要約 出穂期以降の水田内におけるアカヒゲホソミドリカスミカメ幼虫の発生には割れ籾の発生量が関与しており、割れ籾が多い水田では少ない水田と比較して、すくい取り幼虫数が多くなって斑点米率が高まる。また、...
アカヒゲホソミドリカスミカメの増殖を抑制する転作牧草地の草種および作付体系
要約 アカヒゲホソミドリカスミカメの羽化率はイタリアンライグラスで飼育した場合に高く、夏作牧草のスーダングラスやソルガムで低い。本種の増殖は夏作牧草の単作またはイタリアンライグラスの1番草の刈取り後...
要約 オオトゲシラホシカメムシは2-methyl-6-(4’-methylenebicyclo[3.1.0]hexyl)hept-2-en-1-olの8種類の異性体のうち、 (2Z,6R,1’S,5’S)-体に誘引される。(2Z,6S)-体は(2Z,6R)-体の活性を阻害しないことから、(...
要約 ジノテフラン粉・液剤の1回散布によりアカヒゲホソミドリカスミカメの防除ができる。散布適期は、出穂期から出穂期10日後頃までである。圃場間の出穂期の違いが10日以内の地域では、1回の共同防除で十分な...
水田畦畔におけるイネ科雑草の出穂程度がアカスジカスミカメ密度に及ぼす影響
要約 6月から8月にイネ科雑草の出穂がほとんどない畦畔では、アカスジカスミカメ密度は極めて低い。また、アカスジカスミカメが多く認められる畦畔は、6月はイタリアンライグラスとスズメノカタビラ、7月はイ...
要約 アカスジカスミカメの第1世代幼虫の発生盛期に、繁殖地の草刈りを実施することにより、斑点米被害は抑制される。また、草刈りを実施していない繁殖地が近接していると斑点米被害は多くなり、少なくとも100m...
要約 水田を歩きながら斑点米カメムシ類の虫数を調査する見取り法は、すくい取り法に比べてクモヘリカメムシの成虫、4~5齢幼虫およびミナミアオカメムシ成幼虫で抽出効率が高く、調査個体の持ち出しもない。 キ...
要約 アカスジカスミカメはカヤツリグサ科のイヌホタルイに産卵し、水田内で発育する。イヌホタルイの発生が多い水田では、アカスジカスミカメの発生密度が増加し、発生期間も長くなるため斑点米発生率が高くなる...
有人・無人ヘリコプターによる薬剤1回散布でアカヒゲホソミドリカスミカメの防除ができる
要約 有人および無人ヘリコプターでネオニコチノイド剤を出穂期10日後頃に1回散布すると、アカヒゲホソミドリカスミカメによる斑点米被害を極めて少なくできる。 キーワード イネ、アカヒゲホソミドリカスミカメ...
要約 オオトゲシラホシカメムシの天敵である寄生バエ Gymnosoma inornatum はオオトゲシラホシカメムシ雄成虫に誘引される。粗抽出物やその精製物にも寄生バエが誘引されることから、寄生バエがオオトゲシラホシ...
要約 アカスジカスミカメの卵、幼虫、産卵前期間の発育零点、有効積算温度はそれぞれ12.1℃・105.7日度、11.9℃・182.1日度、15.1℃・59.5日度である。これらをパラメータとして、越冬世代成虫の発生ピークから休眠...
斑点米カメムシ類は特定の発育段階の籾を好み種特有の加害部位がある
要約 イネカメムシ、クモヘリカメムシ、アカスジカスミカメは、胚乳が縦伸長途中から幅伸長途中の籾を主に加害し、ホソハリカメムシはより登熟が進んだ籾も加害する。籾の加害部位は、カメムシの種による特異性が...
要約 イタリアンライグラスにおけるアカヒゲホソミドリカスミカメ成虫のすくい取り効率は平均21%で、草の状態(草丈・生育ステージ)による差はない。イネ出穂後の水田におけるすくい取り効率は15%である。 キー...
斑点米カメムシ類は特定の発育段階の籾を好み種特有の加害部位がある
要約 イネカメムシ、クモヘリカメムシ、アカスジカスミカメは、胚乳が縦伸長途中から幅伸長途中の籾を主に加害し、ホソハリカメムシはより登熟が進んだ籾も加害する。籾の加害部位は、カメムシの種による特異性が...
要約 ジノテフラン剤、クロチアニジン剤(粉剤DLおよび液剤、水溶剤)を用いると出穂期10日後頃の1回散布でアカヒゲホソミドリカスミカメの防除が可能である。 キーワード イネ、アカヒゲホソミドリカスミカメ...
要約 オオトゲシラホシカメムシ雄成虫が放出し、同種他個体を誘引する物質(集合フェロモン)は、分子式C15H24Oの化合物と推定され、1 齢幼虫を除いた全ステージを誘引する。 キーワード 集合フェロモン、斑点...
要約 長期持続型箱施用剤を広域に使用すると、山形県下ではイネドロオイムシ、コバネイナゴの発生密度は低下する。この場合、これらを対象とした防除を2~3年中断でき、長期持続型箱施用剤を基幹とする複数年防...
要約 アカヒゲホソミドリカスミカメを卵~成虫まで19、25及び30℃で飼育すると、高温ほど世代期間が短縮し、産卵数が多く、内的自然増加率が高くなる。このことから、本種は高温で増殖率が高くなり、そのため高温...
要約 オオトゲシラホシカメムシの雄成虫は、雌雄成虫と2齢以降の幼虫を誘引する。雄成虫10頭を誘引源として誘引される個体は、野外における本種の発生世代を反映する。 キーワード 誘引現象、オオトゲシラホシカ...
要約 新潟県の複数地域においてアカヒゲホソミドリカスミカメのMEP、MPPに対する感受性低下が認められる。 キーワード アカヒゲホソミドリカスミカメ、MEP、MPP、薬剤感受性、斑点米 背景・ねらい 19...