植物の限界環境適応機構に関わる分子機能の多様性解析(D132)
摘要 ブロムグラス細胞の形質転換法を開発した。本法を用い、既知の不凍タンパク質と著しく相同性の高い分泌型低温誘導性キチナーゼをブロムグラス細胞に産生させたところ、導入細胞の耐寒性は若干増加したが、細...
摘要 耐寒性および耐雪性が高く,穂発芽しにくい,製パン適性に優れ標高800mでも栽培可能な品種を明らかにし,これらの安定生産技術を検証し,パン用小麦栽培の定着を図る。本年度の実施計画: 標高800mの地...
摘要 高冷地(原村試験地)における耐寒性検定の耐寒性標準品種の選定を行い、カシマムギを「極弱」、東山皮101号を「弱」、シュンライを「やや弱」、東山皮95号を「中」、ファイバースノウを「強」に選定した...
摘要 コムギの耐寒性と密接に関係する2種類のフルクタン合成酵素遺伝子を単離した。酵素特性の解析から、これらの遺伝子がフルクタン合成酵素である1-SSTと6-SFTをコードする遺伝子であることを確認した。これら...
摘要 i)コムギの葉や茎に集積するフルクタンは、コムギの耐凍性と耐雪性に密接に関係する多糖類である。フルクタンの合成酵素1-SSTと6-SFTのcDNAをコムギより単離し、その塩基配列を決定した。低温馴化処理により...
摘要 コムギ低温誘導性遺伝子Wpi6、そのオオムギ相同遺伝子Blt101及び紅色雪腐病菌の低温誘導性カタラーゼ遺伝子MnLE3、それぞれのゲノムの5’上流領域を単離し、塩基配列解析した結果、Wpi6...
糖代謝関連酵素遺伝子導入による高度耐寒性オオムギの作出(230)
摘要 11年度に単離した2種類のハードニング誘導性糖代謝酵素遺伝子の機能を特定するため、単離遺伝子を酵母に組み込み、その遺伝子がコードしているタンパク質を発現させた。その発現タンパクを用いてスクロー...
糖代謝関連酵素遺伝子導入による高度耐寒性オオムギの作出(242)
摘要 高度雪腐病抵抗性コムギPI173438からフルクタン代謝関連酵素であるsucrose;fructan6-fructosyltransferase及びsucrose;sucrose1-fructosyltransferaseをコードするcDNAを単離した。ハードニング...
摘要 麦類はハードニングの過程でフルクタンを合成・分解することにより、体内での糖類の蓄積量を高め、耐寒性を獲得している。生物工学的にフルクタン蓄積量を改変し、高度耐寒性オオムギの作出を目指す。11~...
摘要 ナタネなどから単離されている凍結耐性関連タンパク質遺伝子のホモローグを小麦等の作物から単離し、塩基配列の決定及び発現解析等を行い、これらの遺伝子が稲の低温耐性を向上させる可能性について検討した...
小麦の養分吸収特性からみた黒ボク土の有機物管理技術(113)
摘要 黒ボク土では、他の畑土壌に比べ、低温時の土壌窒素およびリン酸の供給力が低く、このことが小麦の生育収量、品質に対する不安定化の一因となっている。本課題では、土壌有機物管理を通して、早春の低温時の...
摘要 小麦の安定多収化の実現には活力の高い根系を形成、維持させることが必要である。そこで出液速度を指標として国内外の品種の根活力を測定した結果、根系が深い品種ほど根活力が高いことが明らかになった。ま...
摘要 小麦品種の耐湿性や耐寒性などの環境ストレス耐性は土壌中の根の分布と関係が深いと言われている。しかし、圃場での根の分布調査には膨大な時間と労力が必要である。そこで、幼植物の種子根の伸長角度により...
摘要 小麦の安定生産を阻害する要因として凍結害が問題となっている。耐凍性はハードニングによって獲得される。したがって、ハードニング機構を解明して、凍害防止機作を明かにすることが必要である。本課題では...
摘要 小麦3品種を9月上旬(早播区)と下旬(遅播区)に条播した。10月始めから、翌春の融雪期にかけて定期的に耐寒性(50%個体凍死温度)を調査した。耐寒性は各品種ともに生育初期から11月中旬まで直線...