要約 牛白血病ウイルスの感受性が高い羊に、凍結融解処理した牛白血病陽性牛の初乳から分離した白血球を接種しても、感染が成立しない。牛白血病ウイルス伝播防止対策の一つとして凍結融解した初乳の使用が有効で...
海上施設での中間育成におけるクロマグロ人工種苗の衝突死の発生頻度
要約 クロマグロ人工種苗の海上施設における中間育成(以下、海上育成)では、沖出し後の生残率が非常に低いことが問題となっている。原因の一つとして生簀網への衝突が知られている。本研究では、衝突死の明確な...
要約 ズワイガニ稚ガニの安定的な量産技術の開発を目的とし、2008年度に解明したメガロパの生残に適した飼育水温の効果を量産規模で実証した。その結果、稚ガニの総生産数は昨年度の1.8万尾を上回る約3万尾となり...
背景・ねらい
環境保全の観点から水産増養殖分野における閉鎖系循環飼育が注目され,その効果として廃水を軽減できることや水質変動の軽減による初期減耗防除等の長所が考えられる。現在の閉鎖系循環飼育シ...
要約 ヤギはサルに対して関心を示す行動が認められ、サルが出没する農地付近でヤギを放飼することにより、猿害軽減効果が期待できる。 キーワード ヤギ、サル、猿害、放飼 背景・ねらい 本県の中山間地域ではサル...
小型ピロプラズマ病の貧血発生時には末梢血マクロファージの赤血球貪食能が亢進する
要約 小型ピロプラズマ病の主要症状である貧血の発生機序のひとつとして、感染牛では末梢血マクロファージの活性化が起こり、貧血発生時には自己赤血球の貪食能が亢進することを明らかにした。 キーワード ウシ...
要約 ハダニ類などの微小害虫に対する重要な天敵であるカブリダニ類を、効率的で簡便に飼育できる装置を開発した。本装置はカブリダニ類が好む微生息環境を人工的に作りだしており、多くの種に適用可能である。...
背景・ねらい 陸上養殖では、汚濁負荷量の削減を目標として排水を出さない閉鎖系循環システムの開発が進められている。沿岸環境の保全は種苗生産分野においても取水海水の水質に関係する重要な課題であり、今後積...
要約 アスパラガスハウス内に卵用讃岐コーチンの放飼により、ハウス内の雑草は除去され、新芽の損害も軽度なものであり、アスパラガス生育中の除草剤使用を全廃できた。これにより人手による除草作業から開放され...
要約 回虫幼虫期の発育・変態に関与する無機リン酸ピロフォスファターゼを同定し た。本研究で初めて明らかにされた寄生虫の無機リン酸ピロフォスファターゼの生物学機能は、新しい抗寄生虫薬・回虫ワクチンを開...
要約 2回刈り稲発酵粗飼料(飼料イネサイレージ)の栄養価は1番刈サイレージではDCP6.9%、TDN46.1% 2番刈サイレージではDCP3.9%、TDN52.9%であり、肉用繁殖牛は1番刈サレージなら体重比(DM)1.2%、2番刈サイレージな...
要約 肉用鶏の初生時に競合排除製品を投与後、0.5~2%フマル酸添加飼料を給与することにより、盲腸内でのSalmonella Enteritidis(SE)の増殖を抑制し、SEを排出する個体数及びSE排菌量を減少させることができる。 ...
要約 乳牛の後肢外蹄の病変を集中的に診断・記録できる簡易診断票を作成した。この診断票を使用することにより、その牛の肢蹄疾患の重要病変を把握することができる。 キーワード 乳牛、肢蹄疾患 背景・ねらい 肢...
要約 肉用鶏のサルモネラ汚染敷料処理の有効な消毒は、消石灰を敷料に1%添加することで6日後に3%添加では3日後にサルモネラの菌数は、検出限界以下(100cfu/g)になり、サルモネラ汚染の拡大を防ぐことが...
要約 特産鶏を収容した平飼い鶏舎で、プラスチック製ネット床の平飼い鶏舎では、落下細菌数が土間よりも、87%減少した。また、種卵にサルモネラを6×104CFU塗布し、弱酸性機能水に3分間浸漬した結果、菌数が検...
要約 農作物,家畜,林業および水産業に被害を及ぼす野生生物の特徴,被害発生状況と防除対策を記述するホームページを作成して,広く情報を提供する。 背景・ねらい 近年,カラス・スズメ等の鳥類,シカ・イノシ...
アフリカ豚コレラウイルスp32及びp54の発現と診断への応用
要約 アフリカ豚コレラウイルス(ASFV)の主要抗原タンパク質p32,p54を組換えバキュロウイルスを用いて発現させた。発現タンパク質とASFV感染豚野外血清及びASFV接種豚経過血清との反応性を調べた結果,診断...
背景・ねらい 我が国では、マツノマダラカミキリが媒介するマツノザイセンチュウによる松枯れが依然として続いており、また、中国では北部砂漠地帯での大規模な植林事業 いわゆる「緑の長城計画」において、主要...
要約 初代培養肝細胞を用いてアポリポ蛋白質 B-100および脂肪酸代謝について検討した。脂肪酸の添加によって肝細胞内のトリグリセリドが増加し,培地中へのapoB-100分泌は低下した。この結果は野外における脂...
要約 キボシカミキリ幼虫の人工飼育において、人工飼料の給餌量が幼虫期間や羽化率に大きく影響した。孵化幼虫を人工飼料が5g入った容器で個体飼育すると、飼料の追加なしに、従来の飼育法より短期間で生育、体重...