機能性多糖β-グルカンおよびアラビノキシランを多く含む裸麦新品種「ビューファイバー」
要約 二条裸麦新品種「ビューファイバー」は、機能性多糖のβ-グルカンを従来品種の2倍以上含有し、アラビノキシラン含量も高い。大麦粉としての利用や、β-グルカンやアラビノキシランの抽出用など、機能性食品原...
機能性蛋白質が増加した大豆新品種候補系統だいず「東山205号」
要約 だいず「東山205号」は、貯蔵蛋白質グリシニンを欠失し機能性蛋白質β-コングリシニンが増加した大豆系統である。「タマホマレ」よりやや早熟な晩生種で、収量は「タマホマレ」並、紫斑病とうどんこ病に強...
要約 玄米のカドミウム濃度には2~10倍程度の品種間差があることを明らかにしました。さらに玄米カドミウム濃度の低い品種を育種素材として、一般普及品種に比べ玄米カドミウム濃度が約半分の新たな系統を開発...
易分解性糖質を蓄積する稲わら稈部の並行複発酵によるバイオエタノール生産
要約 易分解性糖質は、稲わらの茎から葉鞘を除去した部分(稈部)に蓄積する傾向があり、品種系統のみならず収穫後の貯蔵法により質や量が変化する。稈部のみを回収して並行複発酵を行うことにより、5%以上の高濃...
要約 古米臭さの主要な原因であるリポキシゲナーゼ(LOX-3)が欠失したイネを、簡易に選抜できるDNAマーカーを開発した。これにより、古米臭さの発生の少ないイネの早期選抜が簡単な操作でできるようになり、品...
Tm-shiftタイピング法に基づく一塩基多型マーカー設計の標準工程
要約 一塩基多型(SNPs)の安価かつ省力的なマーカー化手法の1つであるTm-shift タイピング法において、反応条件の検討手順の最適化と専用のプライマー設計プログラムの開発によって確立した標準工程に従うと、80%...
福島県産豚の安定供給及びブランド化に向けたデュロック種の造成
要約 福島県産豚の安定供給及びブランド化に向けて、三元交雑豚の止め雄であるデュロック種の造成を行う。1日平均増体重は919.9g/日、背脂肪(背)の厚さは1.79cm、ロースの断面積は38.5 ㎠となり、肉豚生産に広く...
要約 全国初の試みとして、県域をまたいで系統豚を造成した。造成した系統豚はデュロック種で「アイリスナガラ」と命名する。発育が早く脂肪の付着が適度であり、肢蹄が丈夫で性格が温和で飼いやすい豚である。 ...
要約 穀物粉に加水、加熱して糊化させ、アミラーゼ処理して得られた糖化液に含まれる蛋白質は、低速・短時間の遠心だけで白濁物として沈殿し、除去できる。上清には蛋白質・アレルゲンが含まれず、ブドウ糖、麦...
要約 日本陸稲由来イネ縞葉枯病抵抗性は2つの遺伝子Stva とStvb が関与する。これらの遺伝子は縞葉枯病に対する作用が異なっており、Stvb は感染株率を低減し、Stva は病徴の抑制効果を持つ。これら2遺伝子の相...
要約 イネいもち病圃場抵抗性遺伝子pi21およびPb1の集積により、葉いもち、穂いもちとも圃場抵抗性がさらに向上する。 キーワード イネ、いもち病、圃場抵抗性、pi21、Pb1、集積、抵抗性向上 背景・ねらい 東北の...
背景・ねらい
ベネデニア症は、淡水浴等により原因寄生虫であるハダムシを駆除することで防除できる。しかし、この防除作業は頻繁に行う必要があり、また、防除のタイミングを逸すると魚体に重大なダメージ...
要約 ステンレスビーズによる凍結破砕と改良型PCR反応系を利用することで、カンキツのDNAマーカー分析を迅速かつ低コストで行うことができる。 キーワード カンキツ、DNAマーカー、早期選抜、DNA分析、スクリー...
要約 交配当年度に葯培養再生個体を温室において養成し、これを次年度圃場に移植して栽培すると、従来の葯培養と比較して育種年限を1年短縮可能で、温室栽培の労力の軽減、種子の大量増殖、併せて圃場における予...
要約 トマト新品種「甘しずく」は、特別な栽培法を用いることなく、通常の栽培法で糖度が高い果実の生産が可能な促成栽培用F1品種である。 キーワード トマト、育種、果実形質、高糖度 背景・ねらい 近年、根域制...
SNP判別PCRを利用したツマグロヨコバイ抵抗性イネの効率的選抜技術
要約 ツマグロヨコバイ抵抗性遺伝子をもつイネのDNAマーカーによる選抜には、SNP判別PCRを用いる方法が、CAPS法を用いる従来の方法より、簡便かつ低コストである。 キーワード 育種選抜、DNAマーカー、ツマグロヨ...
要約 原料デキストラン高生産菌の探索、CI 生産菌の酵素活性を高めるための育種、CI 生産と精製技術の開発を経て、CI サンプルおよび、CI を添加した実用に供しうる 砂糖製品を試作した。試作した CI サンプルは...
耐倒伏性で加工適性に優れるだいず新品種候補系統「東山199号」
要約 大豆「東山199号」は「タチナガハ」よりやや早熟で、耐倒伏性に優れ青立ちが少ない中生系統である。ウイルス病抵抗性で褐斑粒が無く良質で、蛋白質含量が「タチナガハ」よりやや多く豆腐加工に適し、味噌加...
要約 ヨーロッパ産単為結果性品種と国産ナス品種を素材として、単為結果性F1系統「はつゆめ」を育成した。「はつゆめ」は、国内初の単為結果性をもつナス品種であり、高い結果率と良好な果実品質を示す。 キーワ...
飼料イネ新品種候補「西海飼253号」の異なる作期における窒素施肥法
要約 「西海飼253号」の黄熟期における乾物収量および推定TDN収量は、「ニシアオバ」および「ヒノヒカリ」と比べ、それぞれ10%程度高い。また、早植え栽培・多肥・前半型窒素施肥法とすることにより、最も低収の...