異なる性比を維持するシルバーリーフコナジラミ個体群間の増殖差異
摘要 シルバーリーフコナジラミは、近年侵入した果菜の重要害虫であり、吸汁やすす病による害のほか果実や茎葉の着色異常を引き起こす。本種には、同じ種でありながら異なる性比を維持する個体群(系統)のあるこ...
摘要 近年果菜類を中心に被害が増加しているオオタバコガは、幼虫が食入性であり被害が著しい難防除害虫である。しかし、従来我が国では多発することは少なく重要害虫とされていなかったため、オオタバコガに関す...
摘要 7年にハリクチブトカメムシの乾燥粉末飼料として良好であった雄蜂児粉末について、飼育容器内での保存性を検討した。餌交換の間隔を1日、5日、10日、無交換として2齢幼虫を成虫まで飼育したところ、5...
摘要 捕食性天敵であるハリクチブトカメムシの実用化のための基礎的知見を得るため、その集合性について調べた。室内試験では2齡幼虫で脱皮時及び捕食中の個体に強い集合性がみられたが、5齡幼虫および成虫は摂...
摘要 タバココナジラミの3系統(新系統、在来系統、沖繩在来系統)について、セイタカワダチソウ葉で飼育し、その交尾授精能力等を調査した。近年施設野菜などで大きな被害を与えている新系統は、孵化率、卵期間...
摘要 タバココナジラミ新系統(シルバーリーフコナジラミ)に対する耐虫性トマトを探索するため、代表的市販品種15種および野生種とその近縁種12種・系統における成虫の選好性、増殖性等を調査した。増殖性は...
摘要 香川県善通寺市、香川郡香南町、三豊郡財田町および徳島県小松島市においてオオタバコガもしくはタバコガの幼虫を合計 2,077頭採集し、寄生性天敵を調査した結果、寄生蜂3種(Campoletis ...
摘要 "現在、卵寄生蜂を利用した野菜の重要害虫コナガの生物的防除法の開発を進めている。しかし、農業生態系を考慮すれば、一つの防除手法に頼るのではなく、多種多様な手段を組み合わせるべきであり、コナガの...
卵寄生蜂によるコナガの生物的防除法の確立に関する研究(55)
摘要 キャベツなどアブラナ科野菜の難防除害虫であるコナガの生物的防除法開発の基礎資料とするため6年度に引き続き放飼実験を計画した。7年度は現場での利用法を検討するために、福山市大門の民家のストック栽...
摘要 "ミカンキイロアザミウマは野菜・花きの世界的重要害虫である。本種に対して有効な薬剤がないので天敵を利用した生物的防除に頼らざるをえない。そこで、天敵の放飼技術確立のためのシミュレーションモデル...
摘要 果樹害虫の微生物的防除に有効な昆虫病原細菌の探索を行った。現有のBacillus thuringiensis(Bt)の32菌株についてキボシカミキリに対する影響を調べた結果、カなどの双翅目昆虫...
摘要 ハダニ類は薬剤抵抗性が発達しやすく、天敵を利用した生物的防除が望まれている。果樹園のような大規模で開放的な環境条件下では特に土着天敵の利用が重要である。我が国での土着天敵は、カブリダニ類、キア...
主要害虫の防除技術の開発-捕食寄生性ハエ類による生物的防除に関する研究(46)
摘要 「ブランコヤドリバエ雌成虫は、アワヨトウ終齢幼虫を寄主とした場合、寄主との遭遇頻度や寄主密度によって、最大繁殖成功度を得るために寄主あたり産卵数を1~10の間で変化させるであろう」と予測してい...
天敵昆虫(卵寄生蜂)の利用による大豆害虫カメムシ類の防除技術(239)
摘要 九州地域でのダイズ栽培にとって問題とされているイチモンジカメムシについて、その天敵の働きを明らかにした。イチモンジカメムシの卵期の最大の死亡要因は卵寄生蜂 Telenomus triptus ...
摘要 薬剤による防除が困難なカメムシ類の生物的防除の手段として卵寄生蜂が有望である。これら卵寄生蜂は寄主範囲の広いものが多く、寄主カメムシと卵寄生蜂の寄主・寄生者関係は極めて複雑である。この寄主・寄...
摘要 ツマグロヨコバイの生物的防除に有効な卵寄生蜂を選定するために、農業研究センターの水田で採集し、飼育中の卵寄生蜂6種の内、発生量が多かった2種(タマゴヤドリコバチ科Paracentrobia a...
ホウレンソウ土壌病害の生物的・物理的制御による生産安定技術の確立(159)
摘要 岐阜県の雨よけハウスを中心とするホウレンソウ土壌病害防除のため、熱水土壌消毒と生物的防除を組み合わせた防除体系の確立のための試験を行った。その結果、熱水土壌消毒は乾燥した土壌では湿った土壌より...
摘要 Steinernema属線虫は、昆虫に対する殺虫活性の強さから昆虫病原性線虫と呼ばれ、生物的防除資材として注目されている。現在本属の線虫は19種が記載されており、さらに世界各国で未記載種が記録...
摘要 近年、天敵を用いた害虫防除が注目され、海外から天敵昆虫を輸入して販売する試みも行われている。捕食寄生性膜翅目昆虫(寄生蜂)は天敵の中でも最も重要な役割を果たしているが、その分類学的研究は大変遅...
摘要 マメハモグリバエは1990年頃から日本での発生が確認されたキク科、ナス科作物等の害虫である。殺虫剤が効きにくいことから早急に生物的防除法を開発する必要があり、有力な在来天敵寄生蜂の探索を行った...