土地利用情報を用いた被害予測モデルによる斑点米被害ハザードマップ
要約 アカスジカスミカメが加害主体の斑点米被害について、農地とその周辺の土地利用情報から作成した被害予測モデルからハザードマップを作成することで、害虫発生量を調査することなく土地利用(=作付状況)のみ...
東北地域における2003-2013年の斑点米カメムシ類の発生と被害の傾向
要約 東北6県の斑点米カメムシ類の発生とその被害は年次変動があるものの、2003年以降増加傾向にある。特に、2010年の大発生以降、日本海側を中心としたアカスジカスミカメの発生地点の増加が顕著であり、発生種...
エンドファイト由来のロリンアルカロイドはアカスジカスミカメの生存率を低下させる
要約 Epichloë属の共生糸状菌(エンドファイト)が宿主植物中に産生するロリンアルカロイド(N-フォルミルロリン)は、斑点米カメムシ類の代表種で近年発生・優占地域が急増しているアカスジ...
斑点米カメムシ類畦畔防除における農薬飛散防止カバーによる飛散リスク低減
要約 斑点米カメムシ類の水田畦畔防除において、ジノテフラン液剤散布時にノズルに飛散防止カバーをつけることにより、隣接圃場のアスパラガスにおける残留基準値超過のリスクを低減することができる。 キーワー...
要約 1ha程度の大区画圃場で、出穂期6日前頃の畦畔にジノテフラン剤を1回散布すると、カスミカメムシ類成虫の水田内への侵入を抑制し、斑点米被害を回避できる。本防除法によるジノテフラン剤散布量は、通常量を...
アカヒゲホソミドリカスミカメの増殖を抑制する転作牧草地の草種および作付体系
要約 アカヒゲホソミドリカスミカメの羽化率はイタリアンライグラスで飼育した場合に高く、夏作牧草のスーダングラスやソルガムで低い。本種の増殖は夏作牧草の単作またはイタリアンライグラスの1番草の刈取り後...
要約 アカスジカスミカメの第1世代幼虫の発生盛期に、繁殖地の草刈りを実施することにより、斑点米被害は抑制される。また、草刈りを実施していない繁殖地が近接していると斑点米被害は多くなり、少なくとも100m...
水田畦畔におけるイネ科雑草の出穂程度がアカスジカスミカメ密度に及ぼす影響
要約 6月から8月にイネ科雑草の出穂がほとんどない畦畔では、アカスジカスミカメ密度は極めて低い。また、アカスジカスミカメが多く認められる畦畔は、6月はイタリアンライグラスとスズメノカタビラ、7月はイ...
要約 アカスジカスミカメはカヤツリグサ科のイヌホタルイに産卵し、水田内で発育する。イヌホタルイの発生が多い水田では、アカスジカスミカメの発生密度が増加し、発生期間も長くなるため斑点米発生率が高くなる...
要約 イタリアンライグラスにおけるアカヒゲホソミドリカスミカメ成虫のすくい取り効率は平均21%で、草の状態(草丈・生育ステージ)による差はない。イネ出穂後の水田におけるすくい取り効率は15%である。 キー...
要約 乳熟~糊熟期の冷凍籾を餌としてクモヘリカメムシの累代飼育ができる。クモヘリカメムシの卵期間の有効積算温度は145日度(≧8.2℃)である。幼虫期間の有効積算温度は371日度(≧10.1℃)である。新成虫の羽化から...
要約 畦畔の草刈りを稲の出穂期予想日3週間前頃と出穂期頃の2回行うことにより、畦畔のイネ科雑草の再出穂が抑制され、雑草穂と稲穂上での斑点米カメムシ類の発生密度が低下し、斑点米被害が軽減する。 キーワー...
粉末蛍光顔料を用いたアカヒゲホソミドリカスミカメの大量標識法
要約 アカヒゲホソミドリカスミカメの体表に粉末蛍光顔料を付着して標識し、UVランプまたはブラックライトで蛍光を検出する。本標識法により、カメムシを能率的に大量標識することが可能である。 キーワード アカ...
畦畔除草時期とアカヒゲホソミドリカスミカメの水田への追い込みの検証
要約 アカヒゲホソミドリカスミカメ成虫の生息する畦畔・農道で草刈りすると水田に虫が追い込まれ、定着することがある。イネの出穂期14日前は定着しないが、出穂期,同21日後は定着する。以上を標識した虫で検証...
要約 アカヒゲホソミドリカスミカメ成虫の前胸背にネイルエナメルを点じる標識法は、成虫の生存と飛翔に与える影響が小さい。標識は肉眼で識別でき、かつ成虫の死亡時まで持続する。 キーワード アカヒゲホソミド...
要約 アカスジカスミカメの加害によって発生する斑点米の一つである「尻黒粒」の水田内発生分布は、水田外周部に発生が多く、中央部では少ない。 背景・ねらい 近年、全国的に斑点米カメムシ類の加害による斑点米...
要約 斑点米カメムシであるアカヒゲホソミドリカスミカメの体内にルビジウムを取り込ませることによりマーキングができる。 キーワード 斑点米、アカヒゲホソミドリカスミカメ、マーキング、ルビジウム 背景・ね...
アカヒゲホソミドリカスミカメによる斑点米防止のための雑草管理
要約 斑点米カメムシ類の1種であるアカヒゲホソミドリカスミカメの減農薬防除技術として、雑草防除を6月中旬から水稲の出穂14日前までに行い、出穂前後は雑草防除を行わない管理方法が効果的である。[キ-ワ-...
中多雪平坦地域におけるグラウンドカバープランツの畦畔植栽による斑点米低減技術
要約 畦畔のグラウンドカバープランツ植栽は、雑草の発生抑制効果の他、田園風景の修景効果があるが、さらに、斑点米カメムシ類の発生抑制効果もあり、同植栽圃場での斑点米混入率が低減する。中多雪平坦地域では...
要約 岩手県で代表的な斑点米カメムシであるアカスジメクラガメは、ヒエ類の多発した水田ではイネの出穂期前から侵入し、繁殖する。1999年の調査では、ヒエ類の密度が高い水田ほど斑点米率が高い傾向が見られたこ...