要約 現地ほ場群におけるクモヘリカメムシ越冬個体群の発生は、6月中旬にイタリアンライグラスほ場でみられ、ここで繁殖した第1世代成虫が近隣の水稲へ移動し加害する。水稲収穫後は主に畦畔のエノコログサ、メヒ...
要約 乳熟~糊熟期の冷凍籾を餌としてクモヘリカメムシの累代飼育ができる。クモヘリカメムシの卵期間の有効積算温度は145日度(≧8.2℃)である。幼虫期間の有効積算温度は371日度(≧10.1℃)である。新成虫の羽化から...
要約 アカスジカスミカメによる斑点米をネオニコチノイド系粒剤の1回散布によって防除する場合、本虫が水田内に侵入し始める出穂期から密度が最大となる出穂10日後までの間が散布適期である。また、その防除効果...
要約 畦畔の草刈りを稲の出穂期予想日3週間前頃と出穂期頃の2回行うことにより、畦畔のイネ科雑草の再出穂が抑制され、雑草穂と稲穂上での斑点米カメムシ類の発生密度が低下し、斑点米被害が軽減する。 キーワー...
エンドファイト感染ペレニアルライグラスはアカヒゲホソミドリカスミカメに耐虫性を示す
要約 ペレニアルライグラスにエンドファイトが感染すると、斑点米カメムシの重要種アカヒゲホソミドリカスミカメの選好性が著しく低下し、給餌しても吸汁せずに絶食死する。この現象はアカヒゲホソミドリカスミカ...
要約 カメムシ類の加害で発生する斑点米には加害時期別に特徴的な輪郭が生じる。その特徴は加害する種や成幼虫によらず共通である。 キーワード イネ、斑点米カメムシ類、加害痕、斑点米、登熟段階 背景・ねらい ...
粉末蛍光顔料を用いたアカヒゲホソミドリカスミカメの大量標識法
要約 アカヒゲホソミドリカスミカメの体表に粉末蛍光顔料を付着して標識し、UVランプまたはブラックライトで蛍光を検出する。本標識法により、カメムシを能率的に大量標識することが可能である。 キーワード アカ...
畦畔除草時期とアカヒゲホソミドリカスミカメの水田への追い込みの検証
要約 アカヒゲホソミドリカスミカメ成虫の生息する畦畔・農道で草刈りすると水田に虫が追い込まれ、定着することがある。イネの出穂期14日前は定着しないが、出穂期,同21日後は定着する。以上を標識した虫で検証...
要約 アカヒゲホソミドリカスミカメ成虫の前胸背にネイルエナメルを点じる標識法は、成虫の生存と飛翔に与える影響が小さい。標識は肉眼で識別でき、かつ成虫の死亡時まで持続する。 キーワード アカヒゲホソミド...
要約 アカスジカスミカメの加害によって発生する斑点米の一つである「尻黒粒」の水田内発生分布は、水田外周部に発生が多く、中央部では少ない。 背景・ねらい 近年、全国的に斑点米カメムシ類の加害による斑点米...
要約 斑点米カメムシであるアカヒゲホソミドリカスミカメの体内にルビジウムを取り込ませることによりマーキングができる。 キーワード 斑点米、アカヒゲホソミドリカスミカメ、マーキング、ルビジウム 背景・ね...
予察灯によるアカヒゲホソミドリカスミカメ成虫の初発時期の把握
要約 斑点米カメムシであるアカヒゲホソミドリカスミカメの越冬世代成虫の出現時期は、予察灯によって簡便に把握できる。 キーワード 斑点米、アカヒゲホソミドリカスミカメ、越冬世代、予察灯 背景・ねらい アカ...
要約 斑点米カメムシであるトゲシラホシカメムシの水田内への移動の主体は歩行であるが、飛翔によっても移動する。 キーワード 水稲、斑点米カメムシ、トゲシラホシカメムシ、移動、飛翔、歩行 背景・ねらい 斑点...
アカヒゲホソミドリカスミカメによる斑点米防止のための雑草管理
要約 斑点米カメムシ類の1種であるアカヒゲホソミドリカスミカメの減農薬防除技術として、雑草防除を6月中旬から水稲の出穂14日前までに行い、出穂前後は雑草防除を行わない管理方法が効果的である。[キ-ワ-...
要約 「ほしのゆめ」は、カメムシの発生密度に対する斑点米の生じやすさが他の品種の約2倍であるため、その要防除水準は他品種の1/2である。乳熟期以降の要防除水準は、捕虫網20回振りあたり1頭とするのが適当...
中多雪平坦地域におけるグラウンドカバープランツの畦畔植栽による斑点米低減技術
要約 畦畔のグラウンドカバープランツ植栽は、雑草の発生抑制効果の他、田園風景の修景効果があるが、さらに、斑点米カメムシ類の発生抑制効果もあり、同植栽圃場での斑点米混入率が低減する。中多雪平坦地域では...
要約 円筒型透明プラスチック製飼育ケージを用い、小麦の芽出し苗を餌として、アカヒゲホソミドリカスミカメの継代飼育が簡易にできる。 背景・ねらい アカヒゲホソミドリカスミカメは斑点米を引き起こすカメムシ...
要約 斑点米カメムシの発生源となっている休耕田を含めた広域一斉散布を行うことにより、休耕田での発生密度を抑えるとともに、本田内への侵入を防止できる。その結果、斑点米の発生は少なくなる。 背景・ねらい ...
要約 岩手県で代表的な斑点米カメムシであるアカスジメクラガメは、ヒエ類の多発した水田ではイネの出穂期前から侵入し、繁殖する。1999年の調査では、ヒエ類の密度が高い水田ほど斑点米率が高い傾向が見られたこ...
いもち病罹病品種における育苗箱施薬と穂ばらみ期散布による水稲の防除体系
要約 キヌヒカリなどいもち病罹病性品種栽培において、イミダロプリド・カルプロパミド箱粒剤の育苗箱施用とエトフェンプロックス・バリダマイシン・フェロムゾン・フサライド水和剤の穂ばらみ期散布で、主要病害...