大麦の根伸長角度の品種間差異と関連するHvDRO1およびHvqSOR1の多型
要約 大麦のHvDRO1およびHvqSOR1の遺伝子多型が根伸長角度の品種間差異と関連している。排水性の劣る重粘土壌での栽培が一般的である北陸・長野の育成品種の多くが浅根型のHvDRO1を保有している。 キーワード 大...
収穫直後から高糖度で粘質の良食味サツマイモ新品種「あまはづき」
要約 「あまはづき」は、収穫直後から肉質が粘質で糖度が高い、多収の良食味サツマイモ品種である。サツマイモネコブセンチュウに"強"、つる割病および黒斑病に"やや強"の複合病虫害抵抗性で...
要約 1回の土壌採取による土壌水分量(体積含水率)の測定によって、土壌や設置条件、センサーの個体差を包含した、個々のセンサーの校正式を決定する方法である。既往の校正法に較べ、手間と時間の両方を大幅に削...
極晩生ギニアグラス「うーまく」の乾物収量および第一胃内分解性
要約 極晩生ギニアグラス「うーまく」は、ローズグラス「カタンボラ」と比べると、栽培日数が60~90日の間、第一胃内の分解性では同等な数値を示すが、乾物収量が大きく上昇するため、九州地域で夏季に安定的に栽...
要約 既存の大豆用コンバインを部品付け替えや設定変更して用いることにより、蒴(さく)褐変初期のゴマを蒴ごと収穫する。加えて、収穫した蒴の乾燥・脱粒・調製作業までの機械化により労働コストを慣行比で60%削...
揉捻処理は乾量基準含水率150~50%における茶葉の乾燥速度を向上する
要約 従来製茶法では乾量基準含水率100%付近で使用される揉捻処理は、他の含水率においても葉と茎の含水率を均一化する効果をもち、次の乾燥処理において乾燥速度を向上させることができる。 キーワード 製茶、揉...
圃場で湿潤土壌のガス拡散係数を簡易に測定できる「ガス拡散係数測定装置」
要約 入手が容易な可燃性ガスをトレーサーガスとし、半導体式ガスセンサーで計測することで、簡易に湿潤土壌のガス拡散係数を測定できる装置である。圃場において計測できるため、根の酸素欠乏の原因等となる圃場...
東北地域における子実用トウモロコシの生産と子実サイレージ調製に係る費用
要約 子実用トウモロコシ生産に係る作業時間は2.58時間/10aで、費用は約6.4万円/10a、約76円/現物1kg当である。フレコンラップ法によるトウモロコシ子実サイレージ調製に係る費用は、100ロール調製で18.1円/現物1...
要約 薬用作物トウキの収穫適期推定プログラムは、メッシュ農業気象データ日平均気温を使用し、下限・上限温度間の生育好適温度日数をパラメータとする根の生育計算を行い、収穫適期を推定する。本州・四国の寒冷...
要約 土塊分析は、圃場から採取した土壌を砕土したのち、得られた土塊のサイズ分布から土壌構造を評価する手法である。土塊のサイズ分布は、土壌構造の評価に従来用いられている粗孔隙率や乾燥密度等と相関があり...
水田へのポット埋め込み試験による玄米放射性セシウム濃度上昇リスクの評価
要約 移植直後の水田に埋め込んだポット内で水稲を栽培し、成熟期の土壌中交換性カリ含量および玄米放射性セシウム濃度を分析することにより,カリ施用量が不十分な栽培管理を数年続けた場合の交換性カリ含量の減...
要約 小麦澱粉、グルテンを製造する工程で生じる未利用資源の不溶性画分は吸油性が低い。本画分を餃子の皮に被覆あるいは天ぷら衣の原料に添加することにより、揚げ調理による吸油を低減できる。 キーワード 小麦...
圃場別データセットを活用した大規模水稲作経営に対するデータ駆動型改善提案の要点
要約 多くの圃場を管理する大規模水稲作経営において、栽培管理記録や面積あたりの推定収量を圃場別に集約したデータセットを構築することにより、収量と各種要因との関係を「見える化」することができる。推定収...
多雪重粘地における乾田直播水稲-大麦-大豆2年3作での作土の孔隙特性の変化
要約 多雪重粘地における乾田直播水稲-大麦-大豆2年3作では、2年に1度水稲栽培を行っても畑地土壌の性質は失われず、作土中の排水性に関与する粗孔隙および作物が利用する水を保持する易有効水分孔隙は増加、乾燥...
要約 人工気象室内でのポット試験において、パラフィン入肥料希釈液を出穂直後の水稲の穂に散布することで、夜間のフェーンによる白穂の発生を抑制することが可能である。この効果は、パラフィン入肥料の種類によ...
被覆尿素肥料からの窒素溶出量は夏作だけでなく冬作の低温期間も含めて推測できる
要約 主要な緩効性肥料であるポリオレフィン系の被覆尿素肥料の窒素溶出速度の温度変化は5~40°Cにおいてアレニウス式に従う。したがって、低温も含めた温度域でパラメータの値を求めることで、夏作の高温域の期...
気候変動による温州ミカンの着花性および「不知火」のこはん症発生の変化と対策技術
要約 気候変動による秋冬季の高温は温州ミカンの直花割合を高めることで隔年結果の要因となり、夏秋季の土壌乾燥は「不知火」のこはん症を誘発する。対策として、温暖化により増加する直花は既存の花芽調節技術が...
高品質なカンキツ果実を生産するためのシールディング・マルチ栽培(S.マルチ)
要約 S.マルチは排水設計した園地において、専用のS.シートでうねごとに根圏のシールディング(shielding, 遮蔽すること)を行い、シートマルチ栽培を行う技術である。従来のシートマルチ栽培の問題点である根域へ...
要約 養豚における飼料用米と酒粕の利用により、肥育豚の低コスト生産が可能となり、特色ある豚肉を生産することで高付加価値化が可能となる。また、トコトリエノールを多く含む飼料用米「オオナリ」の給与で、脂...
エリアンサス品種「JES1」から製造した草本系バイオマス燃料利用
要約 エリアンサス品種「JES1」を利用して高品質の草本系バイオマスペレット燃料を作成できる。耕作放棄地で栽培した「JES1」からバイオマス燃料を加工し、温泉給湯などのバイオマス燃料給湯ボイラーに利用するこ...