牛の黄色ブドウ球菌性乳房炎の乳汁では鉄取り込み分子に対する特異抗体が増加する
要約 牛の黄色ブドウ球菌(SA)性乳房炎の乳汁ではSAの増殖に必須な2種類の鉄取り込み分子に対する特異抗体が増加する。これらの蛋白は、SA性乳房炎のワクチン候補抗原蛋白として有力な候補になる可能性がある。 キ...
電流検出型DNAチップを用いた乳房炎原因微生物の検出法の開発
要約 牛乳房炎原因微生物のゲノムDNAを特異的に検出する高感度電流型DNAチップを用いた乳汁中乳房炎原因微生物の検出法を新たに開発した。本法は、従来の微生物培養法に比べて迅速かつ高感度であり、より精度の高...
ヘアリーベッチを用いたリビングマルチ栽培の飼料用大豆への雑草防除効果
要約 ヘアリーベッチのリビングマルチは、飼料用大豆の雑草防除手段として有効だが、防除効果は雑草の種類により異なり、オオイヌタデやシロザが優占する圃場では効果が大きく、ホソアオゲイトウやイネ科雑草が優...
要約 開発したアブ防除用新型トラップは折りたたみ可能で運搬・保管性に優れ、ホームセンターで購入可能な資材を用いて1個数千円で自作できる。このトラップは炭酸ガスを使わずに、牛の背中側から吸血する種類も...
耐塩性が強く茎葉が多収な稲発酵粗飼料用新品種「ソルトスター」
要約 「ソルトスター」は耐塩性が強く、塩害発生地域で利用できる茎葉多収の稲発酵粗飼料用系統である。「ソルトスター」は「リーフスター」と比較し出穂が6日遅く、黄熟期が9日遅い極晩生である。 キーワード 稲...
新たに出現した牛由来多剤耐性Salmonella Typhimuriumの遺伝学的性状
要約 2000年以降北海道内で牛サルモネラ症からの分離が増加した多剤耐性Salmonella Typhimurium PFGEVII型菌は、薬剤耐性病原性プラスミドを保有する。このプラスミドと供に第3世代セファロスポリ...
要約 牛白血病ウイルスの感受性が高い羊に、凍結融解処理した牛白血病陽性牛の初乳から分離した白血球を接種しても、感染が成立しない。牛白血病ウイルス伝播防止対策の一つとして凍結融解した初乳の使用が有効で...
牛コロナウイルススパイク糖蛋白の284番目のアミノ酸は中和抗原決定基である
要約 牛コロナウイルスの中和モノクローナル抗体に対して中和抵抗性を獲得した変異株の遺伝子解析結果は、スパイク糖蛋白の248番目のアミノ酸が牛コロナウイルスの中和抗原決定基であることを示している。 キーワ...
分子生物学的種属判別法を用いた国内での乳房炎原因酵母の実態調査
要約 酵母に特徴的なゲノム配列を持つ26S rRNA領域の遺伝子配列から、乳房炎由来酵母の種属判別を実施したところ、分離酵母は新たに同定した1種を含め7属14菌種である。また、わが国での酵母を原因とした乳房炎の...
茎葉多収で糖含有率が高い稲発酵粗飼料用水稲品種「たちすずか」
要約 「たちすずか」は「クサノホシ」と比較し牛に消化されやすい茎葉の割合が高く、耐倒伏性が強い。また糖含有率と中性デタージェント繊維の消化率が高いため、稲発酵粗飼料用の専用品種として適する。 キーワ...
インターロイキン-8の乳槽内投与は全身性の炎症反応を誘発する
要約 インターロイキン-8(IL-8)の乳槽内への投与は、大腸菌性の急性乳房炎等に類似した全身性の炎症反応を引き起こす。これは乳房炎罹患時に炎症部位(乳腺)で増加するIL-8が局所症状に加えて、全身症状の誘...
イタリアンライグラスと大豆を組み合わせた高蛋白質粗飼料の無農薬栽培体系
要約 秋播き性のイタリアンライグラスを春播きし、収穫後の再生草をリビングマルチとして大豆を栽培すれば、農薬なしで粗蛋白質含量13~20%の飼料が乾物で約1000kg/10a得られる。本体系の雑草抑制力は強く、無...
要約 細断型ロールベーラで調製したロール発酵TMRは、通常の未発酵TMRに比べてハエ類の飛来が少ないことから、飼槽内の衛生対策に有効である。 キーワード ハエ類、細断型ロールベーラ、ロール発酵TMR、発酵品質...
要約 乳房炎の治癒率は、薬剤感受性に基づき適切な治療薬を選択した場合、初発時においては原因菌による差がない。しかし、黄色ブドウ球菌による乳房炎では、再発した場合には治癒率が明らかに低下する。また、ブ...
Staphylococcus aureus 莢膜5型菌莢膜多糖体を用いた乳房炎簡易診断技術
要約 県内の乳用牛乳汁から分離されるS.aureus は莢膜血清5型が多く、5型菌の莢膜多 糖体を抗原として乳房炎乳の乳清中抗体を測定すると、S.aureus 以外の細菌が分離された乳清と 比べてELISA 抗体価が高く、...
要約 開発した市販手動泡ポンプ容器装着型のディッピング施用具によって、常に新しい薬剤を乳頭毎に泡形成しながら施用する作業方法が可能となる。従来の噴霧やディッピングの施用具を用いるより乳頭間の施用ム...
要約 ブユをトラップへ誘引するためには炭酸ガスが必須であるが、飛来したブユに対して誘引灯は長時間トラップに引き留める効果がある。牧区内でトラップによる大量捕殺を行うことよってその牧区内での牛体へのブ...
アルファルファ単播草地の雑草実生に対するシロクローバによるリビングマルチの出芽・生育抑制効果
要約 シロクローバは刈取後、速やかに草冠を形成し、群落内を遮光する。これをリビングマルチとして利用すれば、アルファルファ単播草地に発生する雑草実生の出芽、生育を抑制する。 キーワード アルファルファ、...
乾乳期飼料への塩化マグネシウム添加による低カルシウム血症の予防
要約 乾乳牛の飼料に塩化マグネシウムを添加して陰イオンの量を増やすと、体内により多くのカルシウムが蓄積するので、分娩後の低カルシウム血症の予防が期待できる。 キーワード 乾乳牛、塩化マグネシウム、陰イ...
日本で分離された口蹄疫ウイルスO/JPN/2000株の動物に対する病原性
要約 口蹄疫ウイルス日本分離株(O/JPN/2000)を種々の偶蹄類動物に接種し、その病原性や水平伝播あるいは接触感染の有無について検討した。本株は豚に典型的な症状を示し、接触感染も起こしたが、反芻動物に対し...