要約 「励広台1号」は、イチジクとイヌビワの種間雑種であり、イチジク株枯病に真性抵抗性である。休眠枝や緑枝挿し木によって容易に繁殖でき、「桝井ドーフィン」および「蓬莱柿」との接ぎ木親和性は高い。 キー...
要約 磁性シリカビーズ吸着法でDNA抽出しsemi-nested PCRを行うことで、土壌やイチジク組織からイチジク株枯病菌を高感度に検出することができる。 キーワード イチジク株枯病、Ceratocystis fimbriata、PCR検出 ...
要約 クワの葉がカイコ以外の昆虫に対して強い毒性と耐虫性を持つことと、その原因がクワの葉から滲出する白い乳液に高濃度で含まれる糖代謝の阻害剤として知られる3種の糖類似アルカロイド物質や高分子物質など...
要約 パスツーリア菌胞子懸濁液は、黒ボク土壌表面処理後に1平米当たり20Lの水を灌水するか、同量の水で灌注処理すると、サツマイモネコブセンチュウに対する胞子付着効率が高い。 キーワード パスツーリア菌、サ...
ボーベリア・ブロンニアティ剤連年処理による果樹カミキリムシ類の防除
要約 カンキツのゴマダラカミキリおよびイチジクのキボシカミキリに対して、天敵微生物資材のボーベリア・ブロンニアティ剤を露地圃場において2~3年連続処理すると、高い防除効果が得られる。 キーワード ボーベ...
要約 イチジクの果実果口が開く前に、不織布サージカルテープを果口に貼付すると、果実内へのアザミウマ類の侵入による被害を効果的に防止できる。 キーワード イチジク、アザミウマ類、侵入防止、不織布サージカ...
要約 パスツーリア菌生息圃場を土壌病害虫防除のために太陽熱処理した後も、サツマイモネコブセンチュウ2期幼虫に対する胞子付着率は高い水準を維持する。太陽熱処理はパスツーリア菌胞子の生存に及ぼす影響が非...
要約 イチジク「桝井ドーフィン」のいや地被害を軽減するには、ネコブセンチュウの寄生に関わらず、樹の衰弱を抑制できればよい。選抜品種「Zidi(ジディー)」はネコブセンチュウ感受性ながら強勢であるため、い...
イチジク株枯病菌を媒介するアイノキクイムシの分散時期と各種薬剤の殺虫効果
要約 イチジク株枯病菌を媒介するアイノキクイムシ成虫は、4月上旬と7月中旬~8月下旬の2回、移動分散する。本種には有機リン系の殺虫剤であるMEP水和剤やDMTP水和剤が有効である。 キーワード イチジク株枯病、...
要約 イチジク栽培で6月から光反射シートをマルチすると、ミカンキイロアザミウマなどアザミウマ類の飛来が防止されて初期果実の被害が軽減される。 背景・ねらい イチジク栽培では、果実の着色向上のために光...
イチジクのクワカミキリの加害様相とペルメトリン・エアゾ−ル剤による防除
要約 イチジクのクワカミキリは結果枝に産卵し、結果枝から主枝部へ食入孔を造りながら移動する。9月下旬に、ペルメトリン・エアゾール剤を幼虫生息部の食入孔へ噴射注入は、高い防除効果が得られ、処理時間も短...
要約 一文字整枝のイチジクにおけるキボシカミキリの産卵部位は主枝上面が大部分を占めている。クワカミキリの産卵部位は結果枝に多く、主幹、主枝にはほとんど認められない。 背景・ねらい イチジクの一文字整...
要約 いちじくのキボシカミキリ成虫の発生消長のピークは、7月上~中旬と8月中旬~9月上旬にみられる。糸状菌Beauveria brongniartiiを製剤化した微生物農薬はこの時期の密度を確認して施用を判断する。 背景...
要約 イチジクのハダニ類に対して登録のあるテブフェンピラド水和剤を7月に散布することにより、効果的にイチジクモンサビダニの寄生密度と被害を抑制することができる。 背景・ねらい イチジクは収益性が高く...
要約 虫害の少ない母樹から採穂し、挿し木育苗中に虫害を認めたら新梢を切除し、不定芽を発生させて新梢を更新する。母樹では、側枝を切り戻しせん定し、不定芽を発生させる方法により虫害を減少させる。 背景・...
イチジクの収穫期果実腐敗の原因究明とネット袋による物理的防除
要約 収穫期のイチジクの果実腐敗は、黒かび病菌に加えて酵母菌の一種が原因で、両菌は主にショウジョウバエが媒介する。秋期の油処理の直後に柔軟で微細なネット袋を果実に被せてハエを遮断すると、効率的に果実...