西アフリカサヘル地域におけるMother-Baby手法を用いた肥沃度管理技術の普及可能性の評価
要約 サヘル地域で普及確度の高い技術は、トウジンビエとササゲの間作、トウジンビエ脱穀残さ、家畜糞尿の利用や化学肥料との併用である。普及可能性は技術の有効性と投入資材の入手しやすさによって決定される。...
要約 汚染水田に塩化鉄を溶かした用水を入れて土壌とよく混合し、カドミウムを溶出させて排水することにより、土壌のカドミウム濃度を60~80%、生産される玄米のカドミウム濃度を70~90%低減する実規模のオンサイ...
ワムシ給餌期のカンパチ仔魚におけるDHAおよびタウリンの要求量
要約 開口時から10日令までカンパチ仔魚をDHAおよびタウリン強化ワムシで飼育した。その結果、ワムシのDHA含量の増加に伴い成長、生残率および開腔率が向上し、また、ワムシのタウリン含量の増加に伴い生残率が向...
要約 ヒラメは主要な養殖魚であるが、魚病被害が多く、健康状態の把握による感染症監視技術の確立が求められている。そこで、「抗体・プロテインチップ」を応用した診断ツールの開発を試みた。感染で量的変動を示...
荒廃地などの早期緑化に貢献する「菌根形成・管理マニュアル」を作成
要約 災害跡地などの植生の回復に、菌根菌を感染させた樹木苗を活用するため、菌根菌の採集から、菌の分離、樹木苗への接種方法について、マニュアルにまとめました。 背景・ねらい 野外で生育する樹木の細根には...
浅層地下水を通じた環境負荷物質の混合・減衰と濃度分布を面的に予測するためのGISモデルMacTの開発
要約 硝酸性窒素などの農地由来の環境負荷物質の浅層地下水を通じた混合・減衰と濃度分布を面的に予測するためのGISモデルMacTを開発しました。地形連鎖系小集水域に適用したところ、台地上農地周辺での高窒素濃...
水田、休耕田、河川における湿生多年草タコノアシの個体群動態に及ぼす除草剤の影響
要約 準絶滅危惧植物であるタコノアシは、水田、休耕田ともに、それぞれの管理を続けると消失しますが、耕作と休耕を転換すると存続します。河川では、除草剤の水中濃度のほとんどが存続可能な範囲に収まっており...
生物多様性に関する情報を収集、蓄積、提供するためのWEB版農業景観調査情報システム(RuLIS WEB)
要約 農業生態系における生物多様性の変化を国土全体で評価することを目的に、生物多様性観測情報を効率的に収集、蓄積し、生態系の構造と関連づけて解析、評価、情報提供するためのWEB版農業景観調査情報システ...
要約 土壌中カドミウム濃度の低減、および生産段階における土壌中カドミウムの可食部への蓄積を抑制する技術に関する研究成果をとりまとめて提供します。 背景・ねらい 農作物中のカドミウム低減対策技術として、...
窒素付加牛ふん堆肥の窒素成分保持量の向上および窒素濃度推定技術
要約 堆肥脱臭システムにおいて、牛ふんに古紙を5%程度添加して製造した堆肥を脱臭用堆肥として使用すると窒素保持量が向上する。また、脱臭堆肥の窒素増加量はアンモニアモニターによって計測でき、pH又はEC(電...
ヘアリーベッチ栽培と湛水処理による夏作畑雑草の埋土種子量低減と発生抑制
要約 大豆作圃場において、冬期から春期の不作付け期間にヘアリーベッチを栽培し、その後1ヵ月の湛水処理を行うことで、大豆播種後のイヌビエの発生を抑制し、オオイヌタデの埋土種子量を低減させる。 キーワード...
要約 森林計画データを活用して全国の竹林のバイオマス炭素蓄積量と吸収量を推定する手法を開発しました。 背景・ねらい 森林の炭素吸収のはたらきが注目されています。竹林も森林の一つで、近年は放置竹林の拡大...
要約 アコヤガイにおける閉殻力と軟体部諸形質・栄養成分との関係について調査し、閉殻力が本種の生理状態を反映する指標として有用であることを明らかにした。また、家系の異なるアコヤガイの閉殻力の季節変動特...
要約 ナガチャコガネは茶園内で集中的に分布しており、毎年ほほ同じ個所に被害が現れる。このため、被害個所を局所的に防除することで、農薬投与量を削減できる。被害個所の検出と位置の記録は透過型マイクロ波水...
小規模移動放牧の指導普及向けマニュアル「よくわかる移動放牧Q&A」
要約 繁殖和牛の小規模移動放牧における栄養管理、脱柵や水質汚染に関する問題を、科学的知見から解明、評価した結果を指導普及向けに取りまとめたマニュアルであり、放牧地周辺住民の理解を得て小規模移動放牧の...
カドミウム高吸収イネ品種によるカドミウム汚染水田の浄化技術(ファイトレメディエーション)
要約 カドミウム高吸収イネを「早期落水法」で2~3作栽培することにより、土壌のカドミウム濃度を20~40%、玄米のカドミウム濃度を40~50%低減することに成功しました。また、「もみ・わら分別収穫法・現地乾燥...
西アフリカ・サヘル地域の農村における農地-集落系の窒素フローの評価
要約 西アフリカ・サヘル地域では、農地から村に持ち込まれる収穫窒素物の66%は粗放管理畑に依存しているが、粗放管理畑への窒素供給は風成塵のみであり、窒素投入量から窒素持ち出し量を差し引いた値はマイナス...
要約 研究調査船による採集調査や漁船によって水揚げされた漁獲物の調査により、富山湾におけるシラエビの生活史の一部を明らかにした。 背景・ねらい シラエビは富山県でのみ漁業が行われている貴重な水産資源で...
要約 ブドウ「巨峰」の長梢せん定無核栽培における房作りは、おおむね長さ90cm以上の新梢について、花穂先端3cm程度になるよう整形するとよい。花房整形は、軸長6cmに30~35粒程度着粒させると約350gの良果房が確...
抵抗性品種に対するツマグロヨコバイの加害性獲得に適応度低下は認められない
要約 抵抗性イネ品種を加害するツマグロヨコバイのバイオタイプは、抵抗性品種に対する加害性の獲得によって、幼虫生存率、幼虫発育期間、成虫の生存日数、産卵前期間および総産卵数などの生活史形質に関して適応...