豊水」の3品種についてKODA 100μMを処理することにより、自発休眠打破剤として農薬登録されているシアナミドに比べて効果は劣るものの、自発休眠打破の効果が認...
要約 ウンシュウミカンに対し、生理的花芽分化初期に9,10-α-ケトールリノレン酸(KODA)を処理し、10月末に加温した場合、無処理に比べて腋芽の発芽が促進され、樹全体の花蕾発生数が増大する。 キーワード KODA、...
要約 10℃未満の低水温浸種によって発芽率が低下する水稲種子でも、浸種直後24時間の水温を10℃以上の適水温に保つことで、その後が5℃程度の低水温となっても発芽率の低下は軽減される。 キーワード 水稲種子、低...
水稲種子発芽率への低水温浸種の影響と発芽率低下が起こる浸種条件
要約 低水温浸種による発芽率の低下は種子の貯蔵期間に関わらず起こりえ、前年産でも発芽不良が発生する危険性の高い種子がある。発芽率には浸種直後2~24時間の水温が強く影響し、短時間の低水温浸種によって発...
三重県における水田畦畔から侵入するイネ科多年生雑草の分布の特徴
要約 低水温浸種による発芽率の低下は種子の貯蔵期間に関わらず起こりえ、前年産でも発芽不良が発生する危険性の高い種子がある。発芽率には浸種直後2~24時間の水温が強く影響し、短時間の低水温浸種によって発...
紙ポットと拮抗微生物を用いたベニバナインゲンの2種土壌病害に対する生物防除
要約 トリコデルマ菌の拮抗性菌株の胞子資材を市販園芸培土に混和して紙ポットに詰め、ベニバナインゲンを播種・育苗して移植するとT-29菌株は白絹病に、T03890菌株はリゾクトニア根腐病に対して防除効果を示す。...
トラクタでの暗渠施工と心土破砕によるジャーガルほ場の排水性改善
要約 ジャーガルほ場の排水性改善対策として、農業用機械で暗渠施工と心土破砕を行うことにより、湿害の軽減が可能になる。 キーワード ジャーガル、湿害、トレンチャ、暗渠、心土破砕、排水性 背景・ねらい 沖縄...
ブドウの短梢せん定樹における発芽率向上と新梢生長を均一にする整枝法
要約 主枝育成法の改良(主幹2本整枝)と芽かき後の摘心により、短梢せん定樹の主枝上の発芽率が向上し、生長の揃った新梢を均一に配置できる。摘心は、近接の新梢(前後2新梢)より新梢長が1.5倍以上ある強勢新...
要約 ミズナ周年施設栽培における栄養障害発生ほ場では、窒素施肥量を5kg/10a・作に減肥する。また、栄養障害を回避するため、窒素施肥量を慣行の47~67%(7~10kg/10a・作)に削減するか、夏季に緑肥を導入し、...
要約 ワサビの畑栽培におけるセル成型育苗法は、秋播きの場合128穴セルトレイを使用し、市販の葉菜類用育苗培地に緩効性肥料を1L当たり2.5~5.0g混入した培地を用い、約70日間育苗する。本育苗法は慣行育苗に...
要約 直播テンサイにおいて、慣行の全量作条施肥に替わる低ストレス型施肥技術とし て全層施肥と分肥の効果を検討した結果、両者とも初期生育が向上し、増収する。ただし 全層施肥には、多雨時に窒素肥効が低下す...