Stvb-iによるイネ縞葉枯病抵抗性の持続性は分裂組織の生育安定性により担保される
要約 イネ縞葉枯病抵抗性遺伝子Stvb-iは、ATP結合ドメインを有する未知のタンパク質をコードし、イネの分裂組織で特異的に発現し、生育安定性に貢献する。そのメカニズムにより、分裂細胞での縞葉枯ウイルスの増...
Stvb遺伝子座によるイネ縞葉枯病抵抗性を判別する分子マーカー
要約 インド型イネModanに由来するイネ縞葉枯病抵抗性遺伝子Stvb-iの配列比較により開発されたDNAマーカーST71は、抵抗性遺伝資源の由来にかかわらずStvb遺伝子座(Stvb、Stvb-i
「Modan」以外のインド型品種に由来するイネ縞葉枯病抵抗性選抜マーカー
要約 DNAマーカーST48およびST64を用いることで、飼料用稲品種の縞葉枯病抵抗性選抜が可能となり、抵抗性遺伝子Stvb-iの由来を「Modan」と「Modan以外の品種」に判別することができる。 キーワード イネ、...
要約 DNAマーカー(ST48、ST49、ST64、ST72、ST82、ST89)は、それぞれイネ縞葉枯病抵抗性と感受性品種間において異なるDNA断片を増幅する共優性マーカーで、インド型イネ品種「Modan」由来の縞葉枯病抵抗性イネ個...
いもち病圃場抵抗性遺伝子 pi21 を持つ極良食味の新品種候補系統「中部125号」
要約 「中部125号」は温暖地東部では中生の早に属する、中間型の水稲粳種である。陸稲「戦捷」からいもち病圃場抵抗性遺伝子 pi21 を導入する際に、 pi21 座と密接に連鎖する不良形質をDNAマーカー選抜によって除...
病害虫複合抵抗性・良食味・高品質な水稲新品種「愛知108号」の育成
要約 水稲早生品種「愛知108号」を育成し、奨励品種として採用した。「愛知108号」は、縞葉枯病、穂いもち、ツマグロヨコバイ、セジロウンカに対して抵抗性を有し、「祭り晴」、「あさひの夢」より良食味で...
要約 日本陸稲由来イネ縞葉枯病抵抗性は2つの遺伝子Stva とStvb が関与する。これらの遺伝子は縞葉枯病に対する作用が異なっており、Stvb は感染株率を低減し、Stva は病徴の抑制効果を持つ。これら2遺伝子の相...
晩生、多収、極良食味で高温登熟性が高い水稲新品種候補「越南208号」
要約 「越南208号」は寒冷地南部では晩生の早に属し、多収、極良食味で、「コシヒカリ」より高温登熟性が高く玄米品質が優れる。 キーワード イネ、晩生、多収、極良食味、高品質、高温登熟性 背景・ねらい 全国...
要約 本県の中山間地帯では「ヒメノモチ」が作付けされているが、熟期が早く雀の食害、また、穂発芽被害が多い。そこで、「越南糯196号」を採用することにより、生産の安定を図る。 キーワード 水稲糯、「越南糯1...
イネ縞葉枯病抵抗性品種育成におけるヘテロ個体を識別するDNAマーカー
要約 DNAマーカーN0708は日本型イネ品種から特異的にDNA断片を増幅する。N0708およびイネ縞葉枯病抵抗性個体を識別するDNAマーカーST10のそれぞれの結果を組み合わせることにより、ヘテロ個体を識別することが可...
要約 陸稲由来イネ縞葉枯病抵抗性遺伝子Stva、Stvbはそれぞれ第2、11染色体に座乗する。これらの遺伝子を用いた抵抗性品種育成に利用可能なSSRマーカーを作出した。 キーワード イネ、縞葉枯病、DNAマーカー、育...
要約 陸稲由来イネ縞葉枯病抵抗性遺伝子Stva、Stvbはそれぞれ第2、11染色体に座乗する。これらの遺伝子を用いた抵抗性品種育成に利用可能なSSRマーカーを作出した。 キーワード イネ、縞葉枯病、DNAマーカー、育...
水稲病害抵抗性付与のための連続戻し交雑育種におけるDNAマーカー選抜の有効性の実証
要約 イネ縞葉枯病抵抗性遺伝子(Stvb-i)及び穂いもち圃場抵抗性遺伝子(Pb1)の有無を判定できるPCRマーカ-ST10及びB1を連続戻し交雑に適用した結果、両抵抗性を付与したコシヒカリ同質遺伝子系統を効率的に作出...
要約 水稲「南海145号」は、南海113号/山田錦の組合せから育成された醸造用系統で、強稈、多収である。心白の発現、タンパク質含量は「山田錦」に近く、醸造適性が高い。宮崎県総合農業試験場・作物部・育種科 背...
ツマグロヨコバイ耐虫性を持つ水稲良食味複合抵抗性品種「大地の風」
要約 水稲「大地の風」は、多系交配によってツマグロヨコバイ耐虫性、縞葉枯病抵抗性、穂いもち抵抗性を導入した中生の複合抵抗性品種である。良質、多収に加え、炊飯米は粘りがあり極く良食味である。また、太茎...
要約 水稲「南海糯140号」は、南海糯112号/関東糯148号(後の「モチミノリ」)の組合せから育成された早生・糯系統で、良質・多収である。宮崎県における中山間地に普及している中生の大粒糯品種「ミヤタマモチ」...
要約 水稲「群馬14号」は、「朝の光」並の収量性を持つ、アミロース含量が10%程度の低アミロース系統で、「朝の光」よりやや早い中生の早の熟期で、縞葉枯病抵抗性である。 背景・ねらい 群馬県の平坦地域は米麦...
要約 インド型イネModanに由来するイネ縞葉枯病抵抗性遺伝子(Stv-bi)はイネ第11染色体上腕部に座乗し、分子マーカーであるST10と密接に連鎖している。ST10の塩基配列をもとに設定したST10プライマーによって、PCR...
要約 倒伏や縞葉枯病・いもち病に強く、良質で良食味の水稲新品種「岐系108号」を育成した。本品種の普及により、生産安定と作期の拡大により低コスト化が図られ、一方で、減農薬により環境に優しく安全な食品の...
要約 縞葉枯病、ツマグロヨコバイ、トビイロウンカ(Bph-1)及び穂いもちに抵抗性の病害虫複合抵抗性系統「愛知97号」を育成した。熟期は「葵の風」並で育成地の熟期区分では中生で収量性が高く、外観品質、食味...