要約 2005年に北海道において海外産汚染種子により国内初発生した本病は、寒冷地においても越冬・定着する可能性はない。本病は育苗作業により高率で第二次伝染する。発生した場合には緊急的な防除として適用農薬...
育苗時使用農薬の後作物への残留リスク評価とELISAキットの野菜への適用性
要約 水溶解度が大きく、親水性が高い等の物性を持つ育苗時使用農薬は、後作物における残留基準値が極めて低い場合に残留リスクが高い。市販のELISAキットは一部の野菜との組み合わせを除いて残留農薬の簡易分析...
要約 「おおきみ」は、平均果重が20g以上の極大果で日持ち性と食味に優れ、摘果作業が不要な促成栽培用イチゴ品種で、萎黄病、炭疽病およびうどんこ病に対して抵抗性を有する。 キーワード イチゴ、極大果、日持...
要約 「ふじ」および「つがる」の単植園で結実を確保するためには、「ドルゴ」、「メイポール」、「スノードリフト」等の中から開花期の異なる2品種を選択し、ポット大苗等の苗木移植や樹冠頂部への高接ぎによ...
リンドウの定植30 日後ジベレリン処理による越冬芽の高位着生抑制技術
要約 リンドウの5~7月定植の作型において、定植30 日後の苗にジベレリン溶液の茎葉散布を行うことにより越冬芽の高位着生が抑制され、同時に、より太く充実した越冬芽が得られる。 キーワード リンドウ、ジベ...
要約 育苗箱全量施肥法において従来困難とされた多量施用(約1,500g/箱)が肥料位置を床土上から床土下に変えることで可能となる。これにより疎植栽培(条間30cm×株間30cm、移植箱数9~10箱/10a)に必要な窒素量...
育苗期防除とオリサストロビン・クロチアニジン箱粒剤の半量施用体系でいもち病と紋枯病を防除できる
要約 苗いもちへの育苗期防除とオリサストロビン・クロチアニジン箱粒剤の通常量の半量(1箱当た>り25g)施用の体系は、葉いもちの発生が少なく、穂いもちの防除を削減でき、紋枯病にも通常施用量と同等の防除効...
要約
センリョウは、挿し木を湛水状態で行うプール挿しにすると、発根率が高く、発根本数やシュートの発生本数が多い良質な苗を作出できる。増殖率は、2年生枝を用いて茎挿しを行うと、...
抑制栽培における高温期の防虫網全面被覆によるトマト黄化葉巻病防除法
要約 抑制トマト栽培の高温期(定植~10月中旬)にポリプロピレン素材0.4mm目合い防虫網をハウス全面に被覆すると、タバココナジラミのハウス内への侵入が抑制され、トマト黄化葉巻病の発病が減少する。この場合...
イチゴうどんこ病の果実発病を抑制する本圃定植後の初期薬剤防除体系
要約 促成栽培イチゴにおいて、うどんこ病の発病葉は果実発病の重要な伝染源となる。本圃定植後の初期薬剤体系防除(2週間間隔4~5回)は、葉の発病を抑え、その後の果実発病を抑制する。 キーワード イチゴ、う...
Pythium myriotylumによるナデシコ「テルスター」およびペチュニア立枯病(仮称)の発生
要約 セル育苗および鉢上げ段階のナデシコ(「テルスター」Dianthus chinensis L.×D. barbatus L.)およびペチュニア(Petunia×hydrida Vilm.)幼苗において、高温期に地際部の茎や下葉に黄化や萎凋を伴う立枯れ...
トルコギキョウ秋冬出荷のための間欠陽光照射による暗黒低温処理育苗
要約 高温で育苗したロゼット化苗を10℃の暗黒で低温処理する際に、7日毎に1日の陽光処理により苗の腐敗が無く、定植後、正常に生育する苗を育苗できる。連続電照法に比べ、6倍のトレイを収納できるため、3.3m2...
要約 2004年から新潟県水稲の現地発病苗および種子から分離されたイネもみ枯細菌病菌に、カスガマイシン耐性菌が確認されている。この耐性菌に対しては銅含有種子消毒剤により発病が抑制できる。 キーワード イネ...
非病原性フザリウム菌と弱毒ウイルスによるナス科果菜のネコブセンチュウ害抑制
要約 トバモウイルス属弱毒植物ウイルスをナス科のトマトとピーマンに接種して定植し、その後非病原性フザリウム菌を土壌に接種処理を行うと、ネコブセンチュウの被害の表象である根こぶの数が減少する。圃場の...
グラウンドカバープランツとしてのイブキジャコウソウによる農地法面の植生管理
要約 イブキジャコウソウは、4月下旬以降の萌芽した枝を挿し穂に用いて容易に繁殖が可能であり、定植当年の秋及び翌年秋の被覆度はそれぞれ約60%、80%と被覆能力が高い。 キーワード グラウンドカバープランツ...
要約 北海道産のたまねぎ極早生品種は辛みが少なく良食味である。この極早生品種を8月上旬から安定出荷するための育苗法・栽培管理法を提案する。 キーワード たまねぎ、極早生品種、ピルビン酸、栽培技術指針 ...
要約 ユズに発生するカンキツ幹腐病の主要感染時期は、6~7月である。防除薬剤は発芽前は銅水和剤、 石灰硫黄合剤、生育期は有機銅水和剤、マンゼブ水和剤が高い防除効果がある。5月下旬、6月下旬、 7月中旬...
要約 育苗用土を入れた3号ポリポットを播種箱に並べて透明ビニルで全体を包み、小型ビニルトンネル内に 密閉すると、6~9月の晴天日には最高地温が60℃以上になり、晴天日1日の処理で苗立枯病菌、根こぶ病菌、...
要約 イチゴ炭疽病潜在感染を検出できる石川らの簡易検定法を、輪ゴム、ティッシュ、ビニール袋という 手に入りやすい道具を利用する方法に改良しても検出が可能である。 キーワード イチゴ、炭疽病、簡易検定法 ...
紙ポットと拮抗微生物を用いたベニバナインゲンの2種土壌病害に対する生物防除
要約 トリコデルマ菌の拮抗性菌株の胞子資材を市販園芸培土に混和して紙ポットに詰め、ベニバナインゲンを播種・育苗して移植するとT-29菌株は白絹病に、T03890菌株はリゾクトニア根腐病に対して防除効果を示す。...