ニホンナシの交雑育種における重要形質に関連したDNAマーカー情報の整理
要約 主要なニホンナシ59品種・系統におけるニホンナシの重要な育種形質(黒星病抵抗性、自家和合性、早生性、果皮色、黒斑病抵抗性)の遺伝子型および表現型情報を利用することで、ニホンナシ品種育成を加速化する...
自家和合性で果実が大きくヤニ果の発生の少ないウメ新品種「麗和」と「和郷」
要約 「麗和」と「和郷」は自家和合性のウメ新品種である。30g以上の果実が収穫できて、果実の生理障害であるヤニ果の発生が少ない。自家不和合性品種の結実不良が問題となっている地域で結実を安定させる品種と...
気候変動による温州ミカンの着花性および「不知火」のこはん症発生の変化と対策技術
要約 気候変動による秋冬季の高温は温州ミカンの直花割合を高めることで隔年結果の要因となり、夏秋季の土壌乾燥は「不知火」のこはん症を誘発する。対策として、温暖化により増加する直花は既存の花芽調節技術が...
ハウス栽培の中晩生カンキツ「せとか」に発生する生理障害「果実軟化症」
要約 ハウス栽培の中晩生カンキツ「せとか」は、収穫期に軟化した果実が約3%発生する。その果汁は低糖高酸のため商品価値は低い。発生様式は、果盤部(ヘタ)の篩部に蓄積した多糖類の一種が、果実への光合成産物の...
植物病原細菌Dickeya dadantiiによるリンゴ急性衰弱症
要約 数年生のリンゴ樹が地際付近から褐色の樹液を漏出し急激に枯死するリンゴ急性衰弱症は、植物病原細菌Dickeya dadantiiによって引き起こされる病害である。 キーワード リンゴ、果樹急性枯死症状、D...
「あきづき」のコルク状果肉障害はエテホン散布による熟期促進で低減できる
要約 ニホンナシ「あきづき」において満開後100日頃にエテホン100ppmを散布することによって平均収穫日が8~9日早まり、コルク状果肉障害の発生個数および発生果率が顕著に低減する。 キーワード ニホンナシ、生...
ニホンナシ「あきづき」と「王秋」に発生するコルク状果肉障害の特徴
要約 ニホンナシ「あきづき」と「王秋」に発生するコルク状果肉障害は、果実重の大きい果実に多く発生し、ジベレリン塗布剤処理により増加する。「あきづ...
青く変色しやすいダイコン品種の判別法と青色色素前駆物質の解明
要約 ダイコン切片に過酸化水素水を塗布することによって、流通中に青く着色しやすいダイコン品種を5分程度で判別できる。除皮した種子を用いても本法の適...
収穫6~3週間前の果実周囲の温度上昇は「新高」のみつ症を助長する
要約 ニホンナシ「新高」のみつ症は、収穫6~3週間前(8月後半~9月前半)に果実周囲の空気を約2°C加温すると、発生が増加する。この時期の果実温度の上昇が「新高」のみつ症発生に関与していると考えられる。 ...
要約 トマト一段密植栽培に対応する着果処理ロボットは、夜間にトマトの花房を自動認識し、処理適期の花房のみに着果ホルモン剤を噴霧する。開花時期に複数回、走行させるが、処理済の花房位置を記憶しているので...
要約 新規就農者が営農上の課題を把握できる経営管理チェックシートである。チェックシートは、問題の要因や経営管理サイクルの区分に従った設問で構成され、栽培管理、作業管理、販売管理、財務管理の分野におい...
ユリ「シベリア」は冷涼条件での栽培で乾物蓄積が促進され切り花品質が向上する
要約 オリエンタル系に属するユリ「シベリア」は、平均温度20°C程度の冷涼条件での栽培で開花までの植物体各部位への乾物蓄積が促進され、新鮮重が重く、長く堅い茎をもつ品質のよい切り花が得られる。 キー...
量管理養液栽培でキュウリ葉に発生する白化症状の原因はリン酸過剰である
要約 キュウリの量管理養液栽培において、著しい葉の白化症状が発生する場合がある。原因はリン酸過剰症による水溶性マグネシウム等の移行の阻害である。 キーワード キュウリ、白化症状、リン酸、過剰障害、量管...
高糖度、軟肉質で食味良好、豊産性の晩生ニホンナシ新品種「甘太(かんた)」
要約 「甘太」は、高糖度で果肉が軟らかく良食味の晩生のニホンナシ新品種である。樹勢が強く、花芽が容易に着生し、豊産性である。 キーワード ニホンナシ新品種、晩生、高糖度、軟肉質、豊産性 背景・ねらい ニ...
要約 CDC48の機能阻害(ノックダウン)はユビキチン・プロテアソーム経路およびオートファジー・リソソーム経路による細胞内の主要なタンパク質分解を停止させ、脳神経系・筋肉に異常を起こし、致死的に作用した...
要約 ダイズ播種後の湛水で起こる出芽不良には、Pythium属菌やPhytophthora属菌の卵菌類の感染が関与している。ダイズは48時間の湛水条件下でも卵菌類の接種がなければ出芽するが、接種すると湛水...
ブルームレスで果皮の光沢が優れる中間母本「きゅうり中間母本農6号」
要約 「きゅうり中間母本農6号」は、果実の表面の白粉(ブルーム)が発生しないため、果皮の光沢が優れる。光沢のあるキュウリ品種育成のための素材として利用できる。 キーワード キュウリ、光沢、ブルーム、無毛 ...
沖縄本島ジャーガル地帯における秋冬作レタス安定生産のための新栽培体系
要約 安定生産を目的として開発した、牛ふんせん定残さ混合堆肥、LPコート主体の全量基肥施用、マルチ内かん水の個別技術を体系化することで、大玉化するとともに玉揃いが向上し、約2~4割程度の増収が図られる。...
タバココナジラミ幼虫が成虫まで発育できる寄主植物はバイオタイプBとQで異なる
要約 タバココナジラミは様々な植物を寄主とするが、バイオタイプBはインゲン(「ケンタッキー101」、「ナガウズラ」、「モロッコ」、「本金時」)では幼虫が羽化するまでに死亡する。しかし、バイオタイプQはこれ...
セイヨウナシ「ル レクチエ」の果実外観不良症状の分類と評価用チャートの開発
要約 「ル レクチエ」で問題となっている果実の外観不良症状を分類し、呼称を統一して、典型的な症例と対策をまとめた「果実外観評価チャート」を作成した。 キーワード セイヨウナシ、ル レクチエ、写真、果実、...