寒冷地における水稲品種「萌えみのり」の鉄コーティング種子湛水散播栽培
要約 寒冷地において直播向き水稲品種「萌えみのり」種子を鉄コーティングして湛水散播栽培することにより、一般品種の移植栽培並の収量、品質、食味となる。玄米60kg当たり費用は2009年度統計値の約80%となる。 ...
地下水位制御システムFOEASによる転作大豆の地下かんがい用水量
要約 鹿児島県内のFOEASを導入した灰色台地土の水田で転作大豆栽培を行う場合、地下かんがい実施日における用水量は、気象条件に対応して1~14mm/dayであり、無かんがいの対照ほ場に比べ、かんがいと排水の効果に...
地下水位制御システム(FOEAS)を利用した大豆の梅雨明け後播種栽培
要約 FOEASによる土壌水分制御は大豆の梅雨期と梅雨明け後播種の両方で出芽率を向上させる。梅雨明け後播種では、播種数日前に水位を一時的に高めると69~87%の出芽率が期待でき、7月下旬播種した場合では300g/㎡...
ダイズ出芽期の冠水時に根で誘導されるアルコール脱水素酵素はGmADH2である
要約 ダイズ出芽期の冠水条件により複数のタンパク質群の発現量が変動する。嫌気代謝系酵素のアルコール脱水素酵素の1つであるGmADH2は、冠水により顕著に増加し、根端特異的な発現を示す。 キーワード ダイズ、...
フェーン発生時など大気乾燥条件では夜間でもダイズの蒸散が発生する
要約 茎熱収支法の改良によって、夜間のフェーン発生時の蒸散量の測定が可能になる。通常蒸散が起こらないと考えられている夜間においても、大気飽差が0.7~0.8kPaより乾燥した条件になるとダイズの蒸散が発生す...
要約 日本由来の野生ダイズ系統「JWS156-1」は非常に高いアルカリ塩耐性を示す。QTL解析では、第17染色体に効果の大きな量的形質遺伝子座(QTL)が認められる。このQTLは既往の塩化ナトリウム塩耐性に関与するQTL...
青立ちが少なく豆腐加工に適しただいず新品種候補系統「はつさやか(旧系統名 四国1号)」
要約 だいず「はつさやか」は「サチユタカ」より早生で、6月播では青立ちの発生が少なく、大豆-麦2毛作体系に適する。外観品質は良好で、蛋白質含有率が高く豆腐加工に適するほか、味噌、煮豆、納豆の加工にも適...
晩播栽培において多収で淡色味噌に好適なだいず新品種候補系統「あきまろ(旧系統名 四国3号)」
要約 だいず「あきまろ」は「フクユタカ」並みの成熟期で、生態型が秋大豆型で晩播栽培において多収で子実の外観品質が優れ、淡色系味噌加工適性を有する系統である。中国四国地域で発生するダイズモザイクウイル...
要約 10gの整粒大豆子実から簡便に加熱絞り豆乳を抽出し、これから直径12mmの豆腐を加工して物性測定を行う。この豆腐試料はサイズが小さいので、試料全体を圧縮する全体圧縮物性測定法による物性測定が可能であ...
新品種の普及および産地化へ向けたコンソーシアムの形成・支援方策
要約 新品種を効果的に普及させ、産地化・商品化を推進するには、農商工の異業種連携によるコンソーシアム形成が有効である。コンソーシアムは、コーディネーターによる新品種の効果的なプロモーション、マッチン...
イムノクロマトキットを用いた農産物のカドミウム濃度の簡易測定法
要約 イムノクロマトキットを用いたカドミウム濃度測定法を各種の農産物に適用するために、それぞれの品目に適した前処理や抽出法などを開発しました。これにより農産物別のカドミウム国際基準値に対応した濃度範...
3種類のAREBはアブシシン酸を介した乾燥耐性を協調的に制御する
要約 乾燥ストレス時に蓄積するアブシシン酸によって活性化されるAREB型転写因子は、イネなどの陸上植物に広く存在する。シロイヌナズナの3種類のAREB型転写因子は、重複した機能を保持しながら、固有の役割も担...
要約 循環式乾燥機を断熱シートで覆うなどの断熱被覆処理を行うことによって、一度加温した穀類の堆積層内の温度を48時間以上、外気温より+5℃以上で保温することができる。そのため、混合貯留乾燥において、一度...
バイオディーゼル品質規格に適合する脂肪酸組成を有する油脂蓄積酵母
要約 チーズから分離した食用酵母クルイベロマイセス・ラクティス TYC-269株には油脂トリグリセリドが高濃度含まれ、その脂肪酸組成はバイオディーゼル品質規格に適合する。 キーワード バイオディーゼル、トリグ...
要約 だいず「すずかれん」は葉焼病と食葉性害虫のハスモンヨトウに抵抗性を有する。「すずおとめ」より晩生で、百粒重がやや大きい納豆向けの系統である。 キーワード ダイズ、葉焼病、ハスモンヨトウ抵抗性、納...
だいず「フクユタカ」よりハスモンヨトウ抵抗性が強い新品種「フクミノリ」
要約 だいず「フクミノリ」は、ハスモンヨトウ抵抗性遺伝子をDNAマーカーを利用して「フクユタカ」に導入した系統である。成熟期、収量、子実の外観、成分は「フクユタカ」と同等であり、豆腐に適する。 キーワー...
要約 「ゆめさかり」は寒冷地南部での出穂期が早生の晩に属する粳種である。大粒で玄米収量が多く、バイオエタノール用、飼料用等の新規需要米としての利用が期待できる。 キーワード イネ、バイオエタノール、飼...
遺伝子組換え農産物検査の信頼性確保のためのダイズCRMの生産・頒布
要約 わが国の遺伝子組換え農産物の検査において、標準分析法を用いる試験室の内部質管理及び新規に開発した分析法の妥当性確認に利用可能な認証標準物質(CRM)を製造し、頒布する態勢を確立した。 キーワード 遺...
要約 ダイズ黒根腐病菌は、大麦粒で培養し-80℃で冷凍庫に保存することで、3年以上の安定した保存が可能である。また、培養大麦粒は接種源としてそのまま使用できる。 キーワード ダイズ黒根腐病菌、長期保存法 背...
要約 浅いロータリ耕とチゼル耕を組み合わせた耕うん作業により、大豆の乾・湿害を軽減する有芯部分耕と類似した形状の土壌の硬軟構造を作出できる。作業速度は現状の有芯部分耕に比して50%程度高めることができ...