カンキツを加害するウスカワマイマイに対する無機銅剤の摂食抑制効果
要約 無機銅剤である塩基性硫酸銅水和剤と塩基性塩化銅水和剤は温州ミカンを加害するウスカワマイマイに対して摂食抑制効果を示し、さらにその効果は散布後の累積降雨量が塩基性塩化銅では約400mm、塩基性硫酸銅...
要約 温州ミカン「原口早生」においてミカンハダニの寄生密度を年間を通して1葉当たり3頭以下に抑えると、主幹の肥大や枝葉の生育への影響はなく、果実品質及び収量への影響もない。 キーワード 病害虫、作物虫害...
要約 温州ミカン園に光反射シートを全面被覆した場合、多発時においても果樹カメムシ類成虫による果実表面の唾液鞘数と果皮内側の吸汁痕数が大幅に減少する。したがって、本シートを吸汁害抑制の物理的手段として...
要約 温州みかんのカンキツ黒点病防除としてのマンゼブ剤散布は、樹体および果実が濡れている時よりも、乾燥時に行うことが効果的である。 背景・ねらい
カンキツ黒点病の薬剤防除は年間3~4回行われている...
温州ミカンにおけるマシン油乳剤を機能性展着剤(アジュバンド)として利用した各種病害に対する防除効果の安定化と薬剤散布回数の低減
要約 温州ミカンの展葉初期~梅雨明け前までの殺菌剤散布時にマシン油乳剤を加用すると、黒点病、そうか病、灰色かび病の防除効果が多雨条件下でも安定する。また、現行の黒点病防除では累積降雨量200~250mmの間...
要約 集合フェロモンを利用した果樹カメムシ類の温州ミカン樹への連続、多飛来条件下における殺虫剤の残効期間は、ビフェントリン水和剤では7日、フルバリネート水和剤では3~7日、イミダクロプリド水和剤とMEP乳...
高度精製マシン油乳剤によるハウスミカンのミカンハダニの効率的防除法
要約 中期加温型ハウス栽培の温州ミカンにおいて高度精製マシン油乳剤の200倍を加温開始約1カ月前に散布し、さらに200倍または400倍を幼果期に散布することで、ミカンハダニを効率的に防除できる。長崎県果樹試験...
温州みかん「愛媛中生」の隔年交互結実栽培による高品質果実生産
要約 愛媛中生の若木は夏枝を結果母枝にし、隔年で結実させると多雨年でも、高品質果実が生産できる。生産年の摘果は8月下旬から9月中旬に行うと正品率が向上する。遊休年の春に強剪定し、夏に春枝の刈り込み剪...
温州ミカンのシートマルチ栽培によるチャノキイロアザミウマの効率的防除法
要約 温州ミカンを6月~11月まで光反射シートによりマルチ栽培すると、チャノキイロアザミウマの被害が軽減できる。なお、激発地帯ではマルチ処理と温州ミカンへの飛来源のイヌマキ防除を組み合わせると効果が高...
ウンシュウミカンの新栽培システムによる高品質果実生産と省力化
要約 ヒリュウ中間台、主幹形、畝立てマルチ栽培(無底)、マルチ開閉器、シェードタイベック、自在型スプリンクラー、防草シートの技術を総合的に組み合わせたウンシュウミカンの新栽培システムは、高品質果実生産...
要約 カンキツ樹脂病菌はカンキツ黒点病菌と対峙培養すると有性世代を形成する。また、両菌のrDNA ITS領域のRFLPパターンが一致する。このことから、カンキツ樹脂病の病原菌はカンキツ黒点病の病原と同一のDiapor...
要約 ハウスミカン園におけるミカンハダニの発生は園の内縁部に植栽されている樹周辺から始まる。さらに、その後ハウス内部の分布は漸次拡大するが、特定の樹周辺での密度が高まる傾向にある。佐賀県果樹試験場・...
タイ国でのカンキツトリステザウイルス (CTV)弱毒系統の収集
要約 タイ国ではカンキツトリステザウイルス( CTV)の検定植物であるライムが経済栽培され、自然の高温により弱毒化されていると推測されたので、各地のカンキツ園のライムの新葉の病徴がvein clearing 及び軽微...
ユズに発生したLachnum abnormeによる幹腐病 徳島果試
要約 徳島県の山間部でユズの枝幹部がすり鉢状にくぼみ、木質部まで腐り込む凹陥性幹腐症が発生した。病原菌はLachnum abnorme (Mot.)Haines&Dumontである。病名を「ユズ幹腐病(みきぐされびょう)」と命名...
温州みかん高畝栽培「大津四号」の夏季せん定による安定生産技術 香川農試
要約 高畝栽培の「大津四号」若齢樹において、7月20日頃に樹冠容積1m3当たり15枝程度の2年生枝を対象に、夏季せん定を行うと、せん定部位から夏枝が多数発生し、良好な結果母枝となる。この結果、処理翌年の果実...
要約 ウンシュウミカンの樹体の水ストレスの程度は、葉の萎れ角度によって診断できる。『葉のシオレメ-タ-』による葉の萎れ角度15度を指標とする水管理法は、夏季の果実肥大期のかん水開始時期を決定する簡易な...
要約 水田転換園における高畝栽培には防根シートによる根域制限が必要であり、品種としては樹勢の強いものが好ましい。樹形は双幹並列仕立てが、着果方法は半樹別結実が有効である。 背景・ねらい 水田転換園に...
要約 カンキツに発生するワタアブラムシはナズナ等の雑草で越冬し、春季にカンキツを寄主選好する。夏季にカンキツに寄生せず、エノキグサ等の雑草に寄生する。本種はカンキツと雑草上の間を主に寄主転換しながら...
要約 平均傾斜度25度のカンキツ園地における園内作業道・小型機械の導入は,慣行体系に比較し46.7時間/10a,35%の省力化を可能にする。また,機械償却費,園内作業道償却費,燃料費などが増加するが,大幅な省力化によ...
傾斜地カンキツ作における園内作業道・小型機械導入の経営経済的効果
要約 平均傾斜度25度のカンキツ園地における園内作業道・小型機械の導入は、慣行体系に比較し46.7時間/10a、35%の省力化を可能にする。また、機械償却費、園内作業道償却費、燃料費などが増加するが、大幅な省...